専門家に聞く!高齢化したニュータウンの実家が売れない...築古・立地不利な家の売却成功戦略は?

更新

この記事の監修者

桝谷 浩太
桝谷 浩太

グローバルトラスト不動産株式会社 代表取締役/宅地建物取引士

専門家に聞く!高齢化したニュータウンの実家が売れない...築古・立地不利な家の売却成功戦略は?

【50代男性のお悩み相談】
相続した和歌山市内のニュータウンの築37年一戸建てが売却できず困っています。以前は活気ある新興住宅地でしたが現在は住民の高齢化が進み、坂道で車必須の不便な立地です。毎年の固定資産税負担もあり、古い物件と悪条件が重なった不動産の売却戦略を教えてください。

※本記事の相談は、実際にアンケートで募集した悩みを、要約・編集したものです。

【私がお答えします!】
「かつて活気があった街が今は静まり返っている」「毎年の固定資産税が重くのしかかる」――そんな想いで古い実家の売却に悩む方は少なくありません。とくにニュータウンの築古住宅は、需要減・立地条件・市場変化などが重なり、簡単には売れにくいのが現実です。本記事では、郊外物件の現状からデメリットを補う戦略、買取活用、訴求方法まで専門家の視点で具体的に解説します。

桝谷 浩太
桝谷 浩太

目次

郊外・ニュータウンの実家が売れにくい3つの理由【築古・立地不利】

「昔は人気だったのに、なぜ売れないのか…」と感じる方は少なくありません。かつて理想の住環境として整備された郊外ニュータウンですが、近年は売却に苦戦するケースが増えています。その背景には、避けて通れない3つの構造的な要因があります。

まず「住民の高齢化と人口減少」により、地域全体で住宅需要が縮小しています。若い世帯が流入しにくく、買い手候補の総数が減っているため、売却期間は長期化しがちです。

次に、「坂道が多い・車が必須」といった生活利便性の低下も問題です。日常の移動に負担を感じるエリアは、子育て世帯や高齢者から敬遠されやすく、需要が細ります。

さらに、「建物の老朽化や土地需要の偏り」によって、立地が弱い物件ほど価格競争に巻き込まれやすい傾向があります。

とくに和歌山市などの地方都市では「住宅供給>需要」が顕著になり、条件の良くない物件ほど売りづらさが目立ちます。

しかし、「売れない=価値ゼロ」ではありません。リフォーム前提で探す層やセカンドハウス需要など、活用次第でしっかりニーズは存在します。市場の特徴を理解し、“刺さる戦略”を整えることが重要です。

和歌山市の平均売却額は約2,298万円ですが、 築36〜40年の物件では約450万円前後まで下がるケースもあります。 当物件のような条件の悪い築古物件であれば、まずは「土地価値+古家込み」の相場目安を把握することが重要です。

桝谷 浩太
桝谷 浩太

立地デメリットを補う!売却成功のための戦略的アプローチ

「立地が悪いなら、もう手の打ちようがないのか?」と不安を感じる売主様は多くいらっしゃいます。しかし実際には、売れないと言われる物件ほど「立地 × 価格 × 訴求先」 の再設計が大きな効果を発揮します。ポイントを3つの戦略に絞って解説します。

価格調整がカギ!立地不利な戸建ては「相場×需要」で考える

まず重要なのは、「相場と需要層を意識した価格調整」です。立地デメリットがある物件ほど、エリアの成約事例だけでなく「誰が購入するのか」を踏まえた価格設定が欠かせないポイントとなります。

駅距離がある、車必須、高台で階段が多い──こうした条件は若年層の主対象から外れやすいため、購入検討者の幅を広げるためにも、相場よりやや抑えた価格提示が有効です。

ターゲットを変えると売れやすい?子育て世帯以外を狙う発想

次に、「ターゲットの見直し」を行いましょう。従来の子育て世帯を狙うよりも、むしろ「セカンドライフ層」や「週末拠点としての利用者」「DIY・リノベを楽しむ層」のほうが物件の魅力を感じやすいケースがあります。

静かさ、自然環境、広めの敷地など、郊外物件ならではの強みを再評価し、刺さる層に訴求することで反応は大きく変わります。

地元仲介会社と組む重要性|郊外物件は売り方で差が出る

そして最後に、「地域ニーズを把握した地元仲介会社との連携強化」が欠かせません。地元業者は近隣でどんな買主が動いているのか、どんな条件が求められているのかという、生きた情報を持っています。販売戦略の軌道修正や適切な広告展開も、地域事情に精通したパートナーと組むことで精度が上がります。

立地に課題があっても、戦略次第で売却チャンスは十分につくれます。物件の特性を読み解き、適正な価格・適切なターゲット・最適なパートナーを揃えることが、成功への近道です。

ターゲットの見直しはとても有効な販売戦略です。たとえば木造の戸建てで築年数が30年以上経過している不動産の場合、「土地(古家付き)」で販売するケースが一般的ですが、リノベーションの見積もりやイメージパースなどを事前に準備して、「戸建て」として販売することで今までとは違うターゲットに訴求が可能です。

桝谷 浩太
桝谷 浩太

早期売却と税負担の解消:「不動産買取」を活用する選択肢

「時間ばかり過ぎて税金だけ払っている…」「立地が悪いなら、もう手の打ちようがないのか?」──そんなお悩みを抱える方に有効なのが、不動産買取という損失を最小化する戦略です。

買取は、仲介とは違い、不動産会社が直接買い取るため、長期間の内覧対応が不要で、早期の現金化が可能です。固定資産税・維持管理費など、所有し続けることで積み重なるコスト負担を素早く解消できる点が大きなメリットです。

とくに、売れ残りリスクや立地デメリットを抱える物件ほど、時間的損失を抑える効果が高まります。

ただし、提示額は業者によって大きく異なるため、複数社へ見積もりを依頼し、競争原理を働かせることが必須です。1社だけで判断すると、本来得られるはずの価格を取り逃がす可能性もあります。

「高く売る」ではなく、「損を減らす」視点で買取を選択することで、資金計画を立て直し、次の一手を踏み出しやすくなります。

個人で買取専門の会社を直接探すことは難しいため、複数の不動産仲介会社に「買取も希望している」と伝えてみましょう。仲介会社が、買取専門の会社へつないでくれる場合があります。仲介手数料を支払ったとしても、個人で探す買取専門の会社よりも高く売ることができる場合があります。

桝谷 浩太
桝谷 浩太

「古い家」を「素材」に変える!リノベ需要層への訴求戦略

「古いから価値がない」と思っていませんか? 実は、新築需要が薄いエリアほど、物件を完成品としてではなく、「素材」 として見せることで買い手層が一気に広がります。売れにくい物件こそ、価値の見せ方を変えることが重要です。

たとえば、DIY愛好家や古民家再生層を狙った広告戦略は効果的です。築年数の古さや味わいを「個性」として捉える層に向けて、素材感・改修の自由度を強調すると反応が得やすくなります。

また、建物解体費用込みの価格設定で「更地渡し」として売り出す方法もあります。買主にとって費用の見通しが立ちやすく、土地活用を前提にする層に刺さりやすい戦略です。

さらに、リフォーム案を提示した「リノベーションプラン付き売却」も有効です。「この家がこう変わる」という具体的なイメージを提示することで、リノベ初心者でも購入判断がしやすくなります。

古い家でも、見せ方次第でチャンスは生まれます。素材価値を最大化する戦略で、購入検討層を広げましょう。

まとめ

郊外物件や古い家でも、売れにくさは戦略で補えます。重要なのは「立地×価格×訴求先」を再設計し、需要層を広げること。値下げだけに頼らず、ターゲット変更・リノベ提案・買取活用など複数の選択肢を組み合わせることで、売却チャンスは大きく改善します。

売れない=価値ゼロではありません。物件の魅せ方を工夫し、最適な出口戦略を整えることが成功の鍵です。

築古・立地不利でも選択肢はあります。
まずは査定で確認を!

不動産の一括査定依頼

不動産の一括査定依頼はこちらから無料

2,500社の中から1番条件の良い不動産会社が見つかる!

  • 大成有楽不動産販売
  • 東京建物不動産販売
  • 住友林業ホームサービス
  • スターツピタットハウス株式会社
  • Century21
  • STEP1都道府県

  • STEP2市区町村

無料査定スタート
powered by HOME4U

※ページ下部の「売却査定、買取査定サービスの注意点」をご確認いただいたうえ、ご利用ください。

この記事の監修者

桝谷 浩太
桝谷 浩太

グローバルトラスト不動産株式会社 代表取締役/宅地建物取引士

三菱UFJ不動産販売、ソニー不動産(現SRE不動産)で主に居住用不動産の売買仲介を経験。その後、「透明性の高い不動産取引の仕組みをもっと世の中に広め、依頼を受けた顧客の利益を最大限追及する」ことを基本理念とし、2017年にグローバルトラスト不動産株式会社を創業する。

著書の「初めてでも安心!失敗しない家の売り方・買い方」はAmazonにてベストセラー3冠獲得。2か月後に増刷も決定。

●紹介されている情報は執筆当時のものであり、掲載後の法改正などにより内容が変更される場合があります。情報の正確性・最新性・完全性についてはご自身でご確認ください。
●また、具体的なご相談事項については、各種の専門家(税理士、司法書士、弁護士等)や関係当局に個別にお問合わせください。

売却査定、買取査定サービスの注意点

売却査定サービス
  • リンク先の売却査定サービス(以下「提携先サービス」といいます)は、株式会社カカクコム(以下「当社」といいます)の提携先である株式会社NTTデータ・ウィズが提供するサービスとなります。

個人情報の取り扱いについて

  • 当社は、お客様への提携先サービス提供のため、スマイティの不動産一括査定フォームでご入力いただいた個人情報を含む査定依頼データを提携先に提供いたします。これらの情報は全て提携先が厳重に管理し、同社から不動産会社に開示されます。提携先での個人情報等の取り扱いに関しては、以下をご確認ください。

個人情報の取り扱いについて:「HOME4U 個人情報の取り扱いについて」

物件情報について

  • 当社は、お客様に広告宣伝等の情報を提供するため、スマイティの不動産一括査定フォームでご入力いただいた物件情報を利用いたします。
買取査定サービス
  • リンク先の買取査定サービス(以下「提携先サービス」といいます)は、当社提携先である株式会社リビン・テクノロジーズが提供するサービスとなります。

個人情報の取り扱いについて

  • 当社は、提携先サービスでご入力いただいた情報を保有しておりません。個人情報を含む査定依頼データは、全て提携先が厳重に管理し、同社から不動産会社に開示されます。提携先・不動産会社での個人情報等の取り扱いに関しては、各社のプライバシーポリシー等をご確認ください。

売却査定および買取査定の提携先サービスについて

  • 査定依頼可能な企業数は、お住まいの地域やお客様の物件のタイプによって異なります。
  • お客様の物件の状態によっては査定ができない場合もございます。ご了承ください。
  • 提携先サービスの提供は日本国内(一部離島等を除く)に限らせて頂きます。
  • 査定結果について、提携先の各不動産会社から直接連絡をいたします。
  • 査定後の不動産の売却、買取について、当社および提携先は関与いたしません。
  • 提携先サービスは、セキュリティを保つために情報を暗号化して送受信するSSL(Secure Sockets Layer)機能に対応しています。ご利用の際はSSL対応ブラウザをお使いください。
  • 提携先サービスについてご不明な点がございましたら以下よりお問い合わせください。当社ではお答えできません。

売却査定:「HOME4U サービスに関するお問い合わせ」

買取査定:「リビンマッチ サービスに関するお問い合わせ(0120-935-565)」

カテゴリから探す