ユニットバス
ゆにっとばす
ユニットバスとは、工場生産された浴室をいいます。
ユニットバスとは、
浴室を構成する壁・床・天井・
浴槽が工場生産された
浴室のことです。システムバスとも呼ばれます。
各部材があらかじめ工場で成型され、現場で組み立てられます。そのため品質が安定し、工事期間も短くなります。間取図では「UB」と表記されることもあります。
ユニットバスのバリエーションや機能は日進月歩で、大きさや素材、カラーバリエーションは豊富で、防水性や保温性、
バリアフリー性に配慮したものや、
浴室温水乾燥機、保温
浴槽、節水シャワー、
ミストサウナなどの設備を組み込んだものもあります。
リフォームに際しても、
浴室や
浴槽の大きさを細かな単位で調整できるものもあります。リーズナブルなものから高級感のあるものまで、好みに応じてセレクトできるのがユニットバスの特徴です。
バリアフリー
バリアフリーとは、障壁をとりのぞくことです。障害のある人や高齢者が普通の社会生活をするうえで、支障となる物理的・精神的障壁を取り除こうという考え方です。
建物におけるバリアフリーとは、段差の解消や出入口や廊下の幅を広げるなど、高齢者や車イスでの生活がしやすくなるため配慮がなされます。
具体的には、玄関のスロープの設置、玄関・廊下などの段差の解消、手すりの設置、車イスで使用できるトイレ、介護しやすい浴室、照明やコンセント位置の工夫、車イスで作業できるキッチン、トイレや洗面室・浴室の暖房によるヒートショックの防止、非常連絡装置の設置などがあります。
なお、公共性の高い建築物については、2013年に施行されたバリアフリー法の対象となります。バリアフリー化の義務や努力義務が定められ、認定を受けると補助や税制の優遇が受けられます。
ミストサウナ
ミストサウナとは、霧状の蒸気を放出するサウナです。家庭用のシステムバスに組み込まれた製品が登場して人気を集めています。
細かな霧が全身を温めるので、リラックス効果が高いといわれています。ミストの温度は40度前後で、温度調整でき、ドライサウナに比べて息苦しさなどの体への負荷が少なくなります。血行促進効果や発汗効果などでは、通常の入浴より高いとされています。また、ミストで体を温めるので、シャワーや浴槽にお湯をためての入浴に比べて、水の使用量が少なく済むのも特徴です。
浴室
浴室とは風呂場のことです。日本では、浴槽と洗い場があるのが一般的です。
浴室には在来工法とユニットバスがあります。在来工法では広さや素材などを自由に選べる利点がありますが、費用は高めです。最近は工場生産されたユニットバスが主流で、広さやデザイン、品質も豊富です。間取図には数値が表示されていることがありますが、「1618」であれば浴室の内側のサイズが1,600mm×1,800mmとりなります。
浴室を考えるときには、浴槽の広さと体を洗うスペースのバランスが大切です。子どもと一緒に入ったり、介護が必要であれば、洗い場を広めにとるのがいいでしょう。
また、浴室は湿気のこもりやすい場所なので、換気や掃除のしやすさも重要です。一戸建ての場合に、従来は浴室を1階に設けるのが一般的でしたが、最近では2階に設けるケースも増えています。
浴槽
浴槽とは、湯ぶねのことです。
浴槽には高温給湯式と追い焚き式があります。追い焚き機能付きは、お湯が冷めたときに沸かし直しができますが、給湯式のみでは差し湯をするか、お湯を入れ直す必要があります。
浴槽には、木製、ほうろう製、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)、ステンレス製、人工大理石製などがあります。素材により、見た目の美しさ、掃除のしやすさ、傷のつきにくさなど特徴があります。浴槽の形は、肩までつかれる深い浴槽から、足を伸ばして入る浅くて長いタイプ、半身浴用の座席のあるもの、またぎを低くしたバリアフリータイプや、曲線をもつデザインなど、バリエーションは豊富です。また、保温性に優れたものなど、機能や性能も多彩です。
リフォーム
リフォームとは、住宅を改築や増築することです。壁紙の張り替えなど室内の雰囲気を変える小規模なものから、トイレ、浴室、キッチンなどの設備を丸ごと取り換えたり、壁を取り払って間取り変更をするなど、大がかりなものまで幅広くあります。また、リフォームの目的も、耐震補強や高齢化に対応したバリアフリー化から、ライフスタイルに合わせた快適さを追求するものまで、さまざまです。
リフォーム費用は、既存建物の状態、リフォームの範囲や規模、採用する設備のグレードなどで大きく違ってきます。築年数が古いほどリフォーム目的も多様になり、高額化する傾向にあります。リフォームの市場が拡大するにつれ、消費者の不安を解消するために「リフォーム瑕疵(かし)保険」を利用したり、アフターサービスや保証期間を設けるなど、サービスの充実も見られます。