熱交換型換気システム
ねつこうかんがたかんきしすてむ
熱交換型換気システムとは、換気時に熱を回収して室内に戻すシステムです。
熱交換型換気システムとは、室内の給排気を強制的に行う強制給排気換気扇に、排気される室内の空気から熱を回収して、新しく取り入れた外気に熱を移す機能を持たせるものです。
強制給排気換気による室内の空気の入れ替えによって、冷房時や暖房時には外気温の影響を受けますが、熱交換型換気システムでは外気の温度を調整して室内に入れるので、室内温度を保ち、換気に伴う冷暖房熱のロスを抑えることができます。そのため。計画換気システムでは多く用いられています。
熱交換型換気システムには、熱だけを交換する「顕熱交換」と、熱といっしょに湿度も交換する「全熱交換」があります。「全熱交換」では、夏には高温多湿の外気を予冷・除湿して取り込むので、冷房の負荷を軽減できます。冬には、乾燥した冷気に熱と湿度を移して取り込むので、室内の急激な乾燥を防ぐ効果があります。