ウォークインクローゼットとは?収納のコツを知ればお部屋もすっきり♪

  • 公開日:
  • 2017年02月06日
ウォークインクローゼットとは?収納のコツを知ればお部屋もすっきり♪
間取り図ではWICやWCLと表記される、ウォークインクローゼット。収納を上手く使うことで、部屋をすっきり見せられます。

ウォークインクローゼットって何?

ウォークインクローゼットとは英語でwalk‐in closetと表し、いわゆる歩いて入るほどのスペースがあるクローゼットを指します。人が入れる広さなので、少なくとも2畳以上はあると考えられるでしょう。

ウォークインクローゼットの中にはハンガーパイプや棚が設えてあります。ハンガーに衣類をかけたり、衣類を棚に収納したりできるほか、帽子やネクタイ、アクセサリーなどをまとめて管理することが可能です。ウォークインクローゼットには着替えるほどのスペースがあるので、身につけるものをまとめておけばあれこれ探す必要もなく短時間に身支度を終えることができて便利です。

ウォークインクローゼットは独立した小部屋なので扉がついています。そのため、部屋のデザインを損ないません。また、床の段差もないので居室に入るようにスムーズに出入りすることができます。ウォークインクローゼットは寝室に備えつけられている場合が多いですが、廊下に面していたり、リビングの一角に備えつけられたりしていることもあります。

ウォークインクローゼット以外の収納スペース

家の中をすっきりとさせるため役立たせたいのが、収納スペースです。ウォークインクローゼット以外にもいろんな収納スペースがあります。ウォークインクローゼットと間違うことのないよう知っておきましょう。

クローゼット
間取りにはCLという記号で表されています。ウォークインクローゼットと同様に衣類を収納するスペースですが、ウォークインクローゼットとの違いは広さです。クローゼットはあくまでも大きめのタンスが部屋に造り付けられているもので、人が入って中で着替えられるほどのスペースはありません。
ウォークスルークローゼット
賃貸物件ではまれですがウォークスルークローゼットというのもあります。WTCまたはそのままウォークスルークローゼットと表記されています。ウォーク”イン”ではなく”スルー”なのでクローゼット内を通り抜けることができます。たいていの場合、部屋と部屋の間の通り道に備えつけられています。どちらの部屋からでも自由に出入りができるので、一つのクローゼットをお互いで共有することができます。
押入れ
これ以外の収納スペースとして押入れがあります。間取り図には「押入れ」と表記されています。押入は和室に備えつけられている収納スペースです。布団の収納が主な目的なので、クローゼットより奥行きがあります。押入れ用のハンガーラックを使えば洋服をかけることはできますが、奥行きがあって少し使いづらいのが難点です。
間取り図に「あれ収納スペースかな?」と思うほどの小さいスペースを見掛けます。そのな時は図面記号で何かを確認しましょう。そうすれば、収納スペースだと思っていたけど内見にいくとメーターボックスだった…なんて悲しいことにはならないはずです。

以下に図面の略語一覧を記載します。間取り図と照らし合わせて事前に確認しておきましょう。

■図面の略語一覧
Sto収納
CLクローゼット
WICウォークインクローゼット
SBシューズボックス
SICシューズインクローゼット
Kキッチン
DKダイニング・キッチン
LDKリビング・ダイニング・キッチン
BRベッドルーム
SRサービスルーム
DEN書斎や趣味の部屋
RFロフト
UBユニットバス
PSパイプスペース
MBメーターボックス
W洗濯機置き場
R冷蔵庫設置
WCトイレ
ACエアコン
EVエレベーター

ウォークインクローゼットはどういった間取りに多い?

ウォークインクローゼットは人が入れるほどの広さですから、かなりのスペースをとってしまいます。そのため、十分な居住空間のない部屋には、ほぼついていないでしょう。

間取りは広くなるにしたがってウォークインクローゼットがついている割合は上がっていきます。1R~1DKの場合だと物件の数%にしかついていませんが、3LDK~4DKから確率アップ、4LDK以上になると割合は高くなっていきます。『スマイティ』で見つけるには、人気のこだわり条件の収納にある「ウォークインクローゼット」にチェックをいれると簡単に探すことができます。

ではスマイティに掲載されている物件をもとに、間取り別にどういったウォークインクローゼットがついているのかをご紹介いたします。
※物件情報は2017年1月24日のため確認できない可能性がございます

■1K ウォークインクローゼット(L字型)
この間取りでは、寝室のコーナーにL字型のウォークインクローゼットが設けられています。1Kでよくあるパターンです。部屋がすっきりするので掃除もしやすいでしょう。1Kは一部屋しかないので着替えるスペースに困ってしまいますが、ウォークインクローゼットがあると来客時も気にせず着替えができて便利。ただし、湿気がこもりやすい部屋のコーナーが収納場所となるので、カビないよう換気を心掛けましょう。
■1LDK(ウォークスルークローゼット)
この間取りにはウォークインクローゼットと表記されていますが、これは廊下と寝室から出入りができるウォークスルークローゼットです。外出から戻るとすぐにコートやストールが収納できて便利ですし、クローゼットから洗面所まで生活動線も短いので、お風呂の支度も洗濯も効率よく行うことができます。ウォークスルークローゼットは、通路として利用することも多いので床に物が散らからないよう整理しておきましょう。
■2DK ウォークインクローゼット(2部屋利用可)
複数の部屋がつながっている直間ですが、ダイニングと寝室のどちらからも利用できるウォークインクローゼットがあるので、収納のたびに部屋に立ち入る必要がなく便利。ただし双方向に出入り口があるため収納スペースが少なめになります。きちんと整理して有効的に活用しましょう。
■2LDK(玄関と寝室で利用可)
2つの寝室にそれぞれ収納場所はありますが、もう一ヶ所、玄関わきにL字型のウォークインクローゼットが設けられたタイプ。家族全員で使うことができます。家の中まで持ち込みたくないコートや帽子、カバン、ベビーカー、三輪車、ヘルメットを収納すれば、玄関周りがすっきりするでしょう。

ウォークインクローゼットに収納するコツ

ウォークインクローゼットが機能するためにはきちんと整理する必要があります。

いかにきれいに詰め込むかより、衣類を見つけやすく取り出しやすくするにはどうしたらいいか、ということに重点をおきましょう。利用頻度の高いものを取り出しやすいところに収納するのは鉄則ですが、それ以外に自分なりのルールを作っておくといいでしょう。

たとえば、ハンガーをかけるときにブラウス、ワイシャツ、ジャケット、スーツ、コートなど同じ種類の衣類をまとめて、左から丈の短い順にかけていくというルールを作っておくと、見た目もすっきりするうえ、衣類を探すときも察しがついて便利です。

また、衣類の丈をそろえて収納するとその下に丁度いい空間ができるので、そこに収納ケースや整理棚をおくことができます。こうしてあらたな収納スペースが生まれます。
もちろん同じ色のものをまとめたり、お気に入りのコーディネートごとにかけたりといったルールでもいいでしょう。ルールを決めればそれに則って収納するだけ。収納時間も探す時間も短縮できます。

ハンガーにかけられない衣類は、たたんで収納します。たたんだ衣類は探しにくくなるので、利用者別に収納ケースに分けたり、靴下、Tシャツ、スカーフといった種類別にカゴに分けたりと、ここでも一定のルールが必要です。面倒くさがり屋の人は透明で見える収納ケースを使うのもおすすめです。そのほか、ケースやカゴごとに中身を書いて貼っておくと、うっかり忘れも防止できるでしょう。

ウォークインクローゼットのメリットデメリット

ウォ―クインクローゼットにはいろんなメリットがあります。散らかりやすい衣類を簡単に収納できるだけでなく、スーツケースや季節品といった荷物もまとめてウォークインクローゼットにしまうことから、見つけやすくするというメリットもあります。

デメリットはウォークインクローゼットのスペース分、居住スペースが狭くなってしまうことです。また、ウォークインクローゼットが離れた場所にあると片づけるのが億劫になってしまいます。

メリット
部屋がすっきりとする
大型の荷物もしまえる
衣類の管理がしやすい
デメリット
居住スペースが狭くなる
便利な場所に設置されていないと使えない
クローゼット内にほこりがたまりやすい 

ウォークインクローゼットのチェックポイント

有効活用できないウォークインクローゼットはただのデッドスペースになってしまいます。自分で積極的に活用することは重要ですが、使い勝手のいいウォークインクローゼットかどうかを内見の時に確認しておくことはもっと大切です。

押さえておきたいチェックポイントをご紹介いたしますので内見の時、参考にしてください。

■ウォークインクローゼットの位置を確認しましょう
主寝室に大きなウォークインクローゼットがあるけど、子供部屋にクローゼットがないというのであれば、子供は物を出し入れするたびに主寝室に行かなければなりません。ウォークインクローゼットが使いやすい位置にあるか確認しておきましょう。

■ウォークインクローゼットの広さを体感しましょう
ハンガーに吊るした衣類は60cmぐらいの幅が必要。衣類のスペースを確保して、なお歩けるスペースが残されているか確認しましょう。また、ウォークインクローゼットのパイプの太さや強度、棚板の枚数も確認しておきましょう。そのほかウォークインクローゼット内の明るさも忘れずチェックしておきましょう。衣類を探すうえでも室内の照明は必須です。

このように、いろんな点に注意しながらウォークインクローゼットのよさを最大限に引き出してみてください。すっきりとした快適な生活を送ることができるでしょう!

※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。