オートロック
おーとろっく
オートロックとは、遠隔操作で施解錠するシステムです。
オートロックとは、マンションの
エントランスなどに用いられる
セキュリティシステムの一つで、通常はドアが閉まっており、来訪者はインターホンで部屋番号を押すと部屋につながり、部屋からの遠隔操作で解錠します。住人が解錠する場合は、暗証番号や各住戸のキー、指紋認証、非接触キーなどを使用します。
オートロックは不審者の侵入を防ぎ、防犯上有効といわれています。しかし、マンションなどでは、住人と一緒に入り込むこともあり、
エントランスのオートロックだけで安心できるものではありません。逆に、高層マンションなどでは、オートロックによって新聞配達が各階まで入れないといった不便もあります。そのため、防犯面では
防犯カメラを設置するほか、二重、三重の
セキュリティシステムを組み込んでいるケースもあります。逆に、新聞や郵便物は各階にポストを設けるなど、不便さを解消するための工夫も見られます。
オートロックはマンションやオフィスビルだけでなく、一戸建て住宅の玄関や
門扉などにも採用されています。
エントランス
エントランスとは、正面玄関に面した建物の出入口をいいます。最初に人を迎え入れる所で、建物の顔ともいえる空間です。一戸建てでは、エントランスポールや外灯、郵便ポストなどが設けられ、家人や来客を迎えるための装飾や防犯対策が施されます。マンションでは、広い「エントランスホール」を設けて、建物の個性やステイタスを演出している例もあります。来客の応接スペースや住民間のコミュニティスペースが設けられているものもあります。また、宅配ボックスや管理人室、クロークなども置かれます。また、不審者の侵入をシャットアウトするための防犯対策なども施されます。
防犯カメラ
防犯カメラとは、建物や敷地内への侵入を監視するカメラです。個人宅では玄関や門、マンションではエントランスやエレベーター内などに設置されます。
防犯カメラは、画像の録画や映像の送信を行います。インターホンに付けて、室内から訪問者の姿をチェックできたり、不在時に録画された画像を確認することもできます。また、ネットワークによって監視室と結び、不審者の侵入などを24時間監視するシステムなどもあります。
防犯カメラの設置では、死角をつくらないことが重要なポイントです。防犯カメラのなかには、遠隔操作で角度を変えられるものや、広い角度の映像を捉えるものもあります。防犯カメラの高性能化が進み、防犯カメラを設置していることによる防犯効果もあるといわれています。
門扉
門扉とは、正面出入口として門に設けられた扉です。建物の外観イメージを左右するもので、セキュリティ面でも重要な役割を果たします。
門扉は、建物と外部のつながり方によって、クローズタイプから、セミクローズ、オープンタイプと、堅牢さや柔らかさなどデザインが異なります。セキュリティやプライバシーを重視する場合にはクローズなイメージになり、街並みとの調和を重視する場合にはオープンなデザインとなります。
門扉の種類には、両開き、片開き、親子タイプがあり、設置スペースに合わせて選びます。
門扉の素材には、錆や腐食に強いアルミ形材が最もよく使用されます。ほかには、アルミ鋳物、アイアン(鉄)、木製、樹脂製、ステンレスなどがあります。デザインでは、格子系、スリット系、目隠し系、装飾系、パネル系などがあります。
門扉の選択には、外まわり全体との調和やセキュリティ機能などを考慮して検討することが大切です。
セキュリティシステム
セキュリティシステムとは、オートメーション技術を利用した建物全体の防犯システムをいいます。特に、住宅を対象としたものを、ホームセキュリティと呼びます。
セキュリティシステムは、住宅を盗難や火災などから守るために、各種センサーや防犯カメラを設置し、情報を管理センターに送信します。センサーが異常をキャッチすると、警報を鳴らしたり、警備会社に瞬時に通報されて警備員が現場にかけつけるなどの体制がとられます。
また、ガス漏れや火災などの異常をキャッチして対応をとるほか、非常ボタンによって急病などにも対応するものもあります。
セキュリティシステムの内容は、サービス会社や契約内容によって異なります。最近ではセキュリティ重視のマンションが増えています。また、戸建住宅でセキュリティ会社と契約するケースもあります。