- 空き家は相続が原因で増加しており、全国で社会問題化しています。
- 適切な管理を怠ると物件価値の低下や近隣トラブルの要因となり、管理不全空き家に指定されると固定資産税が6倍になってしまいます。
- 管理方法には自主管理と業者委託があり、将来の活用や費用で選択が分かれます。
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目次
空き家の所有者は空き家の管理に困っている!
空き家を所有している方へのアンケートによると、以下のような理由で、空き家を手放さずに保有していることがわかりました。
・家財道具や仏壇がある
・先祖から受け継いだ物件で手放せない
・他人に貸すのは不安
・買い手がないか、売っても安価だから

・借り手・買い手が見つからない
・遠方に住んでおり維持管理ができない
・修繕したいが費用が足りない
・取り壊したいが費用がない

そこでこの記事では、空き家をどのように管理すべきなのか、また管理以外にどのような方法があるのかなどをおさえていきましょう。
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空き家の管理が必要な3つの理由

✔ 近隣トラブルを避けるため
✔ 管理不全空き家(特定空き家)にしないため
①物件価値の維持のため
一度劣化してしまうと、将来的に住んだり、人に貸したり、また売却したりするときに大規模な修繕が必要になるなどして多額の費用が必要になる可能性があります。
②近隣トラブルを避けるため
さらに、劣化した建物を放置していると災害時などに倒壊してしまう可能性もあります。台風の際に瓦やスレートなどの屋根材が飛散し、隣家に損害を与えるケースもあります。周辺の建物や車に損害を与えたり、倒壊時に近隣の人に怪我を負わせたりした場合、損害賠償請求される可能性がある点には十分注意が必要です。
③管理不全空き家(特定空き家)にしないため
さらに2023年の改定では、特定空き家になる恐れがあると勧告された場合(管理不全空き家)でも住宅用地特例が解除されるというものに変わっており、空き家放置のリスクがより顕著になりました。
【自主管理チェックリスト】空き家の管理方法
空き家管理の準備
持ち物は、軍手、スリッパ、ゴミ袋、カメラ、ぞうきん、懐中電灯など。劣化が気になる部分はカメラで記録しましょう。
空き家に到着したら、作業を始める前にご近所の方に挨拶して、最近変わったことがないか確認しておくことをおすすめします。
管理の頻度は月1回がベスト
【チェックリスト】空き家管理でやるべきこと
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 【1】換気 | ・窓や収納扉を全開にして1時間ほど換気する ・換気が終わったら窓を全て閉めて施錠する |
| 【2】通水と漏水の確認 | ・すべての蛇口で水道を3分ずつ流す(洗面所、キッチン、風呂、トイレなど) ・水漏れしていないか、確認する |
| 【3】雨漏りや破損の確認 | ・建物内部の点検(天井や壁に雨染みがないか) ・建物の外側の点検(屋根材の剥がれ、外壁のヒビ、雨どいの劣化など) |
| 【4】庭の清掃、手入れ | ・雑草や庭木の処理 ・害虫は発生していないか ・敷地内にゴミが捨てられていないか |
| 【5】郵便物の処理 | ・ポストを確認して不要なチラシなどを処分する |
【1】換気
【2】通水と漏水の確認
長期間、水道を利用しないと、水道管に錆が発生してしまいます。また、水を流さないと排水管の中の「排水トラップ」の水が蒸発して、下水から悪臭が逆流して建物に臭いがしみついたり、害虫が下水管から侵入したりする原因になります。定期的に水を流し、漏水についても確認しましょう。
【3】雨漏りや破損の確認
次に建物の外側から屋根・軒裏・外壁・基礎を目視で確認し、瓦が剥がれている部分や外壁のヒビ割れなどを確認してください。雨どいの破損も建物劣化の原因になります。
【4】庭の清掃、手入れ
庭木が伸びて道路や隣の家にはみ出していないかチェックし、必要なら剪定してください。ハチの巣などもできていないか確認が必要です。敷地内の不用品はできるだけ処分するか、外から見えない場所に移動しておきます。
【5】郵便物の処理
空き家を賃貸に出せば管理が不要になる?
空き家は定期的に現地を訪れ、管理していくことが求められます。とくに遠方に住んでいる場合には移動などもあり労力のみならず時間も要します。そこでおすすめなのが空き家を賃貸に出す方法です。
賃貸に出すことで、換気をする必要や漏水の心配をする必要もなくなりますし、入居者が清掃を行うことになるため物件の手入れも必要ありません。ただし、定期的に入居者に連絡をとるなどして、不具合がないか伺うことは大切です。
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【管理代行】空き家管理サービスに依頼するなら
空き家管理の費用相場
年間6~12万円の出費ですから、自主管理にすることでその分が浮くと考えるとメリットと感じる方は多いでしょうが、空き家から遠いところに住んでいる場合は、交通費を考えると、地元の業者に管理を任せた方が安くつくという可能性もあります。
空き家管理会社を選ぶポイント
定期的に報告をくれるかどうか
空き家管理の専門業者かどうか
たとえば、不動産会社が業務の合間に空き家管理サービスを行うような場合だと、賃貸物件の管理の合間に空き家を確認するといった流れになることが多いため、管理が不十分になる可能性も否めません。空き家は依頼者のチェックが頻繁に入る可能性も低く、また、収益として小さいことも多いため、忙しいときには後回しにされてしまう可能性が高いのです。
一方、空き家管理サービスを専門にやっている業者であれば、そうした心配はありません。
拠点が空き家に近いかどうか
管理費用は将来住むかどうかで判断
将来的に住んだり活用したりする予定があるのであれば、しっかりした管理をしてくれる業者を選んだ方がよいでしょう。一方、将来的に取り壊しする予定というケースであれば、できるだけ安価で管理してくれる業者を選んだ方が効果的だといえます。要望に基づいて、いくつかの業者に問い合わせしてみて比較検討するとよいでしょう。
いずれ…より今、売却するメリット3つ
【メリット1】維持費用と手間の削減
また、管理委託以外に毎年の固定資産税がかかってしまうのも大きなデメリットです。売却してしまえば、管理する必要はなくなり、固定資産税を納める必要もありません。
【メリット2】価値下落リスクの低減
土地の値段は将来、上がるのか下がるのか予想するのは難しいですが、建物については築年数が経過すれば価値が下がっていくのが通常です。
【メリット3】空き家売却の優遇税制は相続から3年以内
相続した実家が取得時よりも高く売れた場合や、両親が家を取得した値段を証明できない場合には高額な税金がかかってくることがあるため、ぜひチェックしておきましょう。
空き家バンクや自治体の空き家活用支援なども検討を
人口減少に悩んでいる地方自治体は、移住対策に力を入れている場合があるので空き家の改修に関する補助金についても相談してみるとよいでしょう。
しかし、複数の不動産会社に査定依頼するにあたり1社1社問い合わせするのは手間でしょう。一方、不動産一括査定サイトを利用すれば物件情報を登録するだけで複数の不動産会社から査定を受けることができます。空き家の管理が大変と感じたら、まずは不動産一括査定サイトを利用して売却査定を依頼してみてはいかがでしょうか。
忙しさを解消するには、
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まとめ
しかし、空き家の管理には手間や費用がかかるものです。将来的に活用しないことが予想されるのであれば、早い段階で売却を検討してみるのもよいのではないでしょうか。
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この記事の監修者
不動産鑑定士/土地活用プランナー
千葉大学卒業、地方銀行に勤務後、都内の不動産鑑定業者で事務所ビルやマンション等の収益物件の評価を数多く経験。現在は不動産鑑定士事務所を経営し、住宅・店舗・更地・山林・資材置場など多様な不動産に携わる。
土地活用や相続対策にも精通し、不動産に関するお悩み解決に尽力している。





適切に管理をすることで、空き家への不法侵入や放火、不法投棄の被害にあうリスクも減らすことができます。