人工大理石
じんこうだいりせき
人工大理石とは、樹脂を主成分とした人工建材です。
人工大理石とは、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした、大理石に似せた人工建材です。樹脂と無機物を混ぜ、顔料で色をつけてつくります。
浴槽や洗面台、キッチンの
天板(てんばん)などに用いられます。
人造大理石と呼ぶこともあります。
人工大理石は、原料となる樹脂によって、主にポリエステル系とアクリル系があります。価格はポリエステル系が安めですが、耐久性や耐衝撃性ではアクリル系が優れています。また、ポリエステルとアクリルを混ぜたものや、ガラス繊維で強化したものなど、さまざまな人工大理石が登場しています。
浴槽
浴槽とは、湯ぶねのことです。
浴槽には高温給湯式と追い焚き式があります。追い焚き機能付きは、お湯が冷めたときに沸かし直しができますが、給湯式のみでは差し湯をするか、お湯を入れ直す必要があります。
浴槽には、木製、ほうろう製、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)、ステンレス製、人工大理石製などがあります。素材により、見た目の美しさ、掃除のしやすさ、傷のつきにくさなど特徴があります。浴槽の形は、肩までつかれる深い浴槽から、足を伸ばして入る浅くて長いタイプ、半身浴用の座席のあるもの、またぎを低くしたバリアフリータイプや、曲線をもつデザインなど、バリエーションは豊富です。また、保温性に優れたものなど、機能や性能も多彩です。
人造大理石
人造大理石とは、大理石や石灰石などの天然石を粉砕し、その砕石をセメントや樹脂などで固めたものです。テラゾー(terrazzo)とも呼ばれます。人工素材の人工大理石とは、元々は別のものですが、最近では人工大理石のことも人造大理石と呼ぶことがあります。
人造大理石は、使用する石材によって色調や風合いが異なります。通常は砕石と同色の顔料を加え、セメントや樹脂で固めます。大理石よりも低価格で、摩耗に強く、大理石の代用として、床材や壁、テーブル材などに使用されます。
天板
天板とは、キッチンカウンターの上に載せられた板のことです。調理の作業をする台なので、ワークトップとも呼ばれます。また、カウンターテーブルやダイニングテーブルの上に載せられる大きな板のことも天板といいます。
キッチンに用いられる天板は、調理などの作業をする場所であり、また、オープンキッチンでは周りからも目立つところなので、素材選びは重要です。天板の素材には、ステンレス、人造大理石、メラミン樹脂、天然石、タイル、人造石、木などがあります。素材により特性があるので、デザインに加えて、傷のつきにくさ、掃除や手入れのしやすさ、耐熱性なども考慮して選択することが大切です。