- マイホームを購入後、立地や設備、金銭面で購入したことに後悔をする人は少なくありません。
- 購入前に、よくある失敗事例を参考にしたり、多くの物件を内覧したりすることで後悔するリスクを減らせます。
- 不動産市況にもよりますが、購入金額よりも高値で売れる可能性があるため、売却もひとつの対処法です。
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目次
もう引っ越したい!マイホーム購入でよくある7つの後悔ポイント
立地に不満がある
近くにスーパーがなく、買い物をするのに遠くまで行かなければいけないなど、周辺環境が不便なことも後悔の要因となるひとつです。とくに駅から遠い物件だと、家族を車で送迎する必要が増えてしまい、後悔してしまうことがよくあります。小さいうちはまだよくても、子供が進学して電車通学をし始めると送迎の頻度がさらに増え、後悔が増す人も多くいます。
日照や眺望、騒音、振動に関しても、不満をもつことがあります。とくに、都市部のマンションで低層階の部屋を購入したケースに多く見られます。
急な坂が多い、階段があるなどの立地は、高齢になると住みにくくなります。
見栄を張って高い物件を買い住宅ローンの返済がつらい
住宅ローンの適切な返済負担率(額面年収に対する利息込みの年間返済額の割合のこと)は、20%以内に抑えましょう。銀行は30%までの返済負担率を許容することもありますが、20%を超えてしまうと返済に無理が出てきます。
維持費が高い
住宅の維持費には、固定資産税や都市計画税、損害保険料のほか、マンションでは管理費や修繕積立金、駐車場代なども発生します。とくに、タワーマンションや築古マンションは修繕積立金が高いため、事前に金額をしっかり把握しておくことが必要です。
間取りや仕上げ材の選択に失敗した
狭さは住みにくさに直結するため、狭い物件を購入すると後悔することが増えてしまいます。近年の新築物件は、地価や建築費の高騰を受けて値上がりしているため、販売価格を抑えるために面積も小さくなっている傾向があります。価格を抑えるために2LDKで我慢して買うも、やはり3LDKを購入すべきであったと後悔する人も多くいます。
また、新築の物件では、床や壁などの一部の仕上材を選ぶことができます。見た目のきれいさから、床材に白っぽい仕上材を選んでしまうと後悔してしまうことがあります。汚れが目立ち、掃除が頻繁に必要となるためです。
家の中が夏は暑くて冬が寒い
断熱性の低い住宅は、過ごしにくいだけでなく、夏や冬のエアコンの電気代も増えるため、ランニングコストも上がるため注意しましょう。
近所付き合いがうまくいかない
駐車場が使いにくい
またマンションの場合、機械式駐車場が使いにくくて後悔することがあります。たとえば、入出庫時にベビーカーを離れた場所に待機させなければいかない駐車場もあり、子供のいる家庭には使い勝手が悪いケースがあります。タワーマンションの場合、雨の日の通勤時間帯だと車を出すのに30分以上待つこともあります。
マイホーム購入で後悔しないための5つの対策
焦って買わない
・スピード離婚のリスクを避けられる
・転勤族は転勤に対応しやすい
「スピード離婚のリスクを避けられる」点もメリットです。夫婦の収入を合算できるペアローンを組む人も多いですが、購入後に離婚をするとローンの関係を解消するために売却する必要が出てきます。
また、転勤族の人が早くにマイホームを買うと、転勤の度に賃貸に出したり、買い替えたりする手間が発生します。転勤族の方は、会社の先輩の話をよく聞いて、買うべきタイミングを判断すべきでしょう。
将来の支出増加を見据えて住宅ローンを組む
とくに子供が高校や大学へ進学すると、教育費が増えることを念頭に置いておく必要があります。たとえば、子供が私立高校に通ったり、大学で下宿したりすれば、親の金銭的な負担はより大きくなります。
住宅ローンは、あくまでも今の収入を前提に返済負担率が20%以内に留まるように組むことが適切です。
立地を重視する
理想は通勤や通学に便利な駅に近い物件です。乗り換え駅やターミナル駅など利便性の高い駅は、周辺に商業施設も充実しています。暮らしやすく、満足度の高い生活を送ることができるでしょう。
購入前には、周辺環境もしっかりと確認することが大切です。たとえば、家と最寄り駅の間にスーパーがあると過ごしやすくなります。
中心市街地のマンションの場合、隣に高層建物が建つリスクがあるため、なるべく上層階の部屋を購入しておくと日照や眺望が侵されるリスクが減ります。また、騒音や振動を避けるには、線路沿いや大きな幹線道路沿いの物件は購入しないことが望ましいといえます。
色々な物件を見学して知識を蓄える
また、友人や兄弟、親戚でマイホームを購入した人がいれば、ご自宅訪問をしてマイホーム談義に花を咲かすのもおすすめです。注文住宅を建てたい場合でも、マンションを買った人の意見は役立ちますし、新築を買いたい人であれば、中古を買った人の話も参考になるはずです。
マイホーム購入に関する知識を得るためにも、まずはさまざまな物件の見学を楽しんでみましょう。
間取り図をしっかり確認する
家具のレイアウトも、あらかじめ図面上で検討しておくと失敗するリスクが下がるため、図面で寸法を測り、今持っている家具が入るかどうかを確認しておきましょう。
また、新築物件の場合には、モデルルームも見学して希望する部屋の寸法をあてはめ、実際の広さとの違いを体感しておくことも効果的です。
すぐ売りたい?マイホームで後悔した時の7つの対処法
新たな街の魅力を探す
そのような人におすすめなのが、今住んでいる街の新たな魅力を探すことです。
「住めば都」という言葉もありますが、マイホームの住み心地は、家自体の広さや機能だけでなく、周辺環境からも大きな影響を受けます。
まずは行ったことのない公園を散歩したり、おいしいパン屋やケーキ屋、レストランなどを見つけたりして街の魅力を探してみましょう。公園も、異なる季節に訪れると桜や紅葉などの新たな発見があるかもしれません。さらに夕日や朝日が見られる時間帯であれば、自分だけが知る魅力を発見できることもあります。
街の魅力に新たに気付くことは自分の見方を変えるという意味で、非常に効果がある対処法です。
家具の配置を変えてみる
たとえば、隣の家の騒音に不満がある場合、隣の家から離れた位置にテレビやダイニングを配置するだけでも不満を解消することができます。
不要なものを捨てる
ものが捨てられない人は、ルールを決めて捨てるものを決めることをおすすめします。たとえば、「1年以上使っていないものは捨てる」など時間で区切る方法もひとつです。
家具や家電・車・カーテンなどを買い替える
狭い駐車場でも、小さめの車にすれば入出庫時の負担が軽くなるため、駐車場が不満な場合、車を買い替えてしまう方法もよいでしょう。燃費のよい車に買い替えれば、ガソリン代を節約することもできます。
また、カーテンの買い替えもコストを抑えながら家の機能性を改善できるため、おすすめです。遮光カーテンであれば寝室で朝日の日差しをカットできますし、断熱カーテンなら家の断熱性を向上させることができます。
住宅ローンの返済計画を見直す
・金利の交渉をする
・借り換える
2つ目の方法は、今の銀行と金利の交渉をする方法です。ただし、金利の交渉は日銀がゼロ金利政策を解除する前は効果的でしたが、近年は金利が上昇していることから、交渉によって金利を下げることは難しくなってきています。また、長く借りている人でないと交渉に応じてくれない可能性が高いため、住宅ローンを借りたばかりであれば難しくなります。
3つ目の方法は、借り換えです。今借りている銀行よりも低い金利の銀行があれば、借り換えによって毎月の返済額を減らすことができます。また、住宅ローンは一般的に80歳まで組めるため、完済年齢を80歳にして返済期間を伸ばすと毎月の返済額を減らせます。ただし、65歳を超えて返済を続ける場合には、65歳を過ぎても収入の目途が立っていることが望ましいです。
リフォームする
断熱リフォームは、国の補助金も利用できるため、経済的なだけでなく、電気代も抑えることができます。近年は電気代が高騰傾向にあるため、電気代を削減することは住宅のランニングコストを抑えるうえでおすすめです。
家全体に断熱リフォームを行うと大掛かりで費用も掛かってしまいますが、窓は家の中に熱を出入りさせる主要な箇所となっているため、窓だけ断熱リフォームを行うことで、冬は暖かく、夏は涼しくなり、コストを抑え高い断熱効果が期待できます。
売却する
売却には、仲介による売却と買取による売却の2種類があり、仲介は、不動産会社のあっせんを通じて一般の買主に市場価格で売却する方法のことです。また買取は、再販(転売)を目的として不動産会社に下取り価格で売却する方法のことをいいます。

◎高く売れる
【デメリット】
×売却までに時間がかかる
×インターネット上に広告を出したり、数か月におよぶ販売活動を行うため、売っていることを近所に知られてしまう
◎早く売れる
◎査定に訪れた不動産会社がそのまま買主となるため、インターネット広告やチラシが掲出されることもなく売却できる
【デメリット】
×売却価格は、仲介より安くなることが多い。
住宅ローン残債よりも高く売れるかどうかは、事前に不動産会社に査定を依頼して確認することが必要です。売却意思が固まり次第、早速に査定を依頼していただければと思います。
まとめ
また、どうしても今のマイホームが気に入らない場合、売却をするのも選択肢のひとつです。近年は不動産市場が高騰しているため、物件によっては購入時の価格よりも高く売れる可能性があり、気持ちも前向きに変わることがあります。
売却する場合には、後悔しないように売り時を逃さず早めに行動していただければと思います。
どうしても今のマイホームに納得がいかない…。
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この記事の監修者
不動産鑑定士/中小企業診断士/宅地建物取引士/公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)
不動産鑑定事務所および宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役。
不動産鑑定士と中小企業診断士の資格を活かした不動産鑑定のほか、専門性の高い不動産Webライターとして活躍する。
各種著名メディアにおいて、相続関連や空き家の処分方法に関する取材対応の経験あり。





不動産は個別性があるため、100点のマイホームを購入することは不可能です。多かれ少なかれ不満は付き物ですので、重視したい条件は最低限にし、そのほかの条件は大目に見るよう意識するとよいでしょう。