アール
あーる
アールとは、曲線や曲面のことをいいます。
アールとは、曲線や曲面のことを指し、半径(Radius)または、円やアーチ状を意味するラウンド(Round)の頭文字からきているといわれます。デザインで「アールが大きい」とか「アールが小さい」というと、曲線の曲がり具合が大きい、あるいは小さいことを意味します。
住宅建築においては、天井や
ファサード、
柱の上部、
窓などをゆるやかな曲線にデザインすることをいいます。アールをデザインすることで、優美な雰囲気が醸し出されます。ダイニングルームと
リビングルームの境をアールにデザインする例などは、空間の区切りをやわらかくし、連続性ややさしさが演出されます。
ファサード
ファサードとは、建築物の正面デザインをいいます。フランス語のfaçadeが語源です。
建物の顔であり、建築物のステイタスを表現する上で非常に重要なものです。一般的には正面をいいますが、装飾を施すなど外観上大きなインパクトがある場合には、側面や背面を指すこともあります。
マンションなどのファサードはそのデザイン特性から、シック、ナチュラル、トラディショナル、カジュアル、モダンなどに分類されます。また、さまざまなデザインイメージが組み合わされたものもあります。建築物の個性を表現する最も重要な要素といえます。ファサードには地域や時代によって特徴も見られます。個性化と同時に、周辺環境との調和もファサードの大切な視点です。
リビング
リビングとは、居間のことです。Living-roomのことで、家族だんらんのスペースになります。
かつての日本家屋では、「茶の間」と呼ばれた空間です。家族が一緒に寛ぎ、コミュニケーションの中心になる場所なので、家づくりや物件購入で重要視されます。
マンションではダイニングと一体となったLDや、キッチン・ダイニング・リビングが一体となったLDKが主流です。コミュニケーション重視かプライバシー重視か、居住空間が縦長か横長かなどでリビングの配置は違ってきます。リビングを通らずに各居室に出入りできるタイプや、あえてリビングインとしてLDから個室に出入りするタイプもあります。また、ゆっくりと眺望を楽しめる工夫なども施されます。
家で過ごす時間を考慮して、ライフスタイルに合ったリビングの広さや形状を決めるといいでしょう。
柱
柱とは、建物の軸組みで、土台に対して垂直に立てて、屋根や床の荷重を土台や基礎に伝えるものです。木造軸組工法やラーメン構造では、梁などとともに建物を支える最も重要な部材です。
柱の太さは、柱の位置や部屋の大きさ、支える重さによって決めます。木造2階建て以上の場合には、土台から軒まで通った継ぎ目のない「通し柱」が建物の四隅に使われます。「通し柱」は、上下階を構造的に一体化させて耐震性を高めるために重要なものです。各階ごとに梁や胴差しなどで区切られた柱を、「管柱(くだばしら)」といいます。「管柱」も各階の荷重を受ける構造体です。このほか、柱と柱の間に壁の補強のために入れる柱を「間柱(まばしら)」と呼びます。また、壁に取り付けた装飾用の柱を「付け柱」といいます。
窓
窓は、採光、通風、換気、眺望などのために設けられる開口部です。風通しや断熱性など、窓の機能は四季を通じた室内の快適性に大きく影響します。また、外観デザインや室内空間、窓からの眺望など、ビジュアル面でも窓の役割は重要な要素となっています。
窓の種類は、取り付けられる位置により、次のような分類があります。
・掃き出し窓・・・・・窓枠の底辺が床面近くまである窓。リビングなどに設けられる大型の窓をいいます。
・腰高窓・・・・・窓枠の底辺が腰ほどの高さにある窓。
・出窓・・・・・建物の外に張り出す形で設置する窓。
・天窓・・・・・天井に設置する窓。トップライトともいいます。
また、開閉方法による分類では、次のようなものがあります。
・引き違い窓・・・・・横に引いて開け閉めする窓で、日本では最も一般的な窓です。
・はめ殺し窓・・・・・開閉できない窓です。フィックス窓ともいわれ、採光のために設けます。
・外開き窓・・・・・外に向かって開く窓で、片開きと両開きがあります。
・内倒し窓・・・・・室内に向けて倒れるように開く窓です。
そのほか、「回転窓」「滑り出し窓」「上げ下げ窓」「ルーバー窓」など、多彩な種類があります。
また、サッシやガラスの素材も豊富で、それぞれに性能や特徴があります。