不動産の買取再販とは?買取再販業者と仲介業者の違いを徹底解説します

更新

この記事の監修者

桝谷 浩太
桝谷 浩太

グローバルトラスト不動産株式会社 代表取締役/宅地建物取引士

不動産の買取再販とは?買取再販業者と仲介業者の違いを徹底解説します

買取再販業者とは何か?不動産をできるだけ早く、高値で売却したいと考える方に向けて、仲介業者と比較しながら説明します。

この記事のポイント
  • 買取再販業者の中には不動産知識が低い業者も存在しているため注意が必要です。
  • 買取再販業者に売却すると「早く現金化できる」メリットがあります。
  • 老朽化している、立地が悪いなど売りづらい点がある場合は買取再販業者に買取を依頼するのも一案!

家の売却を検討中のあなたへ

「家を売りたいけど何から始めればよいかわからない」「どこに相談するのがよいかわからない」という方は、不動産の一括査定から始めましょう。複数社の査定額を比較することで、相場観をつかめたり、より高く売れる可能性を探れます。
不動産の一括査定依頼

不動産の一括査定依頼はこちらから無料

2,500社の中から1番条件の良い不動産会社が見つかる!

  • 大成有楽不動産販売
  • 東京建物不動産販売
  • 住友林業ホームサービス
  • スターツピタットハウス株式会社
  • Century21
  • STEP1都道府県

  • STEP2市区町村

無料査定スタート
powered by HOME4U

※ページ下部の「売却査定、買取査定サービスの注意点」をご確認いただいたうえ、ご利用ください。

目次

不動産の買取再販とは|買取再販業者の特徴

買取再販業者とは、中古不動産を安値で買い取った後、リフォームやリノベーションを施して販売する会社のことです。大手不動産会社にも「買取再販」を行っている会社はあります。

しかし、近年では建設会社やそのほかの異業種参入も増えて、競争が激化しており、買取再販業者の中には不動産知識が低い業者も存在しているのが事実です。そのため、買取再販業者を不動産売却の選択肢として考える場合、その会社が信頼できる業者であるかどうか慎重に見極める必要があります

また、買取再販で扱われる住宅の取得については税制の特例措置もあります。買取再販業者としては、「買取再販」を行うメリットも高いため、今後も買取再販業者は増加していくでしょう。

買取再販にかかわる特例措置

上記で触れた買取再販の特例措置には以下のようなものがあります。

【買主の登録免許税軽減】
令和4年3月31日までの期間に、買取再販業者から住宅を購入した場合、買主は所有権移転登記に係る登録免許税が軽減されます。

【買取再販業者の不動産取得税軽減】
令和5年3月31日までの期間に、住宅の買取再販を行った場合、その不動産取得に係る不動産取得税が軽減されます。

買取再販業者と仲介業者の違い

仲介業者は不動産市場において個人や法人の顧客を探すことを得意とした不動産会社になります。

たとえば所有するマンションの売却を依頼する場合には、マンションの過去の成約事例や棟内での販売事例などを根拠に査定をし、売出の価格を依頼主に提案しインターネットや折込チラシ、店頭での販売活動を行います。

仲介が成立した場合には仲介手数料がかかる点と必ずしも成約ができるとは限りませんが、高値売却のチャレンジが可能です。販売期間は一般的に3~6か月ですが、売出価格によって販売期間は異なります。

一方で買取再販業者は不動産を買取ることを専門にした不動産会社になります。仲介業者のように不動産市場で販売活動は行わず自社で即時に買取り、その後必要があればリフォーム工事などを行い、改めて不動産市場で販売を行います。

買取再販業者が直接買取りますので仲介手数料はかからず、販売期間が無く最短2週間程度で現金化が可能です。仲介業者に依頼するよりも概ね2割~3割程度、価格が低くなるケースがほとんどなので、現金化したい時期によってどちらの不動産会社に依頼をするか検討しましょう。

スマイティの買取査定ならかんたんなフォーム入力だけで
複数社からの買取査定額を取り寄せられます!

不動産の一括買取査定はこちら

※リビンマッチ不動産買取ページへ進みます

買取再販業者に売却するメリット・デメリット

ここでは、買取再販業者と仲介業者を比較しながら、買取再販業者に売却するメリット・デメリットについてご説明します。

買取再販業者に売却するメリット

まずは、買取再販業者に売却するメリットです。

1. 早く現金化できる

買取再販業者を活用するメリットは、「早く現金化できる」という点にあります。仲介業者は、不動産市場に物件を紹介し、売主と買主のマッチングを行います。つまり、買主とマッチングしなければ、売却は成立しません。

場合によっては、買主が現れるまで時間を要することもあるでしょう。一方で、買取再販業者の場合、その会社が不動産を買い取ってくれるため、すぐに不動産を現金化できます。

2. 契約不適合責任を負う必要がない

買取再販の場合は買主が不動産業者になるため、契約不適合責任を負う必要がない点もメリットです。仲介業者を通じて買主に不動産を売却する場合、売主は契約不適合責任を負います。仮に売却不動産に瑕疵があった場合、その修復費用を負担しなければなりません。

なお、個人間取引の場合、「いっさいの契約不適合責任を負わない」旨の特約設定をすることもできますが、買主にとっては不利な特約であるため、価格を下げるなどの対応が求められる可能性もあります。

3. 内覧する必要がない

ご自身が居住中の場合で仲介業者に販売を依頼した場合には、見学者が来るたびに部屋の整理整頓や予定を開けて内覧の対応をする必要がありますが、買取再販業者の場合には一度部屋を確認するだけで良いというメリットがあります。

また、室内の設備や内装が古く、そのままの状態では売るのが難しい場合も、事前にリフォームなどをする必要がない点は大きなメリットです。

買取再販業者に売却するデメリット

次に、買取再販業者に売却するデメリットを見てみましょう。

1. 売却額が相場より低くなる

買取再販業者を活用するデメリットは、売却額が相場より低くなる点にあります。先にもご説明したとおり、買取再販業者は不動産を買い取り、リフォームやリノベーションを施した不動産を売却し、利益を得ます。

その経費を考慮すると、相場価格よりも低い価格での買取にならざるを得ません。買取再販での売却額は、相場価格から1割~3割程度、低い価格になるケースが多いです。

2. 業者によっては専門知識が乏しい場合がある

買取再販業者は仲介業の経験を活かして買取を事業として行っていることが多いのですが、中には新規参入をして買取を始めている買取再販業者もいます。そういった業者は不動産の相場感が乏しく本来の価値が分からないため、買取価格が安くなってしまうこともあります。

また、売買契約書の知識もあまりないため、売却主が不利になるような契約内容になっていることがあったり、売却時の各種税制度を上手く活用できなかったりといった、金銭的なデメリットが発生することもあります。

買取の一番の魅力は現金化がスムーズなこと。
少しでも高く売るために、一括買取査定で複数社を比較しましょう!

不動産の一括買取査定はこちら

※リビンマッチ不動産買取ページへ進みます

仲介業者に売却を依頼するメリット・デメリット

仲介業者に売却を依頼するメリット・デメリットについてご説明します。

仲介業者に売却を依頼するメリット

以下、仲介業者に売却を依頼するメリットです。

1. 相場に近い価格で売却できる

相場に近い価格で売却できる点は仲介業者に売却を依頼するメリットの1つです。

仲介業者は、不動産市場で買主を見つけて売主とのマッチングを行います。幅広く広告活動を行ってくれるため、より好条件で取引できる買主と出会うことが可能です。

また、仲介業者は価格交渉など独自のノウハウを持っているため、相場に近い高値での売却が期待できます。そのため、一般的には買取再販よりも高い価格で売却することが可能です。

なお、仲介会社に売却を依頼した後、一定期間経過しても買主が決まらない場合は仲介会社に買い取ってもらう「買取保証」という制度を活用することもできます。

2. 一般的に不動産の知識が豊富

買取再販業者の中には異業種から参入している業者も存在していますが、仲介業者は不動産取引を専門としているため、一般的に不動産の知識が高い傾向にあります。また、不動産取引の経験や実績も豊富なため、売却のためのアドバイスをていねいに行ってくれる可能性が高いです。

不動産の知識が豊富か否かを確かめるためにも、売却の相談をする際に、気になる点を質問してみると良いでしょう。質問に対して丁寧に回答してくれる、納得のいく説明をしてくれるなどであれば、不動産の知識が豊富な傾向にあると言えます。

仲介業者に売却を依頼するデメリット

仲介業者に売却を依頼する際のデメリットを見ていきましょう。

1. 契約形態によって制限がある

仲介業者に不動産売却を依頼する際には「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」のいずれかを締結する必要があります。

「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」はほかの仲介会社に重複して、不動産売却の依頼をすることができません。また、「専属専任媒介契約」はみずから見つけた買主に売却することができません。

このように、仲介業者への不動産売却依頼は制限も多いというデメリットもあります。

2. 場合によってはリフォームが必要

内覧に来る人のほとんどが一般の顧客になるため、第一印象が一番大切になります。そのため、室内の状態によっては大掛かりなリフォーム工事が必要になるケースがあります。

壁紙が汚れていたり、とくに水回りが古かったりすると内覧の際に住むイメージが湧かず、なかなか決まらないことが多くあります。すべてをリフォームする必要があるケースと、一部分のみで支障ないケースがありますので、仲介業者としっかりと相談の上、決めていきましょう。

売却物件のリフォームは不動産会社に相談して決めましょう。
信頼できる不動産会社選びは一括査定から。

不動産の一括査定依頼はこちらから無料

2,500社の中から1番条件の良い不動産会社が見つかる!

  • 大成有楽不動産販売
  • 東京建物不動産販売
  • 住友林業ホームサービス
  • スターツピタットハウス株式会社
  • Century21
  • STEP1都道府県

  • STEP2市区町村

無料査定スタート
powered by HOME4U

※ページ下部の「売却査定、買取査定サービスの注意点」をご確認いただいたうえ、ご利用ください。

買取再販業者と仲介業者どちらがおすすめ?

それぞれメリット・デメリットがあるため、買取再販業者と仲介業者のどちらを選べばよいのか悩む方もいるでしょう。ここでは、買取再販業者と仲介業者がおすすめのケースをそれぞれご紹介します。

買取再販業者がおすすめのケース

「不動産を早く現金化したい」、「売却予定の不動産に売りづらい点がある」と考える方には、買取再販業者を選んだほうがメリットが高い可能性があります。

1. 不動産を早く現金化したい

仲介業者に売却を依頼した場合、売却までに時間を要する可能性があります。その点、買取再販業者に依頼すれば、相場価格よりも、低い価格にはなりますが、素早く現金化できる可能性が高いでしょう。

2. 売却不動産に売りづらい点がある

不動産が、老朽化していたり、立地が悪かったりなど、売りづらい点がある場合、仲介業者に依頼して不動産市場でそのまま売却活動を行っても、購入を検討する人が現れにくいと懸念されるケースもあるでしょう。そのような場合、売却が成立するまでに時間を要するかもしれません。

また、購入検討者から値下げ交渉を持ち出されるかもしれません。結果として、買取再販業者に提示された買取価格と同程度での売却となる可能性も考えられるため、当初から買取再販業者に買取を依頼するのも一案です。

とにかく急いでいる人、売りたい不動産の条件に不安がある人は
買取業者への相談が近道です。

不動産の一括買取査定はこちら

※リビンマッチ不動産買取ページへ進みます

仲介業者がおすすめのケース

「売却までに時間を要してもかまわない」、「より高く買ってくれる人を探したい」と考える方には、仲介業者を選んだほうがメリットが高い可能性があります。

1. 売却までに時間を要してもかまわない

売却収入を、ほかの不動産などを購入する資金に充てることを考えている場合には、売却までの時間に制限が生じます。しかし、そのような時間の制限がない場合、仲介業者に売却を依頼すれば、より高く買ってくれる人を探すことができます

2. より高く買ってくれる人を探したい

仲介業者は不動産の取り引きの知識に長けているうえに、エリアや物件の種類など、得意分野があります。

売却予定の不動産に適した仲介業者を選ぶことにより、どうしたらより高く売却できるかについて親身に相談に応じたり、独自の販売ネットワークを駆使して買主を見つけてくれたり、信頼できるパートナーとして動いてくれる可能性が高いでしょう

なお、広告料を別途支払うことにより、その可能性はより高まります。

資金化を急いでいる場合には買取再販業者に買取りをしてもらう方法になりますが、実際には個人で買取再販業者を広く探すには限界があるため、仲介業者に依頼をして買取再販業者を探してもらう方が仲介手数料を支払ったとしても高く売却できるケースが多いです。

桝谷 浩太
桝谷 浩太

少しでも高く売りたい人は仲介での売却が向いてます。
一括査定で複数業者を比較して、最も相性の良い会社を選びましょう!

不動産の一括査定依頼はこちらから無料

2,500社の中から1番条件の良い不動産会社が見つかる!

  • 大成有楽不動産販売
  • 東京建物不動産販売
  • 住友林業ホームサービス
  • スターツピタットハウス株式会社
  • Century21
  • STEP1都道府県

  • STEP2市区町村

無料査定スタート
powered by HOME4U

※ページ下部の「売却査定、買取査定サービスの注意点」をご確認いただいたうえ、ご利用ください。

不動産を高く売るためにできること

不動産を高く売るためには、売却予定の不動産価値を知ることが先決です。買取再販業者、仲介業者のどちらを選べばよいのかは、売却予定の不動産が「売りやすい物件」であるかどうかが大きなポイントになります。

先段で、現金化を急ぐ方には買取再販業者がおすすめとお話しましたが、「売りやすい物件」であれば、仲介業者に依頼しても、すぐに買主と契約成立する可能性も高いです。

業者選定は複数社比較が必須!

不動産を高く売るための一手として、業者選定時は複数社比較することをおすすめします。

最近では、複数の不動産会社に一括して査定依頼を行うことができるサイトもあります。そのようなサービスを利用して、まずは売却予定の不動産価値および相場観をつかむとよいでしょう。

まとめ

所有不動産の売却を検討する際に、いつまでにどれくらいで売却したいのか、大まかな計画を立ててみましょう。そのうえで不動産の査定依頼を行い、査定結果を基にして、ご自身の計画(売却希望価格や期間など)とのギャップについて、不動産会社に相談されてみるとよいでしょう。

ご自身では思ってもみないニーズや不利な点などに気づかされることもあるかもしれません。その気づきを得てから、買取再販業者、仲介業者のどちらに不動産売却のサポートを依頼するのかを考えてみても良いでしょう。まずは、みずからの希望を整理し、現状を把握することが大切です。

買取再販業者と仲介業者どちらがいい?
双方のメリット・デメリットをおさえて検討しましょう!

不動産の一括査定依頼はこちらから無料

2,500社の中から1番条件の良い不動産会社が見つかる!

  • 大成有楽不動産販売
  • 東京建物不動産販売
  • 住友林業ホームサービス
  • スターツピタットハウス株式会社
  • Century21
  • STEP1都道府県

  • STEP2市区町村

無料査定スタート
powered by HOME4U

※ページ下部の「売却査定、買取査定サービスの注意点」をご確認いただいたうえ、ご利用ください。

この記事の監修者

桝谷 浩太
桝谷 浩太

グローバルトラスト不動産株式会社 代表取締役/宅地建物取引士

三菱UFJ不動産販売、ソニー不動産(現SRE不動産)で主に居住用不動産の売買仲介を経験。その後、「透明性の高い不動産取引の仕組みをもっと世の中に広め、依頼を受けた顧客の利益を最大限追及する」ことを基本理念とし、2017年にグローバルトラスト不動産株式会社を創業する。

著書の「初めてでも安心!失敗しない家の売り方・買い方」はAmazonにてベストセラー3冠獲得。2か月後に増刷も決定。

●紹介されている情報は執筆当時のものであり、掲載後の法改正などにより内容が変更される場合があります。情報の正確性・最新性・完全性についてはご自身でご確認ください。
●また、具体的なご相談事項については、各種の専門家(税理士、司法書士、弁護士等)や関係当局に個別にお問合わせください。

売却査定、買取査定サービスの注意点

売却査定サービス
  • リンク先の売却査定サービス(以下「提携先サービス」といいます)は、株式会社カカクコム(以下「当社」といいます)の提携先である株式会社NTTデータ・ウィズが提供するサービスとなります。

個人情報の取り扱いについて

  • 当社は、お客様への提携先サービス提供のため、スマイティの不動産一括査定フォームでご入力いただいた個人情報を含む査定依頼データを提携先に提供いたします。これらの情報は全て提携先が厳重に管理し、同社から不動産会社に開示されます。提携先での個人情報等の取り扱いに関しては、以下をご確認ください。

個人情報の取り扱いについて:「HOME4U 個人情報の取り扱いについて」

物件情報について

  • 当社は、お客様に広告宣伝等の情報を提供するため、スマイティの不動産一括査定フォームでご入力いただいた物件情報を利用いたします。
買取査定サービス
  • リンク先の買取査定サービス(以下「提携先サービス」といいます)は、当社提携先である株式会社リビン・テクノロジーズが提供するサービスとなります。

個人情報の取り扱いについて

  • 当社は、提携先サービスでご入力いただいた情報を保有しておりません。個人情報を含む査定依頼データは、全て提携先が厳重に管理し、同社から不動産会社に開示されます。提携先・不動産会社での個人情報等の取り扱いに関しては、各社のプライバシーポリシー等をご確認ください。

売却査定および買取査定の提携先サービスについて

  • 査定依頼可能な企業数は、お住まいの地域やお客様の物件のタイプによって異なります。
  • お客様の物件の状態によっては査定ができない場合もございます。ご了承ください。
  • 提携先サービスの提供は日本国内(一部離島等を除く)に限らせて頂きます。
  • 査定結果について、提携先の各不動産会社から直接連絡をいたします。
  • 査定後の不動産の売却、買取について、当社および提携先は関与いたしません。
  • 提携先サービスは、セキュリティを保つために情報を暗号化して送受信するSSL(Secure Sockets Layer)機能に対応しています。ご利用の際はSSL対応ブラウザをお使いください。
  • 提携先サービスについてご不明な点がございましたら以下よりお問い合わせください。当社ではお答えできません。

売却査定:「HOME4U サービスに関するお問い合わせ」

買取査定:「リビンマッチ サービスに関するお問い合わせ(0120-935-565)」

カテゴリから探す

記事で解決!不動産売却のアレコレ

答えが気になったら、記事をクリック!