電力一括購入
でんりょくいっかつこうにゅう
電力一括購入とは、マンションなど建物全体で電力を一括購入するものです。
電力一括購入とは、マンションなどの集合住宅で、高圧の電力を一括で購入し、各住戸に配電することです。以前はオフィスビルなどで採用されていましたが、マンションなどでも本格的に採用されるようになりました。個別契約に比べて、安い料金で電気を利用できます。
電力一括購入は、電力会社との間に仲介会社が入り、仲介会社が変電・配電設備の設置や各住戸へ配電、電力量の検針、電気利用料金の請求などを行います。規模の大きなマンションでは
共用部分の電気料金もかなりの金額になるため、一括購入による電気料金削減効果は大きいようです。
新築マンションでは事業主が仲介会社と契約し、電力一括購入を導入する例が増えています。既存マンションで導入するには、全住戸が電力会社との個別契約を解除し、総会で決議した上で、住人全員の同意を得る必要があります。手続きは手間がかかりますが、電気量削減効果が大きいため、関心も高まっています。
共用部分
共用部分とは、マンションやオフィスビルなどの区分所有権建物で、区分所有者全員のための施設や付属部分のことです。専有部分以外のすべてが共用部分として扱われます。
具体的には、エントランス、共用廊下、階段、エレベーターホール、機械室、駐車場など専有部分に属さない建物のほか、メーターボックスやバルコニー、内外壁、床スラブ、パイプスペースなども共用部分として扱います。また、建物に付属するエレベーター設備、電気設備、給排水設備、インターネット通信設備、宅配ボックスなど、専有部分に属さない付属設備は共用部分となります。そのほか、管理人室や集会室など、性質上共用部分とみなされるもの、規約によって共用部分とされる部分などです。
共用部分は、区分所有権者全員で所有権を共有します。