- 利回りが高い傾向にある中古ワンルームマンション。修繕費がかかりやすい点には注意が必要です。
- 購入当初よりも修繕積立金が増額!手元に残るお金が減少してまったく儲からない…という失敗も珍しくありません。
- 物件に関する事前の情報収集が中古ワンルームマンション投資で失敗しないためのポイント!
目次
中古ワンルームマンションは初心者向け?
ただし、気軽に始められるからといって、安易に手を出すことはおすすめできません。大きな失敗を回避するためには、中古ワンルームマンション投資の特徴やリスクについて理解を深めることが大切です。
中古ワンルームマンションの定義
また、一部の金融機関では物件の新築・中古の判断を、完工後2年超えかどうかで線引きするなど、複数の定義があります。中古といっても幅広く、不動産会社と金融機関では定義が異なる可能性があるため、それぞれ確認しておくと良いでしょう。
中古ワンルームマンション投資のメリット
新築に比べ割安
一方、中古ワンルームマンションの多くは相場を基準に売却価格が決まる仕組みです。新築とは、価格の決まり方が異なります。また、売主が売り急いでいるなど個別の事情によっては、さらに割安で購入できる場合もあるでしょう。
価格が安いため利回りが高い
利回りは、数値が高いほど収益性が高いことを意味します。利回りの計算上、家賃収入が同額であれば物件価格が低いほど利回りが高くなる仕組みです。そのため、物件価格が割安な中古物件は高い利回りを期待できます。
買ってすぐに家賃収入がある
すでに入居者がついている
また、入居者を募集するには不動産会社へ仲介手数料や広告費といった費用を支払います。入居者募集業務を省くことで、これらの費用も節約することが可能です。前述のとおり、運用開始と同時に家賃収入を得られるため、安定した賃貸経営を期待できるでしょう。
相場の家賃になっている
新築ワンルームマンションの場合、新築プレミアムの影響で相場よりも家賃が高めに設定されています。これは、日本では新築に価値があると考える人が多く、家賃が高くても入居者が集まりやすいためです。
建物は築年数が経つにつれて資産価値が下がる傾向があるため、それに伴い、周辺相場に合わせて家賃を下げる必要があります。購入時の家賃設定が相場よりも高い物件は、家賃下落リスクが高いといえるでしょう。
一方、築20年以上など築年数が経っている物件は、資産価値が下落するリスクが低い傾向があります。そのため、家賃下落リスクも低いといえるでしょう。
ただし、入居者が長期で入居している場合、相場に合わせて家賃の改定が行われていないことがあります。仮に、家賃が相場よりも低く設定されていても、貸主からの一方的な値上げが難しい点に注意が必要です。
中古ワンルームマンション投資のデメリット
修繕費がかかりやすい
一方、専有部分の修繕は、各部屋の所有者の責任で費用を捻出する仕組みです。建物は築年数の経過によって修繕箇所が増えるため、中古物件の場合、購入直後の修繕費が想定以上に高くなるというリスクがあるでしょう。
入居付けに苦労する可能性がある
このような日本人の価値観から、築年数が経った中古ワンルームマンションは、入居付けに苦労してしまう可能性があります。
築年数によっては旧耐震など注意
この基準を「新耐震基準」と呼び、それ以前の基準よりも耐震性を強化したものとなっています。マンションは鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造の建物が多く、木造の物件よりも丈夫です。
しかし、1981年以前に建てられたマンションは新耐震基準をクリアしていない可能性があるため注意が必要です。
中古ワンルームマンション投資での失敗事例とその原因
多額の修繕費がかかってしまった
賃貸経営による収入だけでは賄えない場合、ご自身の預貯金から費用を捻出しなければなりません。資産を増やすために不動産投資を始めたのに、逆に生活が苦しくなってしまうリスクがあります。
想定していた収入が得られなかった
たとえば、マンション共用部のリフォーム費用の原資である、修繕積立金。毎月〇万円といった形で支払うものですが、築年数に応じて増額される場合があります。購入当初よりも修繕積立金が増額されると、手元に残るお金が減少して経営が苦しくなるリスクがあります。
また、マンションの修繕計画の見直しが長期間行われておらず、本来必要なリフォーム資金が十分に積み立てられていないケースもあります。修繕時に一時的に徴収される場合もあるため、どのような方法を採用し、どのような修繕計画が立てられているのか確認することが大切です。
信用棄損してしまった
金融機関からすると、融資をきちんと返済してくれるのか不安が残るため、追加融資を受けられなくなります。追加で融資を受けられても、高金利での融資となり、返済が厳しくなってしまう可能性も否めません。
中古ワンルームマンションは、新築よりも資産価値が低く評価されることがあり、資産<負債という状況に陥るリスクがあります。なお、融資審査の評価方法は、各金融機関によって異なります。不動産会社や金融機関の担当者へ事前に確認しておくと良いでしょう。
中古ワンルームマンション投資で失敗しないためのポイント
中古ワンルームマンションの投資で失敗しないためには、物件に関する事前の情報収集がカギとなります。周辺の同一間取りにおける空室率、家賃の水準・推移など購入予定の物件と比較しつつ、どのような賃貸需要があるのか確認しましょう。周辺のリサーチをしっかりとしておくと、空室発生時にも役立ちます。
同時に、購入予定の物件価格と相場を比較して、割安であれば購入を検討するのも手です。ただし、割安ということは、ネガティブな事情が潜んでいるリスクがあるため、修繕履歴や入居者の調査といった事前確認もしておきましょう。
また、将来的に不動産を売却することもあると思いますが、買い手のターゲット層が狭いと売却しにくくなる可能性があります。収益物件としてだけではなく、居住用としても需要があるかといった観点を持つこともポイントです。
不動産投資を始める前に勉強を!
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まとめ
中古ワンルームマンションに興味がある方は始める前に、どのようなリスクがあるのか、リスクを回避するためには何をしなければいけないのかなど、しっかりと理解した上で物件を購入するようにしましょう。
初心者向けと言われる中古ワンルームマンション投資でも、
事前にデメリットやリスクをおさえておくことが大切です。
この記事の監修者

投資家/証券外務員一種/2級FP技能士
新卒時に野村證券入社。新人時に営業成績東海地方1位を獲得。2016年より不動産を購入。現在7棟を所有。2019年より独立系ファイナンシャルアドバイザーとして主に富裕層向けに資産活用のアドバイスを行うほか、一部上場企業の社員向けセミナー講師としても活躍。オンラインサロン「em会」にて金融知識の啓蒙に務める傍ら、地域活性事業など活動も行う。東京駅に近いバイリンガルスクール「WONDER KIDS BILINGUAL PREP SCHOOL」オーナー。「元証券ウーマンが不動産投資で7億円」など執筆。