【月極 or コインパーキング】駐車場経営の特徴とメリット・デメリット

  • 公開日:
  • 2018年9月12日
  • 更新日:
  • 2018年9月28日
【月極 or コインパーキング】駐車場経営の特徴とメリット・デメリット
土地活用の中でも、初期コストが低く人気のある「駐車場経営」。また、駐車場経営を大きく2つに分類すると、月極駐車場形式とコインパーキング形式に分けることができます。

この記事では、駐車場経営を検討している方に向けて、月極駐車場形式とコインパーキング形式それぞれの特徴や収益モデル、メリット・デメリットとあわせて、契約をする前に必ず理解しておくべきリスク・注意点をご紹介いたします。

目次

土地活用としての駐車場経営

土地活用の中でも駐車場経営は気軽に始めることができるのが魅力です。

駐車場経営には月極駐車場とコインパーキングがあり、一般的に月極駐車場の方が初期費用や手間が少ないものの収入も少なく、コインパーキングは初期費用や手間がかかるものの、収入も大きいという特徴があります。

月極駐車場は自宅の駐車場に追加で1台といった使い方のため、住宅街の中にある土地か、職場近くに駐車場を借りるため、オフィス街の近くにある土地などが向いています。一方コインパーキングは、何かの用事がある時に一時的に利用するなどの利用法が考えられるため、駅や繁華街、駐車場のない商業施設の近くなどにある土地が向いていると言えるでしょう。

駐車場経営の進め方

駐車場経営を始めるには、以下のような流れで進めましょう。

・月極駐車場にするかコインパーキングにするか検討する
・専門業者に相談する
・専門業者と契約する
・現地を整備する(駐車場整備/機械導入)
・利用者を募集する
・利用者と契約し、駐車が開始される
・賃料を受け取る

最初に、月極駐車場にするかコインパーキングにするかで相談する場所も変わります。

月極駐車場にする場合は、主な相談先は地元の不動産会社が多くなりますが、コインパーキングにする場合には、コインパーキングの専門業者に相談します。

一般的に月極駐車場より、コインパーキングの方が収益性は高いですが、月極駐車場は現地を整備するだけで済むのに対して、コインパーキングにする場合は機械の導入が求められます。

持っている土地の立地や、どのくらいの収益性が欲しいか、初期費用にいくら出せるかなどによって、どの方法で土地活用するか決めましょう。複数の会社にまとめて相談する方は土地活用プランの一括請求を活用しましょう。
駐車場経営のプラン相談はこちらから

※HOME4U土地活用ページへ移動します

駐車場経営の2つの種類

駐車場経営には大きく月極駐車場形式とコインパーキング形式の2つがありますが、ここでは、それぞれの特徴と収益モデルについてお伝えします。

1.月極駐車場

月極駐車場は、利用者と月毎の利用契約を結んで、毎月の賃料を受け取るものです。現地に何台駐車場を確保できるかによって収益の最大額が確定します。

コインパーキングと比べて機械の導入の必要がなく、敷地の舗装も必須ではないため、始めようと思えばいつでも始められ、利用者との駐車場利用契約が終了すればいつでも辞めることのできる手軽さがあります。

なお、月極駐車場の場合は、地元の不動産会社に行って入居者募集〜駐車場の管理を依頼するのが一般的です。

収益モデル~収入と支出~

月極駐車場では、毎月の賃料から、不動産会社に支払う管理費や、年間を通して払わなければならない固定資産税を引いた合計額がプラスになれば、その利益に対して課税される税金を払う必要があります。基本的には、この流れだけで収入と支出が決まります。

1台あたり5,000円/月で、20台駐車可能な駐車場を例にシミュレーションしてみましょう。
※管理費を5%、固定資産税を年間24万円(月2万円)と仮定して計算しています。

満車時想定/月稼働率90%想定/月
収入駐車場収入10.0万円9.0万円
支出管理費など0.5万円
固定資産税2.0万円
合計2.5万円
利益7.5万円6.5万円

これらの収入に対して不動産所得として所得税と住民税が課されます。

土地活用の中では格段に初期費用が少ない

月極駐車場のメリットは、初期費用が格段に少ないことです。

土地を整備して、舗装し、ラインを引けばそれで終わりです。場合によっては舗装すらしないこともあります。整備前の土地の状況にもよりますが、舗装する場合で、おおよそ100万円程度の初期費用で済みます。

月極駐車場の注意点

月極駐車場の注意点としては、固定資産税が安くならないという点があります。

土地の上に建物を建てると、固定資産税の軽減措置を受けられるのですが、月極駐車場の場合、それを受けることができません。

「土地活用して固定資産税を抑えたい」と考えている方にとってはそぐわない土地活用ではあります。ただ、初期費用が格段に安いことが魅力ですから、「固定資産税分を稼ぎ、多少のプラスになれば良い」と考えている方にとっては最も適した方法だと言えます。

2.コインパーキング

駐車場経営のうち、コインパーキングはコインパーキングの利用者からの利用料が収入となります。月極駐車場では、駐車台数によって収入の上限が決まりますが、コインパーキングは車の出入りの回数によって収入が異なります。

また、コインパーキングでは機械の導入が必要ですが、その運用方法には専門業者に土地を一括で貸し、専門業者が機械を導入して、地主は毎月一定額を受け取るパターンと、専門業者から機械を購入して管理を専門業者に任せ、収益を受け取って管理費を支払うパターンがあります。

前者は初期費用が不要ですが毎月の収入は少なく、一方、後者は初期費用がかかるものの毎月の収入を大きくすることができます。

収益モデル~収入と支出~

先ほどの月極駐車場と同じように20台駐車可能なコインパーキングという設定でシミュレーションしてみましょう。

仮に、1時間100円で1日8時間稼働だった場合、1台あたりの収入は800円/日、月で2.4万円になります。20台であれば、

2.4万円×20台=42万円/月

の収入が得られることになります。

専門業者が一括借上するパターンだと初期費用を抑えることができ、毎月一定額を専門業者から受け取ることになります。この時の額は専門業者との契約内容により異なります。

一方、自分でコインパーキングの機械を購入する場合、土地の広さにもよりますが、機械導入費用として300万円程度、整地費用として100万円程度の費用が必要となります。仮にこの金額を金利3%、借入期間3年としてシミュレーションしてみましょう。
※管理費を5%、固定資産税を年間24万円(月2万円)と仮定して計算しています。

1日8時間稼動想定/月
収入コインパーキング収入42.0万円
支出機械導入費・整地費用11.6万円
管理費など2.1万円
固定資産税2.0万円
合計15.7万円
利益26.3万円

この収入に対して不動産所得として所得税と住民税が課されます。

周辺環境のリサーチが重要

コインパーキングは駅や駐車場のない商業施設の近くなど、車で向かう人が多く、一時的な駐車スペースを必要とする人の多い場所に向いています。逆にそうでないところにコインパーキングを設けても十分な収入を得ることができず、機械の管理費用でマイナスとなることもあります。

コインパーキングを経営するのであれば、周辺環境のリサーチがより重要だと言えるでしょう。

コインパーキングの注意点

コインパーキングは月極駐車場と比べると収入を大きくしやすいですが、初期費用がかかってしまう点に注意が必要です。また、月極駐車場に向く土地とコインパーキングに向く土地は異なるため、自分の土地がどちらに向いているかよく見極めるようにしましょう。

なお、コインパーキングも固定資産税は月極駐車場と同じく、軽減措置を受けることができません。

他の業態への切り替えが容易

駐車場経営の特徴として、他の業態への切り替えが容易ということが挙げられます。

月極駐車場であれば、道路の舗装もせず、ロープだけでも運営できないことはありません。とりあえずは固定資産税分を何とかしたいという動機で駐車場経営を始めてみても良いでしょう。その場合は、不動産会社に連絡して駐車場の区割りをしてもらい、利用者を募集してもらえば、後は管理を任せることができるので、地主は何もする必要がありません。

将来、売却したり、他の土地活用法に移行したりする時も、利用者との契約期間が終了すれば、特に費用をかける必要もなく行えます。

他の土地活用との比較

アパート・マンション経営やトランクルーム経営など、他の土地活用と駐車場経営を比較してみるとどういった違いがあるのでしょうか。

アパート・マンション経営との比較

アパート・マンション経営と駐車場経営の最大の違いは初期費用の有無でしょう。

アパート・マンション経営は、最初に建物を建てる必要があるため初期費用が大きいですが、数年〜数十年かけて完済した後は、建物のある限り収入を生み続けることができます。収入の面でアパート・マンション経営と駐車場経営を比較すると、アパート・マンション経営の方が圧倒的に収益性は高いと言えます。

一方、アパート・マンション経営にはさまざまな経費がかかり、また空室リスクがあるため全体的なリスクが高いです。

それと比べ、駐車場経営はかかる経費や初期費用もそれほど高くないため、リスクの少ない土地活用だと言えます。総じて、アパート・マンション経営がハイリスク・ハイリターンな土地活用であるのに加え、駐車場経営はローリスク・ローリターンな土地活用であると言えるでしょう。

なお、アパート・マンション経営をしながら、土地の余った部分があれば、その部分を月極駐車場として貸し出すような運用法もあります。

トランクルーム経営との比較

トランクルーム経営と駐車場経営を比較してみると、初期費用の安さなど似た点がある土地活用だと言えます。

トランクルーム経営も、コインパーキングと同じように土地を一括借上してもらって経営する方法と、自分で設備を購入して管理を委託する方法があります。トランクルーム経営は、駐車場経営の中でもコインパーキング形式と似たものだと言えるでしょう。

一方、立地に関しては、コインパーキングが駅の近くや駐車場のない商業施設の近くが向いているのに対し、トランクルームは駅から遠くても構いません。また、高速道路や線路のすぐ近くで騒音や振動がある場所でも大丈夫です。

トランクルーム経営は駐車場経営と同じく、業態転換をしやすいという特徴があるため、駐車場経営にするか、トランクルーム経営にするかについては、持っている土地の立地次第で決めるのがオススメです。

まとめ

駐車場経営は小さな初期費用で始めることができ、業態切り替えも容易なことから気軽に始められることがポイントです。

また、駐車場経営には月極駐車場とコインパーキングがあり、収益性と向いている土地が異なるため、自分の土地に取ってどちらが良いか検討しましょう。

なお、土地活用法を決める時は、基本的には、「この土地活用に取り組んでみたい」と考えるより、「この土地にはこの土地活用が向いている」と考えた方が成功しやすいです。どの活用法が向いているかについては、自分で考えることも大切ですが、それにプラスして必ずプロの意見も聞いてみることをオススメします。その際は、1社だけに聞くとその会社にとってメリットのある方法に誘導されてしまう可能性があるため、基本的には複数の会社に相談するようにしましょう。

複数の会社に相談する時は、土地情報を入力するだけで、その土地にあった活用法を提案してくれる「一括プラン請求」を利用しましょう。
土地活用プラン一括請求はこちら

※HOME4U土地活用ページへ移動します

【監修】逆瀬川勇造

【監修】逆瀬川勇造

【資格】AFP(2級FP技能士)/宅地建物取引士/相続管理士

明治学院大学 経済学部 国際経営学科にてマーケティングを専攻。

大学在学中に2級FP技能士資格を取得。
大学卒業後は地元の地方銀行に入行し、窓口業務・渉外業務の経験を経て、2011年9月より父親の経営する住宅会社に入社し、住宅新築や土地仕入れ~造成、不動産売買に携わる。

※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。