コンストラクションマネジメント
こんすとらくしょんまねじめんと
コンストラクションマネジメントとは、建設プロジェクトの実施方法の一つで、コンストラクションマネジャーが発注者の代理人としてプロジェクト全般をマネジメントするものです。
コンストラクションマネジメントとは、アメリカで確立した建設プロジェクトの実施方法の一つです。プロジェクトの工期遅延や予算超過の防止を目的に、マネジメントの専門家であるコンストラクション・マネジャーが、発注者の
代理人となってプロジェクト全般を管理運営するものです。
「construction management」を略して、cm方式とも呼ばれます。
日本の建設プロジェクトは、設計・施工・監理などプロジェクト全てを
ゼネコンなどに一括発注する方式が主流です。これに対してcm方式は、設計者や施工者ではなく、第三者性を持つマネジメントの専門家が介在し、設計・発注・施工の各段階で発注方式の検討や工程管理、品質管理、コスト管理などを行います。そのため工事別の分離発注になることもあります。
コンストラクション・マネジャーが介在することで、コンプライアンス(法令順守)やコストの透明性が増し、結果として経済的な工事となる可能性が期待されます。
アメリカのみならず、日本においても、新しい建設プロジェクトのあり方として注目されています。
ゼネコン
ゼネコンは大手建設業者で、主に建築工事一式を請け負う建築総合工事業者と、土木工事一式を請け負う土木総合工事業者があります。ゼネコンは発注者と請負契約を締結し、実際の建設工事は、大工工事、左官工事などの専門工事業者に発注します。ゼネコンは建設プロジェクトの企画・立案、事業計画・施工計画、品質管理、工程管理、安全管理、原価管理、発注者との折衝など総合的なマネジメントを担います。また、資金調達、法令順守、地域住民への対応なども行います。
代理
代理とは、取引態様の一つで、不動産取引において、売主や貸主に代わって販売活動や募集活動を行い、買主や借主と契約を行うものです。代理人または代理会社は売主や貸主との代理契約に基づいて営業活動を行います。新築マンションの販売などでは、売主の関連会社などが「販売代理」となって、広告、販売、契約までの一連の販売活動を行うことが少なくありません。買主や借主は売主や貸主に代わって代理と契約を結びます。また、代理との間で結んだ契約内容は、売主または貸主と結ぶ場合と法的には同等に扱われます。なお、取引態様が代理である場合には、仲介手数料がかからないのが一般的です。