- マンション投資は危険なものではなく、知識がないまま始めることが危険なのです!
- どの物件を購入すべきか?たくさんの不動産会社をまわりながら判断していきましょう。
- マンション投資はチーム戦。信頼できる不動産会社など仲間を見つけることが成功への近道です。
目次
マンション投資を始めたら後悔する?!
実際、マンション投資で失敗している人はいますが、成功している人がいるのも事実です。成功者と失敗者の違いはなにかといえば、「マンション投資のリスクの対処法」を知っているかどうか、ということ。
トラブルが発生しても「そのリスクがいつか起こることを想定し、対処法を準備している」人は、リスクを克服して投資を安定させます。一方で、それを知らない人は、お手上げ状態になってしまいます。
少々不安にさせてしまったかもしれませんが、マンション投資は、株やFXなどの投資と違いリスクを回避するための手を打つことができ、「やり方」を間違えなければ誰が始めても確実に収入を得ることが可能な投資法です。いずれのリスクも理解し、心の余裕を持って対処することで、充分に克服することが可能になります。
マンション投資とは
マンション投資で失敗するとはどういうこと?
物件を購入する場合は自分にとって良い物件を買わなければいけませんが、なぜ間違って買ってしまうのか。それは「目標が定まってないから」です。
自分の目標がしっかり定まっていれば、その目標を達成するための正しい物件を購入することができるでしょう。しかし、目標が定まっていない場合は正しくない物件の購入につながる可能性が高くなり失敗することになってしまうのです。
では、「目標」とは何をさすのでしょうか?それは、「何年後にいくらの家賃収入が欲しいか?」という質問に答えられるかどうかです。以下、目標ごとに具体例を挙げていきます。
目標①「5年後に毎月5万円のキャッシュフローが欲しい」
こういう方が一棟ものの物件を購入すると、高額の収入を得るメリットもありますが、失敗のリスクも高まるので当初の目標とは違ったということになってしまいます。
目標➁「1年後に毎月20万円のキャッシュフローが欲しい」
目標③「10年後にFIREを達成したい」
つまり、「どんな目標に向かって、どんな物件を買うか」。何も考えずに物件を購入すると、当初、思い描いていたこととは違った結果になり、「マンション投資に失敗した」ということになります。
マンション投資の5つの失敗事例と原因
失敗事例①「新築の物件を購入したのに利益を得ることができなかった」
もちろん新築の方が物件のスペックもいいですし、住む人も新築の方が綺麗でいいですよね。ですが、新築は金額が高いんです。
我々はマンション投資をやっていく上では、できるだけ初期費用を抑えることが大切で、その結果高い投資効率の運用ができるようになります。
また、新築物件は購入した時点で物件価格がグッとさがります。購入当時は新築ということで、高額な家賃をつけることもできますが、ひとたび退去が出れば高確率で家賃は下落。
そして、築1年と築10年では物件価格はそこまで差がありません。そのため、新築マンション投資で失敗してしまう人が後を絶たないのです。なお、初心者の方は築浅の中古物件の方が失敗するリスクが下がります。
失敗事例②「初めて行った不動産セミナーで物件を購入して理想と違っていた」
もちろん、セミナーを開催している不動産会社はそれぞれいい会社だとは思いますが、不動産会社は自社が持っている物件を売りたいわけです。
当然ながら、新築区分を販売している会社は新築区分を、中古ワンルームマンションを販売している会社は中古ワンルームマンションを、一棟ものを販売する会社は一棟ものの物件を勧めます。そのため、たくさんの不動産会社をまわり、自分にとって「どの物件が適しているのか」ということを判断しましょう。
失敗事例③「思っていた節税効果が得られなかった」
なぜ、そのようなことが起きてしまうのか。実は、マンション投資で高い節税効果を実現するためには、「減価償却期間が短く、減価償却費がとれる物件を購入すること」「所得税率が高い人が購入すること」という条件が必須になります。
課税所得が900万円を超えてくると所得税・住民税率は約33%となり、譲渡税率との差が大きくなるため節税目的でマンション投資をする意味が出てくるのです。
たとえば、年収3,000万円の方が、数年ごとに1棟ずつ新築マンションを購入すれば、節税対策になりますが、年収900万円以下のサラリーマンの方は、所得税・住民税率と譲渡税率の差を大きくできないため、実際に減らせる税金額とマンション投資をすることのリスクが見合っていません。
そのため、そういう方は節税目的でのマンション投資は考えない方がいいでしょう。
失敗事例④「何もせずにほったらかしていたら収入が得られなかった」
たとえば、大学の近くにある物件で、毎年4月になると入居希望者が殺到する人気物件だったのにも関わらず、新型コロナの影響でリモート授業になり入居希望者がいなくなってしまったり、地方でなかなか入居者が決まらない物件だったのにも関わらず、ネット環境などを整備することで、在宅ワークをする方に人気の物件になったりなど。
マンション投資を始めるということは賃貸経営を始めるということです。常に入居者を確保しておくためには、世の中の動きにアンテナを張り巡らせておかなければなりません。
失敗事例⑤「地方物件を現地に行かずに購入したら利益を得ることができなかった」
ただ利回りがいいからそのままにしていたら、8部屋中4部屋が空室のままで、思ったよりも利益を得ることができなかった…というケース。
確かに、地方の物件は利回りが高い傾向にあります。上記例の場合、仮に利回りが高いということで収支がプラスになっていたとしても、実際に物件を見に行き、空室対策をすればさらに利益を得られる可能性があります。
また、現在の入居者がいつまで入居してくれるかも分かりません。自分の物件の魅力を現地に行って確認しなければ、現状でプラスになっていても想定通りの利益を得られず、失敗してしまう可能性が高まってしまうのです。
マンション投資の成功の秘訣|失敗を防ぐポイント
【ポイント1】目標を明確にする
今後日本の経済状況が変わることも、あなた自身の生活環境が変わることもあるでしょう。その都度、その投資ストーリーを見直し、時代とご自身にあった一歩を踏みしめてください。決して立ち止まってはいけません。1日1センチでもいいので貪欲に目標までの道を進んでいきましょう。
マンション投資で月額50万円の不労収入を得たい、月額100万円を得て脱サラしたい。そういった具体的な目標数字を定めることで、失敗しないマンション投資をすることができます。
【ポイント2】チームを作る!
「妻には内緒で不動産を購入した」「旦那に内緒で資産〇億円」という方がいらっしゃいますが、私はお勧めしません。今後、あなたの大切な方に連帯保証人になってもらう可能性もあります。
1人で考えるのではなく常に2人で考えていけば、1人では気づけないことにも気づけるでしょう。それだけでも大きなリスクヘッジです。
また、不動産業者はあなたの最大のパートナーであり、分身です。物件を探したり、売主との価格交渉を代行してくれたりする最強の代理人です。あなたにとって最強の担当者を、1人でも多く見つけましょう。
彼らの存在があなたにキャッシュフローをもたらすのです。利益を独占しようという考えを持たず、Win-Winの関係をめざしてください。
【ポイント3】積極的に学ぶ
少しずつで構わないので、不動産の知識を増やしていってください。マンション投資の最大のリスクヘッジは「知識」です。「知識」があれば、トラブルを解消していくことができます。
たとえば、宅地建物取引士の知識。資格を取れとまでは言いませんが、ある程度の宅建の知識を持っていたほうがいいでしょう。知識を持つことで、業者と対等に会話ができるようになります。
また、ファイナンスの知識も必要です。ファイナンシャルプランナー3級程度の知識はあった方がいいでしょう。いずれ法人化した場合は経理の知識も必要になり、財務諸表を読む必要性が出てきます。
もちろん、初心者の方はいますぐに、これらのことを学ぶ必要はありません。ゆっくりご自身のペースで吸収するようにしてください。何より、勉強しようという気持ちを持つことが大切です。
マンション投資のいいところは、「習うより慣れろ」ということが可能な点。実際に物件を手にして、実体験の中で知識をつけていくことができるのです。
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マンション投資初心者におすすめの物件は中古区分マンション
その他にも「戸建て」「海外不動産投資」などです。結論から言うと、なかでも「中古区分マンション」がおすすめです。その理由を5つ説明します。
知識・自己資金がなくても始められる
最初は毎月数千円のキャッシュフローだが、将来家賃収入をしっかり得られる
生命保険の代わりになる
空室リスクを抑えられる
それは「いいロケーションの物件を手に入れやすい」ためです。一棟ものでいいロケーションの物件を購入しようとすると、購入費用は高額になります。
一方、中古区分マンションであれば、価格を抑えて購入することが可能です。いいロケーションの物件を手に入れることができれば、それだけ空室リスクを抑えることが可能になります。
将来のステップとしておすすめ
知識を得た後には、多少リスクが高めの一棟もののマンションや新築マンションなど、多くの収益を得られる物件の購入も良いでしょう。中古区分マンション投資で得た知識をもとに、リスクが高めの投資も失敗を回避しながら行うことができるようになるはずです。
まとめ
「どんな物件が欲しいのか」「どれぐらいの家賃収入が欲しいのか」「どんな人生を送りたいのか」ということをしっかり考えて、これからマンション投資をスタートさせるあなたには、ぜひ大きな「夢」を持って始めていただきたいと思います。実際にマンション投資を始める際は、この記事を何度も見返して失敗しないマンション投資を目指してください。
あらゆる失敗事例からリスク回避策を学び、
あなたのマンション投資を成功させましょう!
この記事の監修者
アユカワタカヲ
【資格】宅地建物取引士/AFP/J-REC公認 不動産コンサルタントなど
2010年、世田谷区内の中古区分ワンルームマンション購入から不動産投資をスタート。2022年3月現在、区分・一棟・戸建て・日本・海外…と幅広く不動産賃貸業を営む。現在は総合マネープロデューサーとして、人生におけるマネーリテラシーの重要性をメディアやセミナーなどで伝えている。年間のセミナー登壇数は300本を超える。「満室バンザイ」(平成出版)、「不動産はあなたの人生を変えてくれる魔法使い 女性の願いを叶えてくれる最幸マイホーム購入術」(ごきげんビジネス出版)など執筆。