- 実家じまいとは、親の家を処分する一連の手続きのことです。
- 思い出の家を片付けることは身体的にも精神的にも負担がありますが、長引くほどに費用がかさむため、早めに手を付けることが重要です。
- わからないことはプロの手を借りながら、まずは親族で話し合うことから始めてみませんか?
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目次
実家じまいとは
似たような言葉に「家じまい(自宅じまい)」がありますが、家じまいは自分が所有している家を手放すことで、終活の一環として行われることがほとんどです。
実家じまいを考えるタイミングと注意点
親が亡くなり相続が発生した
また、この際、実家に残った数々の遺品の整理をはじめ、不用品の処分や、思い出の品の選別などそれ相応の作業負担が生じます。とくに遺品整理は、人によって精神的にも肉体的にもつらい作業となることから、専門業者に依頼するのもひとつの手です。 きちんと話し合ったうえで、皆が納得できる方法を選ぶようにしましょう。
親が施設に入ることになった
いずれにせよ実家を売却するのか、空き家のまま維持するのか、早めに検討することが大切です。
空き家にしていたが管理費や維持費が負担になった
不要品や家財道具が残されたまま空き家になっている場合、まずは不要品の処分から始めなくてはなりません。放置期間が長ければ長いほど、カビやネズミなどによる被害が生じている可能性が高く、場合によっては専門業者に依頼しなければならないでしょう。あまり長いこと空き家にならないよう、前もっていざという時にどうするのか話し合っておくことが大切です。
実家じまいが大変な理由
親や親戚が渋る・実家が亡くなるのがさみしい
実家を手放すのは確かにつらいことですが、周りのサポートや理解を得ながら、時間をかけて進めていくとよいでしょう。

なかなか売れそうもない
更地にして売ることや、古家付き土地として売ることも検討してみましょう。
荷物の整理や処分がしんどい
何から手を付けたらよいかわからない
実家じまいをするのにかかる費用とコスト削減のポイント
不用品回収費用
また、使えそうな物があればフリマサイトなどで売却するのもひとつの手でしょう。あくまで参考とはなりますが、下記に不用品回収費用の目安相場について、まとめてみました。
【不用品回収費用の相場目安】
不用品の種類 | 料金相場 |
---|---|
家具1点 | 3,000円~8,000円程度 |
ダンボール10箱程度 | 5,000円~10,000円程度 |
粗大ごみ1点 | 5,000円~15,000円程度 |
不用品1トン車満載 | 20,000円~50,000円程度 |
不用品の種類や量、地域により料金が大きく変わるため、正確な見積りを求める場合は複数の業者に直接問い合わせることをおすすめします。
また、自治体として不用品回収を行っている場合、そちらを利用した方が安く済むでしょう。

売却諸費用
また、今すぐではなく将来的に中古住うえとして売ることを検討している場合、時間が経てば経つほど維持管理コストがかさむため、なるべく早めに売却に向けた行動を起こすようにしましょう。
【売却諸費用の目安相場】
費用 | 概算費用 | 概要 |
---|---|---|
印紙税 | 契約金額に応じて異なる | 売買契約書に添付して納税 |
仲介手数料 | 取引額の3~5%以内 | 不動産会社に支払う仲介手数料 |
広告費 | 賃料1か月分が目安 | 買い手が決まった際に支払う謝礼の一種 |
引越費用 | 距離に応じて数万円~数十万円 | 荷物の量や距離に応じて変動 |
最終期清算費用 | 数千円~数万円 | 管理費や修繕積立金の清算費用 |
家の解体費用
なお、解体費用は以下のように坪単価で求めるため、家の大きさがわかれば大体の解体費用を把握できます。
坪単価(相場)×延床面積(坪数)=建物本体の解体費用 |
---|
実家じまいに取りかかる前に必ずやっておきたいこと
親・兄弟・親族の意向の確認
また、親が存命であれば、終の棲家となる場所についても決めておかなければなりません。親が安心して過ごせる環境を整えておくことが大切です。

売買契約書・権利証の確認
税金を考慮した売却時期の見極め
ローン残債の有無と売却価格のバランス
出口は売却のみとは限りません。
不動産のプロに相談するのが早道かも。
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実家じまいの具体的な進め方
1.親族での話し合い
どのように処分するのが適切かはケースによって異なるため、状況によっては専門家のアドバイスを聞くのもひとつの手です。なお、どの処分方法を選ぶにしても、ある程度の期間を要することから、なるべく早い段階で話し合うことをおすすめします。
2.業者へ相談・査定依頼する
なぜなら、業者によって査定方法が異なることが多く、査定金額にも差が生じるからです。その際、つい査定額だけに目がいきがちですが、信頼できる業者であるかどうかを見極めることも怠らないようにしましょう。
3.家の荷物を片付ける
ただし、親がすでに亡くなっている場合は不要品が相続財産に当たるため、後から処分したものが遺品だった場合にトラブルに発展する恐れがあります。荷物は慎重に整理をすることを心掛けましょう。
4.実家を手放す
まとめ
実家じまいをする際は家族で意見を出し合い慎重に行いましょう。
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この記事の監修者

宅地建物取引士/AFP/2級FP技能士など
元信託銀行員。複数の金融・不動産資格を所持。それらの知識をもとに、「初心者にもわかりやすい執筆」を心がけている。子育て世帯向けの資産形成、女性向けのライフプラン記事を得意とする。
空き家のまま放置し、荒廃が進んでしまうと「特定空き家」に指定され、固定資産税が6倍になる恐れがあります。