壁紙
かべがみ
壁紙とは、壁に張る紙材などの仕上げ材です。
壁紙とは、壁に張るタイプの
内装仕上げ材のことです。
漆喰や
土壁などの塗り壁に対して、紙材などを張ることで壁を保護し、保温や装飾効果をもたらします。壁紙の種類には、紙系、繊維系、塩化ビニル樹脂系、プラスチック系、ガラス繊維などの無機質系と多彩です。色や柄の豊富さが魅力で、好みや予算によって選択できます。
DIYで手軽に
内装を変えられるのも利点です。また、防火性能の高い壁紙もあります。なお、壁紙の防火性能は、下地基材と施工方法の組み合わせにより認定されます。
漆喰
漆喰とは、消石灰に糊や繊維(おもに刻んだ麻などの植物繊維)を加え、水とともに練り込んだものです。防火性や調湿性が高く、古くから建築材として利用されてきました。日本では寺院や蔵などに使用され、伝統的な木造建築の内外装の仕上げ材として使用されます。漆喰を用いた壁を漆喰壁と呼び、コテなどで塗りつけます。
消石灰は、石灰石(生物を起源とする鉱物)を高温で焼成し、水と作用させて精製します。漆喰壁は、主成分の消石灰が空気中の炭酸ガスを取り込んで硬化(炭酸化)します。漆喰壁はVOC(揮発性有機化合物)の心配が少なく、防カビ効果やニオイを吸収する効果も期待できます。
漆喰壁は、伝統的な白を基調としながらも、現在では多彩な色彩がラインナップされています。
DIY
DIYとは、日曜大工のことです。「Do It Yourself」(自分で作る)の略です。
DIYは、コストの節約に加えて、自分で作る楽しみや愛着があり、根強い人気が続いています。全国のホームセンターでは、簡単な小物づくりから大がかりなリフォームまで、工具や材料のラインナップは豊富です。また、ネットショップから特殊な工具・材料などを取り寄せることも、簡単にできるようになりました。リフォーム需要やロハスな生活志向もあって、DIY人気は上昇中です。
このようなニーズに対し、工具の使い方や商品の選び方などをアドバイスする「DIYアドバイザー」という資格もあります。(社)日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会が認定する検定試験に合格した専門家です。DIYアドバイザーのいるホームセンターでは、相談も可能です。
土壁
土壁とは、日本の伝統的な壁で、古くは最も一般的な壁のつくりかたでした。土壁は、柱と柱の間に格子状に竹を編んだ竹小舞下地をつくり、その上に水と藁を含んだ粘土で荒壁を塗り込みます。その後、「大直し」「中塗り」などで壁の表面が平らになるように塗り重ね、仕上げ塗りをします。土壁は仕上げに何を塗るかによって、別の呼び方をすることもあります。一般的に土壁というと、土を使って仕上げたもので、土の種類によって個性がでるもので、「京壁」ともいいます。ほかに、漆喰(しっくい)壁(消石灰と砂、糊、繊維くずを混ぜて練り上げた日本独自の塗り壁)、砂壁(砂で仕上げたなめらかな壁)などがあります。
土壁は調湿、調温効果があり、日本の気候風土に適した壁です。その良さが再認識され、省エネ住宅をつくるうえでも、再び注目されています。
内装
内装とは、建物における内部の仕上げや室内の装飾、付随する設備などをいいます。床や天井、壁などの仕上げや装飾、室内の扉、家具、キッチンなどの下地や仕上げ材、造作建具、照明などを指します。
内装に用いる建材や仕上げ材などは、製品によって価格の幅も大きく、特性も異なります。新築時やリフォームに際しては、ライフスタイルや用途、こだわりに応じた建材などの選択が可能です。
例えば床では、地元産の檜や杉などを用いた無垢材のフローリングで、木の香りや肌触り、耐久性、高級感、自然との調和といったものを手に入れることもできます。一方、子どもが汚したり傷つけることを前提に、掃除のしやすいクッションフロアにすることも選択肢の一つです。
内装の設えは、美観と機能の両面があり、耐火性や防音性など機能面の配慮も大切です。