- 田園住居地域は新しくできた用途地域の1つで、やや厳しい開発制限があるため土地活用をするならひと工夫必要です。
- 住宅と農地が調和する環境を目指す地域であるため、土地活用の際には申請が必要です。建築制限についても把握しておきましょう。
- 役所などで最新の情報を確認し、土地活用を検討する際は専門の業者に相談することが大切です。
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目次
田園住居地域とは
農地の開発行為には市町村の許可が必要であるほか、300m2以上の開発行為を原則不許可とするなどやや厳しい制限がかけられました。一方で、農業用施設は建築可能とするなど、農地との共存に適した規制になっています。
田園住居地域と生産緑地問題
生産緑地(都市部にある生産緑地の指定を受けた農地)は税制上の優遇がありましたが、生産緑地指定の期間が満了するにともない、生産緑地が大量に市場に売却されて開発が乱発するのではないかという懸念がありました。
そのため、新たに田園住居地域を定めることにより開発を制限したのです。
田園住居地域で建築できる建物
建築できる建物
また、農産物の直売所や加工所、貯蔵・集荷施設、農機具の収納施設などの農業用施設も建築できます。
建築できない建物
たとえば、高層マンションのほか、床面積が500m2を超えるような店舗、事務所全般、カラオケボックス・パチンコ店などの遊戯施設、農業用施設を除く工場全般の建築は制限されています。
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田園住居地域の建築制限
建ぺい率・容積率
斜線制限
高さ制限
日影規制
外壁後退
田園住居地域の建築制限は、基本的には低層住居専用地域と同様の規制をベースに制定されています。したがって3階以上の高層建築物や商業地域で認められるようなやや大きめの店舗・事務所、レストランなどは建築できないと理解しておきましょう。
田園住居地域の税制措置
まず、固定資産税については、宅地化農地の300m2を超える部分についての固定資産税課税標準額を2分の1とされています。また、贈与税・相続税・不動産取得税については納税猶予の制度が設けられました。
優遇税制を活用したい方は、市役所の固定資産税課や税理士などの専門家に相談してみるとよいでしょう。
田園住居地域で土地活用する際の申請方法
実際は、土地活用を提案する不動産会社や開発業者が代行することになるでしょう。開発申請から認可がおりるまで、おおむね3週間から1か月を見ておく必要があります。
申請に必要な書類
田園住居地域でおすすめの土地活用9選
1. 駐車場
2. アパート経営・賃貸併用住宅
3. 診療所
4. 店舗・飲食店
5. 農産物の工場
6. 保育園
7. 老人ホーム
8. 農産物直売所・農家レストラン
9. 自家用倉庫
よくある質問
- 田園住居地域かどうかはどうやって確認する?
- 自分の所有地や相続の対象となっている土地が田園住居地域かどうかを確認するには、役所の都市計画課などで都市計画図を購入するか、役所の担当窓口に行って直接相談するのがよいでしょう。自治体の中には、都市計画図をホームページで確認できる所もあります。
- 田園住居地域の注意点はある?
- 田園住居地域は新しい制度ですので、これから制限の内容や優遇税制の内容に変更がある可能性があります。購入、売却、土地活用の際には、役所の担当窓口や専門家に相談して最新の情報をアップデートしましょう。
- 田園住居地域の土地を売却する際のポイントは?
- 対象土地が生産緑地なのか、特定生産緑地なのか、宅地化農地なのかなど、土地の種類を把握しておくことが重要になってきます。どのような土地に指定されているかで、制限や優遇税制の内容が変わってきますので、まずは役所の担当窓口に相談してみましょう。
田園住居地域内での土地であったとしても、一般の住居地域と同様に宅地・生産緑地・特定生産緑地・宅地化農地と、特色の異なる土地が存在します。生産緑地は一般的に看板などが掲示されていますが、見た目ではわかりにくいこともあるでしょう。目的の建築物が本当に建てられる土地なのか、土地購入や土地活用の際には、必ず役所の窓口で確認してください。
まとめ
開発許可の制度など一般の住居地域にないような制限もありますので、購入、売却、土地活用の際には専門家に相談のうえ、慎重に検討することをおすすめします。
田園住居地域でできる土地活用は複数あります。
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この記事の監修者
宅地建物取引士/株式会社イーアライアンス 代表取締役
中央大学法学部を卒業後、戸建・アパート・マンション・投資用不動産の売買や、不動産ファンドの販売・運用を手掛ける。アメリカやフランスの海外不動産についても販売仲介業務の経験を持ち、現在は投資ファンドのマネジメントなども行っている。










このほか、事業計画や建築予定の建物に関する詳細資料を求められる可能性もあります。事業者と協力しながら資料収集をするようにしましょう。