光触媒
ひかりしょくばい
光触媒とは、光が当たると化学反応を起こす触媒です。
光触媒とは、光が当たると化学反応が促進される(触媒)材料です。代表的なのは酸化チタンで、光(紫外線)が当たると活性酸素を発生し、この活性酸素が有機物を水と炭酸ガスに分解します。酸化チタン光触媒は紫外線を当てることで分解力と親水力を発揮します。光触媒技術を応用したさまざまな住宅関連設備や資材などがあります。
光触媒の機能を活かした光触媒塗装は、外壁や
屋根などに用いられ、光によるセルフクリーニング作用、防カビ防藻、大気浄化機能を発揮します。汚れが付きにくく、付いた汚れが雨で流されるので、外壁などが長期間きれいな状態に保たれます。また、光触媒の親水性は曇り止め効果もあり、ミラーやガラスなどの曇り防止にも使用されます。その他、油汚れやタバコのヤニなど有機化合物を分解する力を応用して、キッチンやトイレ、バスなどの設備に光洗浄機能を搭載した製品も実用化されています。
なお、酸化チタンは化粧品などにも使用されているもので、安全性が高いとされています。また、紫外線が当たらないと反応が起きないという制限がありますが、最近では可視光に反応する光触媒も開発されています。
屋根
屋根とは、風雨や日射から建物を守るために、建築物を覆うように設けられた構造物です。気候や風土によって特徴があり、形状や屋根材の種類もさまざまです。
屋根の形状および屋根材を決めるうえで、基本として求められるのが、耐震性、防水性、防火性、耐久性、断熱性などです。特に木造住宅の場合には、屋根材の重量によって、耐震性を確保するために構造上、壁の量を増やす必要などもあります。また、素材によって雨漏りを起こさないための屋根の勾配も規定されます。
屋根の形状には、切妻(きりづま)、寄棟(よせむね)、陸屋根(りくやね)、片流れ(かたながれ)、入母屋(いりもや)、方形(ほうぎょう)、鋸屋根(のこぎりやね)、バタフライなどがあります。
屋根材には、瓦などの粘土系、セメントなどを加工した化粧スレート、石を板状にした天然スレート、金属系のガルバリウム鋼板、銅板などがあります。