専門家に聞く!築20年マンションはリフォームした方が高く売れる?費用対効果と判断基準

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この記事の監修者

寺岡 孝
寺岡 孝

不動産投資アドバイザー(RIA)/相続診断士/貸家経営アドバイザー/住宅ローンアドバイザー

専門家に聞く!築20年マンションはリフォームした方が高く売れる?費用対効果と判断基準

【30代男性からのお悩み相談】
札幌市の築20年マンションを住み替えで売却中ですが、何組もの内覧者から「キッチンや浴室の設備が古い」と言われ購入に至りません。最新設備と比べ見劣りしますが十分使用可能です。リフォームに投資するか、現状のまま価格で勝負するか、どちらが得策でしょうか?

※本記事の相談は、実際にアンケートで募集した悩みを、要約・編集したものです。

【私が回答します!】
「何度も設備の古さを指摘されて落ち込む」「リフォーム課金して失敗したらどうしよう」――そんな挫折感や不安を抱える方は少なくありません。築20年前後のマンション売却では「リフォーム投資」か「現況価格での勝負」かの判断がポイント。本記事では、水回りリフォームの投資回収率を算出し、立地や築年数別に最適な戦略を解説します。

寺岡 孝
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目次

築20年マンションが売れにくい理由|内覧者が気にする3つのポイント

築20年前後のマンションでは、建物の構造よりも「内装や設備の印象」で購入判断が左右される傾向があります。内覧時に指摘されやすいのは以下のポイントです。
・キッチン・浴室・トイレの水回り設備
・クロスやフローリングの劣化
・照明やコンセントなどの古さ
とくに水回りは、見た目の清潔感や使い勝手の印象が購入意欲に大きく影響します。機能的には問題がなくても、「古く見える」というだけで候補から外されてしまうこともあります。

一方で、立地や価格が魅力的であれば、築古(ちくふる)でも即決されるケースも珍しくありません。たとえば札幌市中央区など人気エリアでは、築25年を超える物件でも駅近であれば早期成約する例があります。

「古いけど使える」と思っていても、購入希望者は「古さ=修繕コスト増」と感じる傾向があります。リフォームをせずに売る場合も、掃除や小修繕で“印象の改善”を図ることが有効です。

寺岡 孝
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マンションをリフォームして売るメリット・デメリット

リフォームによって見た目を一新すれば、内覧者の印象が大幅に改善します。とくにキッチンや洗面化粧台、浴室などの「生活動線の中心」は、リフォームによる投資効果が高い傾向にあります。
メリット
・内覧印象がアップし、成約スピードが早まる
・「築古=手間がかかる」という印象を払拭できる
・競合物件との差別化が図れる
デメリット
・費用が高額(キッチン・浴室などのフルリフォームで150〜300万円)
・投資額をそのまま価格に上乗せできない場合が多い
実際の投資回収率(ROI)、つまりリフォーム費用に対し、いくら売却価格が上乗せできたかの割合は、水回りリフォームで60〜70%程度が目安です。たとえば、札幌市中央区の駅近マンションで200万円のリフォームを施した結果、相場より100万円高く売れたという事例もあります。

リフォームは“利益を出す投資”というより、「買主の心理的ハードルを下げる戦略」として考えるべきです。クロスの全面張替やリビングダイニングのフローリング床張替など、必要最低限のリフォームで対処することで早期売却も可能です。
また、リフォーム費用を価格で全額回収しようとしないことが現実的です。

寺岡 孝
寺岡 孝

マンションを現状のまま価格で勝負するメリット・デメリット

一方、現状のまま売り出す「価格勝負型」戦略にも一定のメリットがあります。費用をかけずにスピーディーに売却活動へ移れるため、資金に余裕がない場合や相場下落局面では有効な手段です。
メリット
・費用ゼロで売却可能
・「自分好みにリフォームしたい」買主層にマッチ
・リフォームリスクを回避できる
デメリット
・内覧者の離脱率が高く、売却期間が長期化する可能性
・値下げ交渉が入りやすく、結果的にリフォーム費用以上の価格下落になることも
たとえば札幌市の中古マンション相場(2025年時点)では、築20年前後の標準的な3LDKで平均2,200万円前後。リフォーム済み物件は同条件でも+150〜200万円程度高く売れる傾向があります。

不動産売却の判断基準は「立地・築年数・競合物件」の総合評価

最終判断は、「立地」「築年数」「競合物件」を総合的に見ることが重要です。

1. 立地

駅徒歩10分圏や商業施設が近いなど需要が高い地域では、リフォームによる価値上昇効果が大きいです。

2. 築年数

築20年以内なら部分リフォームで十分な価値向上が見込めるが、築30年超では現況売却+価格調整の方が合理的。

3. 競合物件

同エリアでリフォーム済み物件が多いなら、現況では見劣りする。逆に未改装物件が多ければ、価格での差別化も可能。

もっとも効率的なのは、「一括査定+リフォーム見積もり」を同時に取得して比較検討すること。費用対効果を“数字で見える化”すれば、判断がブレません。

まとめ

築20年前後のマンション売却では、「リフォームすべきか」「価格で勝負するか」は物件ごとに異なります。需要が強いエリアでは部分リフォームで印象アップを狙うのが効果的。需要が弱い地域では現況売却+価格調整の方が最適な場合もあります。

まずは査定と見積もりを比較し、自分にとって損をしない最適戦略を選びましょう。

中古マンションの売却の際に、リフォームをして売るか、もしくはリフォームしないで売るかはかなり迷うところです。対象物件の室内がクロスや床の汚れ、建具などの傷が目立つ場合は、水回りの設備機器も芳しくない状況が多いので、最低限のリフォームはしてから売却した方がいい場合があります。
また、物件自体に希少性が高い場合には、買い手側が好きにリフォームしたいというケースが多く見受けられます。たとえば、都内の4LDKマンションは1棟のマンションでも供給戸数が少ないため買い手が付きやすいものです。そういった場合には、無理にリフォームはせずに相場の価格で売却をした方が早期に売却できます。

寺岡 孝
寺岡 孝

自己判断でのリフォームがもっとも損する可能性あり!
まずは現況での査定を進め、プロの意見を聞いてみましょう。

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寺岡 孝
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不動産投資アドバイザー(RIA)/相続診断士/貸家経営アドバイザー/住宅ローンアドバイザー

アネシスプランニング株式会社 代表取締役。住宅コンサルタント、住宅セカンドオピニオン。大手ハウスメーカーに勤務後、2006年に同社を設立。

個人住宅・賃貸住宅の建築や不動産売却・購入、ファイナンスなどのあらゆる場面において、お客様を主体とする中立的なアドバイスおよびサポートを行い、3000件以上の相談を受けている。

WEBメディアに不動産投資についてのコラムを多数寄稿。著書に「不動産投資は出口戦略が9割」「不動産投資の曲がり角 で、どうする?」(クロスメディア・パブリッシング)など。


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