女性は不動産投資に向いている?その理由やメリットを解説します

2024.03.13更新

この記事の監修者

キムラ ミキ

キムラ ミキ

AFP/社会福祉士/宅地建物取引士/金融広報アドバイザー

女性は不動産投資に向いている?その理由やメリットを解説します

不動産投資のなかでも、賃貸経営は女性向きなことをご存じですか?理由とともに、不動産投資の基礎知識についても紹介します。

この記事のポイント
  • 女性目線でプロデュースされた賃貸物件は入居者にも人気があります。
  • 不動産賃貸業はライフスタイルに変化がある女性にとっても対応しやすいのが嬉しいところ。
  • 信頼できる管理会社や不動産業者を味方につけることが、成功の秘訣です。

目次

今、不動産投資を始める女性が増えています

老後不安を解消するために、不動産投資を始めとして、老後も収入を得られる手段を検討する方が増えています。収入を得る手段として不動産投資を選ぶ方や、不動産投資を実際に行っている方の性別割合を示す調査はあまりありません。また冒頭でも触れたとおり、不動産投資と言うと男性のイメージが強い方も多いでしょう。

しかし、女性の就業率は年々上昇傾向にあり、女性の社会進出が進んでいることから、投資の元手を用意することも以前より難しくなくなっています。

また、女性限定の不動産投資セミナーや、不動産投資を行っている女性のブログを見かけることも多くなりました。その様子を見るだけでも、不動産投資や賃貸経営を実際に行っている、または関心を持っている女性が増えていると考えられます。

女性が不動産投資に向いている理由

不動産投資、とくに賃貸経営は女性に向いています。ここでは、女性が不動産投資に向いている理由についてご説明します。

細かな気配りができる

賃貸経営は、賃貸物件を取得すれば簡単に家賃収入が得られるという投資方法ではありません。入居者満足向上のために計画的にメンテナンスを行ったり、入居者からの声に耳を傾けて改善したりといった、こまめな管理業務が必要になります。

もちろん、管理会社に管理業務を委託することも可能です。しかし、管理会社に丸投げするだけでなく、経営者である大家さんとして、自発的な気配りが必要であることは言うまでもありません。

女性は管理会社や入居者とのやり取りでも柔和な対応をできる人が多く、円滑に進められる可能性が高いと言えるでしょう。

生活のしやすさを女性目線で考えられる

イクメン、カジメンといった言葉があるように、男性の育児や家事への参加が進んできているものの、家事を主に担っているのは女性というケースがまだまだ多いでしょう。

生活や育児、家事のしやすさのポイントを知っているのは女性が多いと言えます。そこで、女性目線から入居者の立場に立って考えると、住みやすい賃貸物件を提供することができますし、実際に女性がプロデュースする物件は入居者からも人気があります。

生活するうえでどんなことに困ってしまうかを知っている女性だからこそ、入居者に対して「かゆい所に手が届く」対応ができるからかもしれません。

ライフスタイルの変化にも対応できる

女性の社会進出が進んでいるとはいえ、結婚、出産、育児、介護などライフスタイルの変化にともない、働き方を変える女性が多いのが実情です。産休や育休などを取ることができても、復帰後のブランクに悩まされたり、時短勤務になったり、仕事を辞めざるを得なかったりするケースも多いので、収入が不安定になりがちでしょう。

その点、賃貸経営は会社勤務と異なり、決まった時間に出勤する必要はありません。そのため、ライフスタイルが変化しても、管理会社と連携を取りながらとくに問題なく収入を得ることができます。会社からの収入とは別に安定した収入源を持っておくことは、自分らしく生きるための自信にもつながります。

女性優遇制度を利用できる

女性の社会進出を後押ししたい国の意向を背景とした、女性ならではの優遇制度を利用できることも、賃貸経営が女性に向いている理由の1つです。

たとえば日本政策金融公庫には、女性の新規事業を支援する融資制度があります。各自治体で女性の起業などを支援する制度を設けている所もありますので、問い合わせてみるとよいでしょう。

不動産投資を始める前に知っておきたい基礎知識

女性に向いている不動産投資。女性が実際に不動産投資を始める前に知っておきたい基礎知識についてご説明します。

不動産会社の見極めが重要

賃貸物件を購入するには不動産会社に出向く必要があります。不動産会社で働く女性も増えてきましたが、まだまだ男性担当者が多いでしょう。

「女性だから簡単に丸め込める」という態度を取ってきたり、不親切な説明をしたりする不動産会社との取り引きはやめておきましょう。

「不明点についてもていねいにわかりやすく、納得できるまで説明してくれる不動産会社を選ぶ」という強い気持ちが大切です。自分1人では不安という場合は、知人の男性と一緒に不動産会社に出向くのも一案です。

事業計画を綿密に立てる

不動産投資は長期的な投資ですので、事業計画を立て、長い目で見て無理なく不動産投資を継続できるかどうか、確認が必要です。

女性だと、細かい所までこだわりたいという方もいらっしゃるかもしれません。しかし理想だけでなく、コストバランスにも気を配りましょう。

不動産投資のメリット

ライフスタイルの変化にかかわらず、安定的な家賃収入を得られる点が大きなメリットです。また、住居物件の価値は景気に左右されにくい点もメリットと言えるでしょう。

つまり、不動産投資は、ミドルリスクミドルリターンの投資といえます。かつ賃貸物件を担保にした融資を受けられるため、レバレッジの効いた大きな投資ができる点も不動産投資の特徴です。

不動産投資のデメリット

不動産投資のリスクとして、空室リスクや老朽化リスクなどが挙げられます。空室が発生すると家賃収入が減ってしまいますし、賃貸物件が老朽化するとメンテナンス費用も必要になります。

ただし、不動産投資のリスクは見通しと対策を立てやすいという特徴があります。このような不動産投資のデメリットを解消するために、空室が発生しても事業を継続できる余裕を持つとともに、計画的なメンテナンスを盛り込んだ長期的な視点で事業計画を作成しておくことが大切です。

管理会社をうまく活用する

女性はライフスタイルの変化によって、不動産投資の管理業務に時間を割けない時期もあるかもしれません。それを見越して、自分1人で抱え込むのではなく、管理業務のすべてまたは一部を管理会社に委託し、無理なく不動産投資を継続する姿勢も大切です。

不動産投資には信頼できるパートナー選びが重要

前段でも触れましたが、不動産投資を始めるためには信頼できるパートナー選びが大切です。賃貸物件の選定、購入、それにともなう事前準備について、親身になって相談に乗り、サポートしてくれる担当者がいる不動産会社を選びましょう。

不動産会社は1つだけではありません。複数の不動産会社を検討し、自分に合っていて信頼できるパートナーを選びましょう。

まとめ

女性が不動産投資・賃貸経営を行うと、住みやすい物件の提供や柔軟な対応につながる可能性が高く、入居者にも喜ばれるでしょう。

不動産投資はいろいろ準備することが多く、難しそうだと考える方もいるかもしれませんが、すべて1人で進める必要はありません。

サポートを受けながら、長期的な視点で事業計画を作成し、余裕を持って不動産投資に取り組む意識が大切です。不動産投資により安定した収入を得て、自分らしく生きる自信を持つきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

女性プロデュースの賃貸物件は入居者にも人気!
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この記事の監修者

キムラ ミキ

キムラ ミキ

AFP/社会福祉士/宅地建物取引士/金融広報アドバイザー

日本社会事業大学 社会福祉学部にて福祉行政を学ぶ。大学在学中にAFP(ファイナンシャルプランナー)、社会福祉士を取得。大学卒業後、アメリカンファミリー保険会社での保険営業を経て、(マンションデベロッパー)にてマンション営業、マンション営業企画に携わった。その後、2008年8月より独立し、現在、自社の代表を務める。

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