スマートハウス
すまーとはうす
スマートハウスとは、発電と蓄電を連携させ、ITを使って家電や住宅機器をコントロールする、賢い省エネ住宅です。
スマートハウスは、基本的には、太陽光発電システム、
蓄電池、HEmS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の3つを組み合わせたもので、IT技術を使ってエネルギーを賢くコントロールする住宅です。太陽光発電や
燃料電池で発電したエネルギーや夜間電力を
蓄電池に蓄え、必要なときに使用します。IT技術によって、家電や住宅機器などをコントロールし、マネジメントすることでエネルギーを効率的に利用して、CO2を削減します。
スマートハウスは、光熱費が節約でき、環境にやさしい暮らしであると同時に、災害など万一の対策としても注目を集めています。ハウスメーカーでは技術力を競いながら、さまざまな商品が市場に送り出されています。住宅と家電、自動車との融合など、より複合的なスマートハウス化も提案されています。
蓄電池
蓄電池とは、スマートハウスを支えるテクノロジーの一つです。太陽光発電などの再生可能エネルギーで発電した電力や、割安な深夜電力を蓄え、家庭での電力の自給化や電力消費量のピークカットに役立ちます。
家庭用蓄電池としてリチウムイオン電池が登場し、蓄電池の小型化・軽量化・大容量化が進んでいます。蓄電池はHEmSとの組み合わせで、より効率的なエネルギー活用が可能になります。また、災害時などに一定の電力が確保される安心感もあります。今後は、電池コストの低下による幅広い普及が課題です。
燃料電池
燃料電池は、空気中の酸素と都市ガスなどから取り出した水素を電気化学反応させて電気を発生させます。排出されるのは水蒸気と残った空気のみで、環境にやさしいエコロジーなシステムです。
発電は燃料を燃やすことなく電気化学反応によるため、燃焼によるCO2の発生がありません。発電効率もよく、発生した熱を回収して有効活用することも可能です。
このような利点から、燃料電池は次世代エネルギーとして注目され、国や民間企業も研究開発を進めています。コンパクト化、低コスト化により、工業用から家庭用、燃料電池自動車などの開発・普及が期待されています。