投資の目的によって選ぶべき投資物件は違ってきます。
情報を多く拾えるように、アンテナを広げておきましょう!
目次
不動産投資は仕入れ(物件購入)がすべて
・資金の準備
・投資種類の決定
・運用方法
・出口戦略
・物件の選択条件
・価格
・利回り
・エリア
・築年数
・タイプ
数多くの物件の中から、希望の条件を満たす物件を見つけ出す必要があります。この物件の選び方を間違えると、不動産投資が失敗に終わってしまうことも多いのです。
投資物件を選ぶときに優先したい条件とは
・利回り
・エリア
・築年数
・物件の間取りや構造・設備
あなたが不動産投資でかなえたい目的に応じて、それぞれの要素に条件を付けていくとよいでしょう。ここではこの5つの要素についての考え方をかんたんにご紹介します。
価格
一般的な分類としては一棟投資、区分投資、戸建て投資の3つに大分されますが、エリアや新築/中古、間取りや設備で価格帯はさまざまです。リスクも想定しつつ無理なく投資できる予算を設定しましょう。
利回り
投資用物件を検討する際に利回りが重要な指標となることは間違いありませんが、実際にかかる経費や空室確率や家賃下落確率を織り込んだ実質的な利回りでなければ意味がありません。
利回りの計算に関する知識を身に付け、本来の収益率を自ら算出できるように情報収集しましょう。
エリア
・管理面を考えて居住地の近くに限定する
・委託管理を前提に遠隔地も視野に入れる
オーナーの居住地の近くを選定する場合においては、その地域が「人口動態」から賃貸需要が見込めることが求められます。
見込めない場合は居住地以外に範囲を広げてエリアを選定します。投入できる自己資金や借入可能な融資額などを勘案しながら物件選定しましょう。また、ターゲットとした都市の「人口動態」を確認しましょう。日本において、人口減少が起きている都市は少なくありません。
人口が増えている都市を選択するほか、減少している都市であっても減少率の少ない場所を選択すること方がいいでしょう。
築年数
対して中古物件は取得費用が低いため相対的に利回りは高く見えますが、修繕など管理費用がかさむことや、物件状況の確認に手間暇がかかり、やや難易度が高い投資先といえます。また、築古物件などは、融資期間が短く限定されるなどローンの契約条件にも影響がありますので合わせて確認が必要です。
物件の間取りや構造・設備
・学生が多い
・特定企業の従業員が多い
・外国人が多い
学生の多いエリアであればワンルームタイプや1Kなど、コンパクトな間取りが求められるでしょう。特定企業が多いエリアでは、たとえば近くに大きな工場があり、古い言い方で言えば“出稼ぎ”的な単身者が多いとすれば、ワンルームタイプや1LDKなどが好まれます。
エリアのニーズに合致した物件でなければ入居率が低くなり、苦しい経営を強いられる可能性があるでしょう。
物件情報を効率よく集める方法
・ポータルサイト
・不動産仲介会社
・不動産投資物件専門の不動産会社
ポータルサイト
・不動産ポータルサイト
・不動産投資専門ポータルサイト
・不動産会社のサイト
・BIT 不動産競売物件情報サイト
・空き家バンク
不動産ポータルサイトや不動産投資専門ポータルサイトを活用して情報収集をする時は、次のメリット・デメリットを知っておきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
・物件数が豊富にある ・物件情報以外にも役に立つ情報が多い | ・優良物件は掲載されないことが多い ・物件数が多いため、上手にフィルタリングしないと手間がかかる ・同じ物件を複数の業者が掲載しており、問い合わせ先に迷う |
また、同一物件を複数の仲介会社が掲載することもあります。その理由は、仲介会社には専任媒介で元付けになっているケースと、元付けから物件を借りて掲載するケースや、一般媒介で複数の仲介会社が同一物件を扱っているケースがあるためです。
ポータルサイトは下のような使い方を意識すると、上手に活用できるでしょう。
・大量の物件情報から物件を絞り込む
・エリア内の有力な仲介会社を見つける
「BIT 不動産競売物件情報サイト」や「空き家バンク」は、一般に流通している物件のなかで希望に合う物件がないような時、意外とよい物件が見つかることもあり時々チェックしたいサイトです。
不動産仲介会社
仲介会社を探すには、エリア名で検索する方法や、ポータルサイト経由で仲介会社を見つける方法が挙げられます。
メリット | デメリット |
---|---|
・物件の詳細を把握していることが多い ・仲介大手であれば物件数が豊富にある | ・1社あたりの物件数が少ない場合は、複数の仲介会社から情報を集めなければならない ・仲介会社の信頼感や誠実性などを把握しづらい |
不動産投資物件専門の不動産会社
メリット | デメリット |
---|---|
・管理まで任せられるので手間が少ない ・融資付からしてもらえるので準備が不要 | ・サブリースの場合は契約内容に注意 ・首都圏などエリアが限られる |
投資物件を探す際に注意したい4つのポイント
「掘り出し物件」は慎重に見極める
・お買い得
・掘り出し物件
・格安
・高利回り
このような目に付きやすい言葉は、不動産に関する広告規制で使用禁止になっているものも多いのですが、投資物件を探している人にとってはつい気になってしまうかもしれません。しかし、こうしたキャッチコピーや謳い文句に惑わされることなく、投資物件を選び出すセオリーがあります。
自宅のための住宅を探す経験を持つ人は多いかもしれませんが、投資物件となると少し視点が違ってきます。価格が安いということだけが優先条件ではありません。満室経営を実現できる物件とできない物件には歴然とした違いがあることを忘れず、借り手の目線で慎重に見極めるようにしましょう。
できるだけ現地調査をする
大家さん目線と同時に入居者目線でも現地をよく調べ、改善点がないかどうかなど、購入した場合に行うべき対策についてもチェックが欠かせません。
よい物件に出会えたらすぐに購入できるよう備える
資金面のほか、購入すべき物件の条件に優先順位を付け、整理しておくことも重要です。合致する物件があったら即決できるように準備しましょう。
常に物件情報収集のアンテナを張っておく
また、ポータルサイトは随時情報が更新されていきます。早い者勝ちの物件を取得するには、誰よりも早く情報をキャッチすることが鉄則です。しかし、ポータルサイトを24時間ずっと閲覧することはできません。そこで毎日朝・夕の同じ時間帯にチェックするなど、行動をルーティン化しておくことが大切です。
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まとめ
投資物件を探すための間口は幅広く取り、できるだけ多くの情報をキャッチできるようしておきたいものです。さらに現地調査は必ず実施し、よい物件にいつ出会ってもよいよう資金の準備を忘れてはいけません。購入したい物件が出てきた時に、素早い決断ができるよう用意しておくことが大切です。
投資の目的によって選ぶべき投資物件は違ってきます。
情報を多く拾えるように、アンテナを広げておきましょう!
この記事の監修者
![吉崎 誠二](/press/system/press_image/2022/08/02/Fv6gGv5QIj5qr8ER5efC2Ns5yHuUsuxpVxnjE_AvyRs/trim/3e321d988db3c80267d35991b709bdc1_m.png)
不動産エコノミスト/社団法人 住宅・不動産総合研究所 理事長
(株)船井総合研究所上席コンサルタント、等を経て現職。不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルなどを行うかたわら、ラジオNIKKEI「吉崎誠二の5時から”誠”論」などテレビ、ラジオのレギュラー番組に出演。また新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は年間多数。
著書:「不動産サイクル理論で読み解く 不動産投資のプロフェッショナル戦術」(日本実業出版社)など11冊。
全ての希望を満たすような物件は、ないと言っても過言ではありません。極めて条件のいい物件が、一般流通に出回る事は極めてレアケースです。そのため、この条件に優先順位をつける、あるいは「これだけは譲れない」条件、を決めておくことが肝要です。