間仕切りとは、建物の内部を区切るものです。壁などのほか、カーテンや襖(ふすま)、家具などを活用するものもあります。間仕切りには固定式のものと可動式のもの、開閉式のパーテーションなどがあります。
最近では、家族構成や年齢による変化に合わせて、間取りをフレキシブルに変更できる間仕切りが注目されています。子ども部屋なども、例えば2人の子どもに各1部屋を作るのではなく、成長に応じて間仕切りを設けたり、子どもが独立した後はオープンな空間にするなどの方法もあります。可動式家具で仕切る場合もあれば、レールのない
引き戸などで間取り変更することも可能です。
引き戸
引き戸とは、レール上を往復して開閉する戸のことです。
溝やレールに沿って左右に動かすことで、戸を開閉させます。引き戸には、片方だけに引く「片引き戸」、両方に引き分ける「両引き戸」、壁に引き込む「引き込み戸」、2本以上のレール上を左右に移動させて開閉できる「引き違い戸」などがあります。
引き戸の代表的な物は障子や襖で、和風建築では玄関や窓、雨戸、室内扉、収納扉などに採用されてきました。ドアに比べて、扉の前後にスペースが必要ないのが利点ですが、気密性や遮音性、独立性などの点から室内扉はドアが主流となっていました。しかし最近では、遮音性・気密性の優れた引き戸も登場し、省スペース性や開閉しやすいバリアフリー性などから、マンションなどでも引き戸を積極的に採用する例も増えています。