初めてでも大丈夫!準備から契約まで、部屋探しのやることリスト

  • 公開日:
  • 2017年12月06日
初めてでも大丈夫!準備から契約まで、部屋探しのやることリスト
部屋探しは、新しい生活への第一歩。6つのステップに分けて“物件選びの目”を身に付ける方法をお伝えします。

部屋探しにおける6つのステップ

部屋選びに欠かせないことは、“物件選びの目”を養うことです。そのためには下調べと経験を積む事が大切。まずは理想とする部屋をイメージし、それを元に情報を収集します。

それから実際に不動産会社に足を運んで、多くの物件を下見(内見)し、物件を“選ぶ目”を身に付けましょう。

Step1住まいの条件をイメージする
Step2情報を収集する
Step3不動産会社を訪れる
Step4物件の下見(内見)
Step5申し込み→審査→契約
Step6家財保険の決定

1.住まいの条件をイメージする

部屋選びに対する希望や条件は人によって異なります。「家賃」「広さ」「周囲の環境」「エリア」「通勤(学)時間」など、希望する条件をまずイメージしましょう。

2.情報を収集する

理想とする住まいに近い物件を探し、家賃の相場を確認します。相場観を養うためにも、なるべく多くの物件を閲覧することが大切です。

こういう時こそ、検索機能が付いている、不動産住宅情報サイトを利用しましょう。「スマイティ」なら、「沿線」「駅名」や「賃料」「間取り」など希望条件を入れれば、それにマッチする物件がすぐ表示されます。

しかもすべての物件について間取り図、画像が一緒に掲載されているので、参考データとしての精度は高く、的確に物件を判断することができるでしょう。

さて、気になる物件が見つかったら、情報を提供している不動産会社にコンタクトをとって空室かどうか現況を確認するとともに、内見したい旨を申し出ます。

内見する前に、理想とする住まいの条件を「部屋探し 理想とする住まいの条件」(下表)に当てはめてみて、内見のときに忘れずにチェックするようにしましょう。

部屋探し 理想とする住まいの条件
項目チェックポイント希望する条件
家賃「家賃」の目安は月収入の3分の1を目安に考えましょう。家賃: ●万円~●万円
初期費用として必要となるのが「敷金」(家賃の1~2ヶ月)、「礼金」(同1~2ヶ月)、「仲介手数料」(同1ヶ月)、「前家賃」(同1ヶ月)。物件によって異なりますが、契約時にはだいたい家賃の5~6ヶ月分のお金が必要です。※申し込み時には概ね1万円以上の申込金が必要です。
交通の便希望する「沿線」や「駅名」をいくつか候補にあげておきましょう。80mが1分として計算されていますが、実際歩くともっとかかることもあります。自分の足で歩いて確かめましょう。職場(学校)までの所要時間:●時間●分/最寄り駅までのアクセス:徒歩 or バス/沿線:●線、●線/駅名:●駅、●駅/列車種別:特急 or 急行 or 各駅/列車運行本数:1時間に●本
交通費は思ったよりかさむものです。JRと私鉄なら私鉄の方が少し所要時間はかかりますが割安。また移動距離の割に高いのがバス運賃。定期券代も割高に設定されています。
間取り手もちの電化製品や家具を使う場合は、配置スペースも確認しておきましょう。また、騒音が気になる人は、昼間でなく、隣人が生活しているような時間帯(夕方以降)に訪れましょう。間取り:1R(ワンルーム) or 1K or 1DK or その他/広さ: ●畳、または●平米/部屋のタイプ:和室 or 洋室/バストイレ:一体型(ユニットバス) or 独立型/方位: ●向き/バルコニー:有 or 無
住まいの大敵は湿気。風通しはいいか、風の通り道が作れるかどうか確認しておきましょう。湿気が高くなると体感温度も上がり、夏場は電気代がかさんでしまいます。
設備自分が希望する機能はついているのか忘れずに確認しておきましょう。コンロ:電気 or ガス/一口コンロ or 二口コンロ/エアコン:有 or 無/お風呂:追い炊き機能 or 温度調整
設備によって出費は異なります。エアコンがなければ新しく購入しなければなりません。またお風呂の追い炊き機能がなければ、温度調整のため温水が必要となり、ガス代のほか水道代も必要となります。
建物オートロック、築年数など建物に関して気になることがあれば書き出しておきましょう。鍵:オートロック/築年数:●年以内/建物の種類:木造 or 鉄筋コンクリート造(RC) or 鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC)/携帯・スマホの通信状況
携帯・スマホの通信状況は内見時に必ず確認しましょう。
環境落書きや街灯の有無、また空き地などはないか、深夜まで営業している店舗や納品トラックの出入りなど、「治安」や「騒音」についても気になることがあれば書き出しておきましょう。治安/騒音
多くの人が悩まされるのが騒音。契約途中で引っ越すとなると、引越し代を含め、あらたに初期費用がかかります。
入居日希望する入居日があれば書いておきましょう。入居予定日:●月●日ごろ
希望する日に入居することができれば、二重家賃(旧居と新居の家賃)を払わずにすみます。

3.不動産会社を訪れる

下調べができたら、気になるエリアの不動産会社をさっそく訪れてみましょう。不動産会社には、広域で展開しているところもあれば、地域密着型で展開しているところもあります。

一般的に広域で展開している不動産会社は人員も豊富で、サービスが行き届いています。一方、地域密着型の不動産会社は小規模ではありますが、自社でしか扱っていない物件を持っている可能性があります。

不動産会社は一社に限定せずに、両タイプの不動産会社を訪れてみましょう。 物件をたくさん見ることは大切なことです。

効率よく回るためにも、事前に予約を入れて、「この人に貸しても大丈夫」と思われるよう、きちんとした身なりで伺いましょう。

4.物件の下見(内見)

内見の時は、内見に必要なグッズを持ってきましょう。

時計駅からの時間を計る
メジャー窓枠や配置に必要なスペースを計る
方位磁石方位を計る
デジカメ部屋の状況を記録する
メモ帳大切なことをメモ書きする
水準器物件の傾きを検知する
騒音機騒音を測定する。線路や幹線道路、工場が近くにある場合、持っていきたい

これらに合わせて、上段でご紹介した「部屋探し理想とする住まいの条件」をメモしておくと良いでしょう。また、メジャー以外はスマートフォンでも代用可能です。

グッズの用意が面倒な場合は、あらかじめ必要なアプリをダウンロードしておきましょう。方位磁石はもとより、水準器や騒音機として利用できるものもあります。

5.申し込み→審査→契約

「申し込み」
物件が決まったら、「入居申し込み」をします。所定の用紙に、住所、氏名、職業、収入、連帯保証人などを記入します。この時、申込金を求められる場合がありますが、だいたい1万円ぐらいで大丈夫でしょう。キャンセルした場合には返金されますが、念のため確認しておきましょう。預り証は必ずいただき、保管しておきます。

「入居審査」
その後、貸主による「入居審査」が行われ、内容についての確認作業が行われます。一週間以内に完了します。問題がなければ不動産会社で契約を行います。

「契約」
契約時に持参するものは、「住民票」「源泉徴収票(収入を証明するもの)」「保証人の確認書」「印鑑」「本人確認書類」「契約時に必要なお金」など(「敷金」「礼金」「仲介手数料」「前家賃」。だいたい家賃の5~6ヶ月分)。

ただし、不動産会社によって異なるため、必ず確認しましょう。 契約が締結される前に不動産会社から重要事項の説明があります。その後契約書(貸室賃貸借契約書)の内容を確認します。特に確認したいポイントは、

・敷金の返還について(原状回復義務について、責任の所在の確認)
・禁止事項の確認
・特約事項の確認
・契約期間

わからないことは、必ず質問しましょう。これに納得したら署名をします。その後鍵を渡されて手続きが完了します。 契約書は契約の元となるものです。なくさないように保管しておきましょう。

6.契約後に加入が必要な賃貸向け火災保険(家財保険)の決定

契約後には火災保険の加入が必要となります。
通常は契約時に賃貸向けの火災保険(家財保険)の紹介をされますが、不動産会社が定める条件を満たしていれば、自分で保険会社を選んで加入することもできます。

ネットで加入できる賃貸向けの火災保険なら、割安な保険料で加入できるプランがあるので、引っ越しに係わる費用を抑えたい方はぜひ検討しましょう。

また、自分で選んだ保険会社に申込む場合には、不動産会社に「火災保険は自分で手配する」ことを伝え、加入証(コピー)の提出が必要かどうかをあらかじめ確認しましょう。

まとめ

準備から契約まで、部屋探しにおいて必要なこと、やるべきことを6つのステップに分けてご紹介いたしました。新生活をイメージし、家賃や交通の便、部屋の間取り、設備条件を具体的にしていくことで、理想の住まいのイメージが見えてくるものです。是非、理想のお部屋を見つけてくださいね!
※不動産会社によって条件は異なります。事前に確認しておきましょう。
※この記事は、2013年6月に書かれたものに一部加筆修正をしております。

※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。