長期修繕計画
ちょうきしゅうぜんけいかく
長期修繕計画とは、分譲マンションを長期にわたって良好に維持するための修繕計画です。
長期修繕計画とは、分譲マンションを長期にわたって良好に維持し、快適な住環境の確保と資産価値の維持・向上を図るために、長期的な視野に立って、大規模修繕や設備交換などをプランニングするものです。
確かな長期修繕計画があることは、マンションの維持管理において極めて重要です。新規分譲時には、分譲会社が長期修繕計画を作成し、プランに基づいて必要な費用と修繕積立金などを算出します。
管理組合結成後は、
管理組合が受け継ぐことになります。
管理組合が長期修繕計画について理解し、比較検討がしやすいように、国土交通省では「標準的な様式」を策定しています。
長期修繕計画は、最低でも20年以上、工事項目や工事時期、工事周期、数量などを作成する必要があるといわれています。
管理組合
管理組合とは、マンションの区分所有者全員で構成される団体で、建物や敷地、付属物などの管理を行うためのものです。マンションを購入すると、区分所有者は必ず管理組合に加入しなければなりません。管理組合は、マンションの管理運営に関する最高決定機関として位置付けられています。
管理組合は、マンションの共用部分の維持管理や管理規約の制定や変更などを行います。実際の管理業務を管理会社に委託する場合には、管理組合が管理会社と契約します。
区分所有者は管理組合に管理費及び修繕積立金を払い、総会においては1区分につき1人分の議決権を有します。管理組合は理事、理事長、副理事長、監事を選出し、最低でも年1回の総会を開催し、懸案事項の決議や組合運営の収支決算、予算の報告、事業計画などを決議します。
管理組合は、長期にわたって、建物と住環境を良好に維持するための重要な役割を担います。資産価値を維持する上でも、地域コミュニティの形成や心地よい日常生活の上でも、管理組合の果たす役割は大きいといわれています。