雨戸
あまど
雨戸とは、風雨から守るために窓の外側に取りつけられる戸です。
雨戸とは、
窓の外側に取り付けられて、風雨から
窓を守る建具です。防犯や防火の役割もあります。
かつての日本家屋では、朝に雨戸を開け、夜には雨戸を閉めるという習慣がありました。開けたときには、雨戸は
戸袋に収納されます。台風などのときにも雨戸を閉めて、風雨の衝撃から
窓を守ります。また、雨戸は丈夫で内側からしか解錠できないため、防犯効果もあります。
雨戸の素材には木製と金属製がありますが、近年では金属製が主流です。
最近では、雨戸に代わってシャッターが用いられるようになっています。また、
窓ガラスの強度が向上したことから、雨戸をつけないケースや、防犯上必要な箇所に格子のみをつけるケースもあります。
戸袋
戸袋とは、雨戸を開けたときに、戸を収納しておくための袋状の造作物です。引き戸の端に設けられ、雨戸を開けると、雨戸は外側からも内側からも見えなくなります。
戸袋は、かつての和風建築では一般的に見られましたが、最近では雨戸の代わりにシャッターを設けることが多く、あまり見られなくなりました。
一方、室内において、引き戸を引き込む収納部分も戸袋といいます。室内扉は、建築形式の洋風化にともなってドアの採用が主流になっていましたが、最近は、限られた空間を有効利用する上で、引き戸が見直されています。最近のものでは、引き戸の開け閉めがしやすく、指を挟まないように、出し入れ部分に切り込みを入れるなど、戸袋にも工夫が施されています。
窓
窓は、採光、通風、換気、眺望などのために設けられる開口部です。風通しや断熱性など、窓の機能は四季を通じた室内の快適性に大きく影響します。また、外観デザインや室内空間、窓からの眺望など、ビジュアル面でも窓の役割は重要な要素となっています。
窓の種類は、取り付けられる位置により、次のような分類があります。
・掃き出し窓・・・・・窓枠の底辺が床面近くまである窓。リビングなどに設けられる大型の窓をいいます。
・腰高窓・・・・・窓枠の底辺が腰ほどの高さにある窓。
・出窓・・・・・建物の外に張り出す形で設置する窓。
・天窓・・・・・天井に設置する窓。トップライトともいいます。
また、開閉方法による分類では、次のようなものがあります。
・引き違い窓・・・・・横に引いて開け閉めする窓で、日本では最も一般的な窓です。
・はめ殺し窓・・・・・開閉できない窓です。フィックス窓ともいわれ、採光のために設けます。
・外開き窓・・・・・外に向かって開く窓で、片開きと両開きがあります。
・内倒し窓・・・・・室内に向けて倒れるように開く窓です。
そのほか、「回転窓」「滑り出し窓」「上げ下げ窓」「ルーバー窓」など、多彩な種類があります。
また、サッシやガラスの素材も豊富で、それぞれに性能や特徴があります。