分電盤
ぶんでんばん
分電盤とは、各部屋に電気を分けて、使い過ぎや漏電などをコントロールするものです。
分電盤とは、各部屋に電気の分岐回路を作り、回路の開閉によってコントロールする収用箱のことです。家庭に送られてきた電気は、各部屋へいくつもの回路に分けられ、
照明やコンセント、各電気機器などに電気を供給します。分電盤はこのような電気の分配と、使い過ぎや漏電などをチェックし、安全を守る役割があります。
分電盤の中には、アンペアブレーカー、漏電遮断機、配線用遮断機が収められています。アンペアブレーカーは、電力会社との契約アンペアによって電力量が決まり、例えば30Aの契約の場合、それ以上の電気が流れると自動的に電気が切れる仕組みになっています。漏電遮断機は、配線や電気製品の漏電を感知して自動的に電気を切ることで、火災や感電を防ぎます。配線用遮断機は回線ごとに取り付けられ、電気の使い過ぎやショートなどで過電流が流れた場合に、自動的に電気を遮断します。
これらの基本機能に加えて、電気使用量を「見える化」するものや、雷に対応して電気を遮断する機能、一定以上の地震を感知すると通電を遮断する機能など、高機能の付いたものも製品化されています。
家庭内での安全な電気の使用のためには、定期的な分電盤の点検と
メンテナンスが必要です。
メンテナンス
メンテナンスとは、保守・点検、維持・管理の意味で、住まいを快適に維持するうえで欠かせないものです。住宅の耐用年数を延ばし、快適性を維持するうえで、適切なアフターメンテナンスは重要な役割を担います。
マンションなどでは長期修繕計画が立てられ、計画に基づいた維持管理が行われます。一戸建てにおいても住まいのメンテナンスは重要で、5年単位での点検と補修が望ましいといわれています。
メンテナンスの対象となるのは、屋根や外壁、ベランダ、開口部、防蟻処理、配管、内装など、多方面に渡ります。マンションでは修繕積立金などがありますが、一戸建てもメンテナンスを前提として費用を準備する必要があります。
照明
照明とは、日本においては室内全体を照らす直接照明が主流で、「部屋を明るくする」役割とされてきました。また、1室1照明で、おもに蛍光灯など白熱灯が使用されます。しかし、最近では、くつろぎやリラックス、落ち着きなど、室内の雰囲気を演出する上で、生活シーンに合わせた照明器具の使い方が提唱されています。
照明によって室内の雰囲気は大きく違ってきます。活動的な時間とくつろぎの時間、手元がよく見える明かり、温もり感、開放感など、さまざまなシーンに応じて使い分けるには、1室に複数の照明器具を使用するのがポイントとなります。
照明器具の種類には、シーリング(天井に取り付け、部屋全体を均一に照らす)、シャンデリア(天井から下げる装飾性の高い照明。天井直付けタイプもあり。高い天井向き)、ブラケット(壁面や柱に取り付ける補助照明。空間の広がりを演出)、スポットライト(特定の物を照らし、置物などを強調できる)、ペンダント(吊り下げ型照明。下部だけ照らすものと、部屋全体を照らすものがある)、ダウンライト(天井に埋め込まれる照明で、調光機能の付いたものもあり、多彩な使い方が可能)、フットライト(廊下や階段の足元を照らす)、スタンド(床やテーブルに置いて使う照明)などがあります。
それぞれの特徴が分かると、明かりの楽しみ方も広がります。