周辺環境も必ず確認!内見のチェックポイント&持ち物リスト

  • 公開日:
  • 2016年11月16日
周辺環境も必ず確認!内見のチェックポイント&持ち物リスト
賃貸物件を借りるとき、避けて通れないのが内見。契約前に実際の物件へ足を運び、チェックする大事なイベントです。しかし初めて見る物件、短時間での内見だからこそ、無駄なく抜けなく確認しておきたいところ。これから始まる新しい生活をしっかりイメージできるように、物件や周辺環境のチェックポイントを知っておきましょう。

そもそも内見とは

内見(内覧)とは「内部見学」の略。賃貸情報サイトや不動産会社で物件情報を見て、気になるお部屋があった場合、いきなり賃貸契約!とはなりません。実際にそのお部屋を訪れて、細かくお部屋をチェックする作業全体のことを意味します。
中には内見できない物件もありますが、不動産会社は何かしらの方法で内見の機会を設けてくれるケースが多く、内見できずにそのまま契約、となることは少ないでしょう。つまり賃貸契約には内見は欠かせないイベントと言えるでしょう。

●まだ入居者がいて内見できない場合
類似の部屋(同じ建物の空室)を内見させてもらえる

●まだ建物が完成していない場合(新築物件など)
ショールームを見せてもらえたり、現地へ向かい工事中の物件を見せてもらえる


一度に内見する物件数を欲張らない

内見可能な時間帯は10時~18時くらいまでが基本です。
移動時間を含めた1件あたりの内見所要時間は1時間ほどと考えると物理的に見て回れる物件数は6,7件が限度でしょう。内見する物件数が多いと後で思い返した時にイメージが混同してしまう恐れがあります。ここはあまり欲張りすぎず1日3~5件くらいまでにしておきましょう。

では内見する際に持って行くもの、見るべきポイントは何でしょうか。
ポイントを押さえて効率の良い内見をしましょう。

内見する時の持ち物リスト

優先度順に、内見当日、持っていくと便利なものをまとめてみました。
重要度を★5点満点評価で表現しました。参考にしてください。

1. ★★★★★ 図面
基本的に不動産会社が準備してくれます。後日個別に訪問する場合は忘れずに持っていきましょう。見取り図は物件によってはおおざっぱだったり、ドアがないなど、現状と違っているケースが多くあります。図面と異なる部分がないか、曖昧な部分は入念にチェックを。
2. ★★★★★ カメラ
出来れば部屋全体が撮影できる広角タイプが便利。スマートフォンで代用する場合は、静止画撮影はもちろん、空間を把握しやすいように実際に部屋の中を移動しながら動画撮影しておきましょう。イメージしやすくなります。
3. ★★★★★ メジャー
冷蔵庫や洗濯機といった大物家電の設置場所をはかっておきましょう。不動産会社が用意してくれるケースもありますが、自分で使い慣れたものを持っておくのがベスト。長さは3〜5m程度あれば十分です。逆に100円均一で売られているような2m程度のメジャーだと部屋の間取りやカーテンの高さを測るのも面倒なため、しっかりしたものがあったほうが良いでしょう。高さを図る際に便利なコンベックスタイプ(縦に伸ばしても固定できる薄い金属製のメジャー)が便利です。
4. ★★★★☆ 家具の寸法メモ
事前に新居へ持っていきたい家電の寸法(高さ、幅、奥行き)を測ってメモしておきましょう。内見当日に測定したスペースとその場で照らし合わせることで、家具をどう設置すればいいかシミュレーションしやすくなります。
5. ★★★★☆ 筆記用具
ボールペン1本でもあると便利。内見で気が付いた事を間取り図へ直接書き込みたい時に重宝します。
6. ★★★☆☆ 方位磁石
「南向き 日当たり良好」とあっても日の当たり具合は実際に行ってみないとわかりません。日当たりにこだわるならその方角を確かめるために持参必須。スマートフォンの方位磁石の代用で構いません。
7. ★★★☆☆ 懐中電灯
夕方以降の内見時や電気の通っていない物件をチェックする時には必要不可欠。新築物件の内見は電気が通ってないケースも多いので用意しておくと良いでしょう。スマートフォンのフラッシュライトでも代用できます。
8. ★☆☆☆☆ スリッパ
特に人の出入りがあまりされていない物件は床にほこりなどの汚れが溜まりやすいので意外と大事。しかし不動産会社が用意してくれている場合がほとんどなので、同行してもらう場合はあまり気にする必要がないかもしれません。

【建物編】内見で絶対おさえたいチェックポイント

物件は生活面、搬入面、設備機能面など様々な角度からチェックを。後で後悔しないようにくまなく確認しておきましょう。その日に何件見るかによって変わりますが、内見は数十分でしょう。限られた時間の内見で押さえたいチェックポイントを見ていきましょう。

日当たりは十分か

日当たりは図面でもおおよその部屋の向きはわかりますが、日差しが入る量やその明るさについてはなかなか分かりません。日当たりは部屋の明るさはもちろん、洗濯物を干す場所にも影響する大事な要素です。隣接する建物との位置関係などもきちんとチェックして日照を確認しましょう。図面が南向きだったので期待したけど目の前に建物が建っていて日が入らない、なんて事もあるかもしれません。

なお、築年数の浅い物件は気密性が高く、実際にはリビングルームに日があたらなくても問題がないケースがあります。気密性の高い物件なら北向きの部屋でも冬は寒くて暮らしにくい、ということはないでしょう。実際には暖房の熱を逃がさない気密性の高さのほうが重要なケースもあるので日当たりが良くなかった場合は気密性について聞いてみましょう。


家具を置いても間取り、広さは十分か

内見時は家財道具一式がないため、実際より広く感じられるもの。たとえばベッドサイズを予め測定して部屋内のシミュレーションをすると、内見時の体感スペースと実際の居住スペースとのイメージ誤差を軽減できます。ソファ、テレビ台、本棚、机、ベッドといった大型家具を配置した時の様子をイメージして部屋のサイズが適切か判断しましょう。


においは気にならないか

視覚(間取りなど)や聴覚(騒音など)ばかり頼りがちになる内見ですが、嗅覚のフル稼働もお忘れなく。
下水や浄化槽など水回りが元になるにおいのほか、前居住者によるタバコのにおいが気になる時もたまにあります。不動産会社は「ルームクリーニング前だから消臭できてない」「そのうち取れる」と逃げるケースも多々ありますが、ルームクリーニングで取れないにおいもあります。事前に確認しておきましょう。

その他、警戒すべきなのは飲食店。たとえば中華料理屋やインド料理屋などが周辺にあると年中においがする場合も。もし、飲食店が入っている物件ならお店の営業時間に内見しておきましょう。

窓、ドアまわりにガタがきてないか

窓、ドアなどの建具はちゃんと動かして確認しておきましょう。動きが悪いときには、入居前までに修理してもらえるかきちんと確認しておきましょう。
線路が近い物件は二重サッシになっている場合があります。これにより騒音はかなり軽減されるケースが多いでしょう。逆に二重サッシになっていない場合は音の問題で悩まされる可能性があります。交換してもらえないか頼んでみるのも良いでしょう。


設備は不足していないか

インターホンや照明、コンロなどの有無の確認を。できれば動作するかどうかのチェックもしたいところです。その他、蛇口やシャワーの水圧チェックといった水回りでの機能も念入りに行いましょう。
築年数の古い物件に多いのですが、水の温度調整がとても面倒で使用の度に湯と水の量を微調整しなければいけないタイプもあります。シャワーの水圧も弱かったら残念な気持ちになりますよね。後で後悔しないためにもチェックしておきましょう。

女性であれば、セキュリティ面も念入りに。カギの種類(ピッキングされにくいディンプルキーがベスト)も重要ですが、たとえば侵入経路として成立するような箇所があるかどうかの確認もそのひとつです。1階の柵の高さは十分か、裏口から勝手に入れそうなルートは無いかなど、設備面・環境面両方の視点でセキュリティをチェックしてみましょう。


遮音性は高いか

上下左右の部屋の生活騒音がどのくらい聞こえてくるか、その遮音性の高さも大事な確認ポイント。壁を叩いてみるのも有効です。中身が詰まったような音がするかどうかチェックしておきましょう。また壁だけでなく、床、できれば天井も同様にどのくらい遮音性があるか確認できるとベストです。
壁を叩いてみて中が空洞になっていたり、石膏ボードのみで隔てられている物件は要注意。隣の部屋の音がそっくりそのまま聞こえてくるケースもあります。筆者の経験で、自分の携帯電話が鳴っているなと思ったら二階からの音だったなんてこともありました。
図面を持参していたら建物構造も確認してください。鉄筋系(RC造、SRC造)の物件は遮音性に優れた物件が多いため音が気になる方は検討しみましょう。もしわからなかったら不動産会社に聞いてみましょう。


部屋の傾きはないか

部屋の傾きが頭痛やめまいなど健康に影響を及ぼすこともあるようです。見た目ではなかなか分からない部屋の傾きもきちんと確認しておきましょう。ビー玉を机の上で転がして……というのは今や昔。最近ではスマホ上でチェックできるアプリも出ています。
実際、木造で築年数が古い場合、傾いている部屋もあると聞きます。賃料が安いとはいえ物件自体にかなりガタがきているのも事実。できれば避けたいところです。
搬入経路は広いか

ベッドやソファ、大物家電の搬入も考慮する必要があります。玄関はもちろんエントランスやエレベータ、階段のスペース測定をお忘れなく。
特殊なケースですが、ピアノのような大物を2階以上の部屋に運び込みたい場合、分解・組み立てもできないためベランダから搬入しなければいけないケースがあります。手吊り・クレーン吊りによって値段は変わってきますが、10,000円〜数十万円にのぼる事もあります。引越しで思わぬ出費にならぬよう気を付けましょう。


カビが発生していないか

湿気のこもりやすい下駄箱や風呂場ではカビが発生するポイントなのでチェックしましょう。その他、押し入れやクローゼットの奥などは忘れがちなのできちんと確認しておきましょう。
収納扉を開いた瞬間カビ臭いと思ったら要注意です。せっかくの洋服、バック、靴がカビにやられてしまった、なんてことも。

湿気を逃がす役目もある換気扇にチェックポイントです。換気扇の音が大きいなと思ったら、耐用年数をとっくにこえた状態で設置されているケースも。交換してくれるか不動産会社に相談してみましょう。


汚れ、傷は気にならないか

壁紙の汚れやフローリングの傷などは事前にチェックしたいところ。内見時に細かく見ることは大変かもしれませんが、契約前までにはきちんと確認しておきましょう。
もしも気になる場所がある時は写真撮影のうえ事前に相談を。自分が退去する時の「敷金返還」に影響が出ないよう先手を打っておくことが大事です。


携帯電話の電波状況は良好か

物件構造や周囲の建物との位置関係によっても影響を受けやすいです。至る箇所で電波の入り具合はチェックしておきましょう。一般的には木造のほうが電波は通りやすく、鉄筋コンクリートになると通りにくくなります。
もし電波がつながりにくい場合、大手携帯キャリアであればホームアンテナを貸与してくれるようなので相談してみましょう。


コンセントの数と位置は適切か

家電製品が多い家庭であれば特に重要なのがこのポイント。コンセントのほかテレビのアンテナ線や電話線はどこに配置されているか、詳細を図面に書き込んでおきましょう。
家電を置きたい位置にあるか、洗面台周りにあるか、テレビを置きたい位置にアンテナ線はあるかなど、生活を想像してコンセントの位置を考えてみましょう。


住民のトラブルは感じられないか

内見する側は言ってみればその物件の一見さん。初見だからこそ足りない情報のフォローはとても大事になってきます。

そんな時に役立つのが、エントランスや地域ごとに設置されている掲示板。ゴミ出しや騒音に関する注意書きの内容からどんなトラブルが起こりやすいか想像することができます。一般的な注意書きならいいですが、「22時以降の騒音に近隣からクレームが来ている」「共用廊下に自転車などの私物を置かないで」「ゴミ出しのルールを守ろう」といった具体的な内容だったら要注意です。

【周辺環境編】内見で絶対おさえたいチェックポイント

物件の良し悪しを左右するのは建物だけではありません。周辺環境がいかに充実・整っているかどうかも大事な判断基準になります。少し散歩の時間をもらって周囲をぐるっと回ってみましょう。

コンビニ、スーパーは近いか

普段の生活に欠かせないコンビニやスーパーとの位置関係はしっかり確認しておきたいところ。また営業時間の確認も忘れずに。内見当日は難しいかもしれませんが、出来ればそのお店の品揃えや価格相場もチェックしてみるといいでしょう。


治安レベルは高いか

治安の良し悪しは現場に行ってみてその雰囲気を掴むことが大切です。物件までの移動中はついつい図面とにらめっこしがちですが、街灯があるか、人通りは多いか、などはチェックしておきましょう。改めて夜に訪問し、実際に帰宅ルートを歩くのも有効です。昼間は見晴らしが良い通りだったけど、夜は街灯が暗く怖いと感じるかもしれません。


騒音の発生源が近くにないか

パチンコ店など大きな音が発生する施設は近くに無いか、幹線道路の交通量が多すぎないか、など把握しておきましょう。
幹線道路の交通量の多さは騒音に直結します。時間帯によって静かな時もあるので、その道がどんな用途で使われるのかも把握しておきましょう。その他、近隣に病院や消防署がある場合は緊急車両の出入りも考慮する必要があるでしょう。


交通の利便性はどうか

最寄り駅までの徒歩所要時間も大事ですが、物件によっては自転車やバスを要するケースも。バスであれば最寄りのバス停の行き先や本数、自転車であれば駅周辺の駐輪場の場所や料金、現在の空き状況もチェックしておきましょう。

図面に書かれている「徒歩○分」は80mあたりを1分で換算したもので信号などで停止することは考慮されていません。物件を複数見て回る際などは不動産会社が車などで案内してくれるケースが多いですが、出来れば駅からの所要時間を自分の足で確かめておきたいところ。途中で急な坂道が続いたり、なかなか信号が変わらない交差点があったり、図面では分からない発見があるかもしれません。
まとめ
ここでは内見当日を中心にポイントをご紹介してきましたが、実は事前にチェックできることも多くあります。賃貸情報サイトなら、周辺地図やスーパー・病院の位置検索、バスの走行ルートの施設や交通の他にも犯罪率なども調べることができます。スマイティの「住みやすい街」で予習しておけば内見当日の精度もあがるでしょう。せっかくの新居探し。気を引き締めつつも、楽しみながら内見できるのが理想的。しっかり事前準備をして、あなたにぴったりの部屋を見つけましょう!

※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。