ゆとりのあるうちに住宅履歴などをまとめ、
査定に進むための準備を整えましょう。
目次
より好条件で売るために、下準備を万全に
「子どもが自立し、夫婦二人では家が広すぎる」「地方に転勤になった」「もっと広い家に住み替えたい」など、さまざまな事情で愛着ある自宅の売却を検討される方も多いでしょう。その時のためにあらかじめ準備をしておくと、いざというときに落ち着いて行動でき、売却もスムーズに進みます。
実際に売り出してからは、種々の手続きや引っ越し準備など用事も多く、細かい作業にまでは手が回りません。時間にゆとりのある内に、より有利に売却を進めるためのベース作りを始めましょう。
実際に売り出してからは、種々の手続きや引っ越し準備など用事も多く、細かい作業にまでは手が回りません。時間にゆとりのある内に、より有利に売却を進めるためのベース作りを始めましょう。
家を美しく清潔に保ち、ご近所づきあいも大切に

もし自分が買主だったら、今の家を欲しいと思うでしょうか? もし「これではちょっと」と思う場合は、どこを直せば魅力的になるのか、買主の気持ちになって住まいを見直してみましょう。 当たり前の話ですが、やはり大前提は“家をきれいにしておくこと”です。「売るときになって片付ければいい」と思ってしまいがちですが、家の印象というのは内覧のときだけでなく、そこに住まう家族の歴史そのものが記憶として残ります。きちんと整理整頓され、掃除が行き届いた家は、不思議と住人が退去をしてカラッポになっても美しい印象が残ります。
売却に必要な書類を確認する

築年数の古い家を売却する方に多いのが、書類や住宅資料の紛失です。売買契約書や登記済権利証などは、お手元にありますか?所有者が誰か、家屋や土地に抵当権が付いているかなどは把握していますか? 「自分の名義だと思っていたのに、子どもの名義になっていた」などということがないように、自宅を購入する際に受け取った書類はきちんと保管しておきましょう。
売却を考え始めたら要チェック!
実際に売買契約をする際に必要な書類なので、今のうちに内容を確認しておきましょう。もしも紛失してしまった場合は、建築会社に問い合わせれば保管していた書類のコピーを送ってもらえるケースもありますが、築年数が古い場合は破棄されている可能性もあります。
□ | 売買契約書 |
---|---|
□ | 登記済権利証 |
□ | 土地測量図面 |
□ | 建築確認通知書 |
□ | 建築設計図 |
今の家がいくらで売れるのかを把握しておく

しばらくは今の家に住むつもりでも、実際に売り出したらいくらで売れるのか、おおよその相場観を把握しておくことは重要です。自宅がいくらで売れそうかを知っておくことで、それなりの心づもりもでき、新たな生活に向けて計画を立てる際の参考にもなります。
不動産の売却価格を知るには、複数の不動産会社に査定を依頼することが一番確実な方法です。査定依頼は無料でできます。プロの視点で見た自宅の相場を事前に知っておきましょう。
不動産の売却価格を知るには、複数の不動産会社に査定を依頼することが一番確実な方法です。査定依頼は無料でできます。プロの視点で見た自宅の相場を事前に知っておきましょう。
預金額やローン残高などをチェックする

「住宅ローンがあと1,000万円ほどだと思っていたら、まだ1,500万円も残っていた」というようなことがあると、将来的な売却プランを立てることができません。最低限、現時点での住宅ローン残高と預金額だけはチェックしておきましょう。
住宅ローン残高に関しては、ローンを借り入れた際に金融機関から受け取った「返済予定表」を見るとわかります。もし紛失してしまった場合は、債務者本人が金融機関に依頼することで、再発行が可能です。
住宅ローン残高に関しては、ローンを借り入れた際に金融機関から受け取った「返済予定表」を見るとわかります。もし紛失してしまった場合は、債務者本人が金融機関に依頼することで、再発行が可能です。
住まいの履歴書を作成しよう

会社に就職するときに自分の履歴書をあれこれ工夫して作るように、自宅の履歴書を作っておくと、購入希望者の方にわかりやすく好印象を与えます。最近は長期優良住宅に対して住宅履歴情報の保存が義務付けられたため、「住宅の素性を明らかにしてほしい」という要望は今後ますます増えることでしょう。
住まいの履歴書に入れたい情報としては、次のようなものがあります。
住まいの履歴書は、住まいの設計・施工・維持管理に関するすべての情報を集めたものです。いつ・誰が・どのようにしたかが明確になっていると、物件に対する信用度が高くなり、資産価値も高まります。また、売買物件として市場に流通させるときにも、適正な価値を判断する際の資料として利用できます。新築物件には業者の作成した細かい情報がありますが、中古物件にはそれがないため、住まいの履歴書があることで安心する購入希望者は多いでしょう。
住宅履歴だけでなく、購入を考える際にメリットと思われる情報もできれば集めておくと、購入検討者へのアピールにつながります。たとえば「近くにこんな公共施設がある」「ここのスーパーが安くておいしい」など。“もしこの住宅を購入したら、こんなに楽しい生活が待っている”と想像できる要素が多ければ多いほど、買主の購入意欲もアップするでしょう。
住まいの履歴書に入れたい情報としては、次のようなものがあります。
□ | 施工写真 |
---|---|
□ | 施工図面 |
□ | 確認申請書 |
□ | 施工関係者の情報 |
□ | 定期点検の記録 |
□ | リフォームや増改築の記録 |
□ | 災害が発生した場合は、その記録 |
□ | 家具・家電などの情報 |
住まいの履歴書は、住まいの設計・施工・維持管理に関するすべての情報を集めたものです。いつ・誰が・どのようにしたかが明確になっていると、物件に対する信用度が高くなり、資産価値も高まります。また、売買物件として市場に流通させるときにも、適正な価値を判断する際の資料として利用できます。新築物件には業者の作成した細かい情報がありますが、中古物件にはそれがないため、住まいの履歴書があることで安心する購入希望者は多いでしょう。
住宅履歴だけでなく、購入を考える際にメリットと思われる情報もできれば集めておくと、購入検討者へのアピールにつながります。たとえば「近くにこんな公共施設がある」「ここのスーパーが安くておいしい」など。“もしこの住宅を購入したら、こんなに楽しい生活が待っている”と想像できる要素が多ければ多いほど、買主の購入意欲もアップするでしょう。
ゆとりのあるうちに住宅履歴などをまとめ、
査定に進むための準備を整えましょう。