- 知識があるか?資格を持っているか?説明がていねいか?細かく担当者を確認することが大切です。
- 販売活動の報告をマメにもらうなど、売主が営業マンを"動かす"ことでも早期売却につながります。
- 納得のいく不動産売却は不動産会社の担当者によるところが大きいもの。営業マンは複数比較して探しましょう。
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目次
不動産営業が嘘つきなイメージなのはなぜ?
しかし “千三つ” とまでは言わないまでも、話を誇張し大風呂敷を広げるような話をすることは少なくありません。では、なぜ不動産会社の営業マンはそのような “習性” があるのでしょうか?ここではその実態を明らかにしていきます。
不動産の営業マンとは
また、営業成績に対して歩合給を採用している会社が多いことから、1件の成約が自分の給料に直接反映するため、必死になって契約に結び付けようと努力をします。
お客様に真摯に向き合いお客様のためになる営業は大変素晴らしいことですが、一方でノルマ達成のためにありもしない嘘を並べたり、契約の判断を焦らせるように仕向ける営業マンが実在することも事実です。これは個人単位で行っていることもあれば、会社単位で営業ロープレ(※)に組み込んでいる会社も一部存在しますので、担当する会社の口コミなど、調べられる範囲で確認することが重要です。
また、業界的に離職率も高いため中途採用の営業マンが多くを占めており、他の業界の営業職から転職してくるケースも多々あります。不動産営業マンは物件のことはもちろん、税金、銀行、業法などの幅広い経験や知識が必要ですが、これらの知識が乏しく間違った説明をしてトラブルに発展しているケースから業界全体のイメージが悪くなっている点もあります。
※営業ロープレとは
営業担当者が行うロールプレイングのこと。社員教育の手法の1つで、営業役と顧客役に分けて営業シーンを再現する形で行います。
不動産仲介と報酬の仕組み
まず報酬は上限額が決まっており、売買金額に対する係数で計算するため、売買金額が高いほど報酬は高くなり、売買金額が低いと報酬も低くなります。しかも報酬は取引成立が条件のため、売却活動を熱心にやっても取り引きが成立しないと無報酬となる「成功報酬制」になっています。
売主と買主にはそれぞれ仲介する不動産会社が付くケースもありますが、1社が売主と買主の両方から報酬を得ることができるケースもあり、これを「両手仲介」と言います。不動産営業マンはできるだけ「両手仲介」になるよう努めます。なぜなら営業ノルマがあり、1件の仲介で売主・買主両方から仲介手数料を得られるほうが効率がよいからです。

たとえば「今週末は売主様の都合が合わず内覧できません」と言って内覧をさせなかったり、「担当者が不在にしているので折り返します」と言って折り返しをしなかったりと、売主には分からない状態で巧妙に他の不動産会社を遮断します。売主には「中々内覧が入りませんね」と実態と異なった報告をして値下げを交渉し、自社の両手仲介を行います。
「不動産売却の流れ」「不動産仲介手数料」の記事も参考にしてください。
不動産仲介業は属人的な側面が強い
そのため、不動産の売却を依頼する時は、大手の仲介会社が安心だとか小さな会社ほど親切だ、などの会社の違いよりも、営業マン個人のパーソナリティを重視するほうがよい結果になることが多いと言えるでしょう。
また、経験や知識によって営業マンは千差万別で、頼りになる営業マンに出会えることが売却をうまくすすめる秘訣でもあるのです。
信頼できる営業マンは複数比較して探そう
ではどのようにして「よい営業マン」に出会うのか、そのためには複数の候補者を比較検討することが最善な方法です。主に以下の点を確認してみましょう。
☑ | 問い合わせから連絡までのファーストコンタクトまでの時間が早い |
---|---|
☑ | 訪問査定の際の身なりや話し方がしっかりとしているか |
☑ | 査定の資料が綿密に作成されているか |
☑ | 査定価格の根拠を事例を基に論理的に話せているか |
☑ | 地域の特性に詳しい話ができているか |
☑ | 対象不動産のメリット・デメリットをその場で説明できるか |
☑ | その場で媒介契約を無理に提案してこないか |
担当する営業マンの経験値や実績が豊富なほど、常にいくつかの売却物件を担当しているため、無理に媒介契約を提案することはしないでしょう。逆に売主の方から依頼をしてみたいと思うはずです。

1.査定価格は査定方法や会社によっても異なるので、複数の会社に査定してもらい客観的な価格を求めるため
2.複数の会社に依頼することにより、複数の営業マンの人間性や能力を比較検討できる
不動産査定はこのように重要なプロセスであり、査定を依頼する会社の選択がさらに重要なポイントと言えるでしょう。複数の会社に査定を依頼するには「一括査定サイト」を活用し、売りたい物件エリアで対応できる不動産会社と信頼できる営業マンを探す方法が確実です。
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正直かつできる営業マンを見極める10のチェックポイント
1.不動産営業に必要な知識を持っているか
そしてもっとも重視したいのが不動産査定の能力です。最新の市場動向や需給バランス、周辺売買事例や将来予測など、査定価格は不動産売却の基礎になるものです。
売れるはずのない高い査定や、市場性を無視した安易な査定など、適正な査定ができない営業マンは失格と言えるでしょう。
2.最低限取得していてほしい資格を持っているか
さらに最近は「インスペクション」が普及してきており、建築士のように建築についてのくわしい知識を持つ営業マンは頼りになる存在です。
3.隠語を使わず、笑顔で目を見て対応するか
「客付け」や「片手」「両手」などは業界用語ですが、時により営業マンが無意識で売主との会話で使うことのある用語です。
隠語を使うことが一概には悪いとは言えませんが、業界の人と顧客との接し方に違いがあるのは常識です。また相手の目を見て話がきちんとできる誠実性も持っていてほしい素養です。
4.契約をあおったり急かしたりしないか
また、不動産媒介契約には3つの形式があります。
・一般媒介
・専任媒介
・専属専任媒介
媒介の依頼を受ける不動産会社にとっては、業務を独占できる「専任」または「専属専任」が望ましいことは言うまでもありません。
一方で媒介を受ける不動産会社に「競争関係」をつくり出すと一見思いがちな一般媒介契約ですが、実際には担当者の目線からは売主の窓口が複数になるため、自社で決まる確率も下がることになり、他の専任媒介物件を優先して販売をしますのであまりおすすめしません。
囲い込みをしない信頼できる営業マンに専任媒介又は専属専任媒介で依頼する方が結果的に高く確実に売れることになるでしょう。

5.周辺エリアを熟知しているか
査定はAI査定が可能になっているように、ビッグデータを駆使した方法が可能ですが、データ化できない「価値観」も査定の重要な要素となります。
査定結果に加点や減点ができる、エリアへの認知力は意外と重要です。とくに一戸建てや土地の場合は土地の形や前面道路の幅員、周辺環境や眺望などで大きく価格が変わりますので、査定の根拠をしっかりと確認しましょう。
6.質問やリクエストに対するレスポンスが早いか
質問してわからないことであれば「調べてご連絡します」など、早く返してくれるとよいのですが、そのような回答もない営業マンは信頼性が乏しいと言えるでしょう。
このことは対面での会話はもちろん電話でも同様ですし、メールの応答でも言えることです。メールを送ったのに2日も3日も返信がない営業マンは、コミュニケーション力に問題があると言えるでしょう。
7.こちらの希望や条件をしっかりヒアリングしてくれるか
そのような事情・希望を軽視して不動産会社の都合や、営業マンの都合でどんどん進められては不満が残る一方になります。
売却開始する前から売主の希望や条件を聞いてくれ、難しい場合は代替案を提案してくれるなど、相手に寄り添った対応ができる営業マンが望ましいのです。
8.リスクの説明をきちんとしてくれるか
このような都合の悪いことも率直に話してくれる営業マンほど信頼できるものです。媒介契約はほとんどの場合3か月間とすることが多く、3か月で売却できない場合は媒介業者の変更もあり得ます。
3か月間で売れない可能性を話題にするのは憚られるものです。さらに売却までに1年かかるかもしれない、あるいは値引きしなければならないなど、売主にとっては考えたくもない可能性についてきちんと説明してくれるほうが信頼できると言えるでしょう。
9.過度に華美でないか
服装は人間の本性を確実に現すものではありませんが、服装が常識的であることは良識的であるとも言えるでしょう。そのような意味から、過度に華美な人物は警戒するに越したことはありません。
10.提案力・交渉力があるか
価格交渉に対してどのような話し方を売主側、買主側に提案するのかを実際に聞いてみましょう。価格面以外で買主側に提案できる部分が話せるかなど、営業マンの引き出しがどれだけあるかがポイントです。
営業マンにより力を発揮して売ってもらう3つのコツ
物件の訴求ポイントをまとめてもらおう
まずは営業マンにアピールポイントをまとめてもらい、売主側からも実際に住んで感じていることを共有してみましょう。住んでいる人ならではのアピールポイントは具体性があり、より興味関心を持ってもらえる確率が上がります。
販売活動の報告をマメにもらおう
過去に空室のマンションの販売をしていた際に眺望がネックとなり見送りが続いたことがありました。そこで採光が入りやすい明るいレースカーテンに付け替えたことで部屋の雰囲気が明るくなり、すぐに決まった事例もありますので、結果の共有はとても大切になります。
近隣にプッシュ営業してもらおう
そこで、営業マンに近隣の不動産会社へ向けて物件を紹介してもらい、既存の顧客に対して紹介してもらう方法もあります。マンションやアパートなどに販売のチラシをポスティングしてもらう方法もありますが、昨今ではポスティングが禁止されているところが多くなってきていますので注意が必要です。
信頼して協力することが大切
これは筆者の実務経験でも実際に思うことでしたし、他の営業マンでも同じ話が出ることが多々あります。居住中の場合には内覧の度に予定を空けることになりますが、なるべく内覧者の希望に合わせてスムーズに日程調整をすることで、営業マンも売主に対して感謝の気持ちを持ち、より力を発揮してくれることでしょう。
まとめ
信頼できる営業マンを探し出すには不動産査定を依頼し、営業マンと接する時が最善の機会です。本文で述べた「正直不動産営業マンを見極める10のチェックポイント」にしたがい、最適な会社と営業マンを見つけ出してください。不動産査定を依頼する時には「不動産一括査定サイト」が便利です。
正直かつ有能な営業マンかどうかを見極める
10のチェックポイント、必見です!
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この記事の監修者

グローバルトラスト不動産株式会社 代表取締役/宅地建物取引士
三菱UFJ不動産販売、ソニー不動産(現SRE不動産)で主に居住用不動産の売買仲介を経験。その後、「透明性の高い不動産取引の仕組みをもっと世の中に広め、依頼を受けた顧客の利益を最大限追及する」ことを基本理念とし、2017年にグローバルトラスト不動産株式会社を創業する。
著書の「初めてでも安心!失敗しない家の売り方・買い方」はAmazonにてベストセラー3冠獲得。2か月後に増刷も決定。
これは売主の希望である不動産を高く早く売ることに対しかなりの機会損失になる上、不動産会社だけが「両手仲介」によって儲ける悪質な手法となります。