「不動産投資でFIRE」の具体的な目安とは?
成功者の特徴から学びましょう!
目次
不動産投資でFIREは可能か?

ライフスタイルや投資手法によりますが、最低限手取り年収+3割以上のキャッシュフローを確保することが必要です。そのためには資産規模でなく、家賃収入から借入金返済、管理費、修繕費、租税などを差し引いた手残りにスポットをあてることが大切です。
FIREとは何か
セミリタイア(Semi Retirement)は完全な退職ではなく、仕事や収入源を維持しながら、趣味に時間を費やすなど、より自由な生活を送ることを指します。フリーランスなど、自分の興味のある仕事をしながら生活を送るスタイルです。
また、アーリーリタイア(Early Retirement)は一般的な退職年齢である60歳より若い年齢での退職を指します。収入を得ずともリタイア後の生活費を賄える十分な資産が必要です。
FIREを実現するための資金目安
ライフスタイルは個々に違いますから、必要な額に応じて運用資金や利回りを確保する必要があります。
4%ルールとは
日本版のFIREで考慮した場合、アメリカよりインフレ率が低いと考えられるため、年間の生活総資金5~6%とゆとりをもって考えることも可能です。先ほどの例と同じく、生活総資金が500万の場合、運用資金が8,300~1億円ほどとなり、年間の生活総資金の16~20倍の資金でFIREが可能になります。
しかし、昨今は物価高騰も顕著になってきているので、それらを加味することも必要です。
不動産投資でFIREするにはどれだけの規模の投資が必要か?
例)鉄筋コンクリート造 築15年 物件価格1億円 表面利回り8% | |
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満室年間家賃収入 | 800万円(①) |
空室率10% | 80万円(②) |
諸経費(管理費・修繕費・固定資産税など) | 120万円(③) |
融資利用(借入額1億円 金利1.5% 30年返済) の返済額 | 416万円(④) |
となります。ここから所得税などが個々の税率に応じてかかってきますから、おおよそ上記の規模の物件を3~4棟以上購入することが必要となってきます。
資産規模で3~4億、満室家賃収入で2,400~3,200万円の投資を行うことでFIREが実現します。
不動産投資がFIRE実現に向いている理由5つ

1.複数物件への投資によるリスク分散が可能だから
2.キャッシュフローの再投資で資産拡大できるから
3.安定的かつ長期的なリターンが得られる投資だから
長期的にみれば不動産は資産価値増大の傾向にあり、資産組換えなどによる物件売却時に、大きなキャピタルゲインを得られる可能性が期待できると言っても過言ではありません。
4.管理委託で効率化ができるから
よって、運営も効率化でき時間の有効活用が可能となり、さらに投資規模の拡大に追い風になります。
5.レバレッジが効くから
たとえば、5,000万円・表利回り8%の物件を金融機関からの融資を活用し取得する場合、自己資金2割のケースでは1,000万円で5,000万円の物件を取得することが可能。年間400万円の家賃収入が得られることになります。
FIREに成功した人の特徴とは

長期的な視野で物件を選択している
FIRE=賃貸業に専念という意識がある
最新情報収集と市場動向の追求を欠かさない
リスクを理解して最適な投資をしている
FIREを叶えても誤算はある

不動産所得だけでは不安…
しかし実際は、運営において突発的な高額費用が発生したり、物件の追加購入、またライフスタイルの変化により想定以上のお金がかかってしまうことがあり、給与年収を超えた程度の収入では八方塞がりになることは目に見えています。
それを回避するにはサラリーマンをしながら不動産から得られるキャッシュを十分にストックしておくとともに、収入を上回るキャッシュフローを得られるまでFIREのタイミングを待つことも大切です。
属性の変化で融資が難しくなる?!
融資を受けるためには、利益とキャッシュフローを厚くし黒字決算を継続していくことがポイントです。
厳しい言い方になりますが、会社、会社員としての信用>個人の信用により成り立っていたっています。FIRE後はすべて個人信用を見られます。

大事な経営判断もひとり
経営判断するための情報ができるだけ多く得られる環境を構築すること、すなわち味方となるパートナーを一人でも多く持ち、スムーズな経営判断できるようにしておくことがポイントです。
家庭環境にも変化が?
FIRE後の日々のライフスタイルを想定し、環境を整えておくことも重要です。
FIREした方は皆さん家庭円満です。 手にした時間を家族と共有し充実したFIRE生活をおくっています。

まとめ

それを実現するためには、資産やキャッシュフローの確保ならびにそれ相応の勉強と行動力、そしてFIRE後のリスクをしっかり把握しておくことが大切です。
「不動産投資でFIRE」の具体的な目安とは?
成功者の特徴から学びましょう!
この記事の監修者

安藤 新之助
株式会社サクセスアーキテクト 代表取締役
高校卒業後、通算20年以上住宅業界に携わり、2008年不動産投資を開始。当時の年収400万円から7年で資産10億円と家賃収入1億円を達成し、42歳でサラリーマン生活を卒業しセミリタイア。現在12棟195室を保有する実践不動産投資家としてwebコラム執筆やTV、新聞などのメディアに多数出演しながら、2法人を運営し不動産賃貸業ならびに不動産賃貸経営コンサルタントとして活動中。「NOをYESに変える不動産投資最強融資術」(ぱる出版)を執筆。
賃貸経営に携わりが薄くコスト管理に関心がないと、無駄な費用の垂れ流しになっている可能性がありますから注意しましょう。