浄化槽
じょうかそう
浄化槽とは、し尿と生活雑排水を浄化して放流する設備です。
浄化槽は、家庭から出るし尿や生活雑排水による河川汚染を防ぐために、公共下水道が整備されていない地域で設置されます。浄化槽は下水道の最終処理並みの浄化能力があり、コストも安いため、国や自治体では補助や融資を出すなど積極的に普及を推進しています。
浄化槽には、し尿処理だけ対応する「単独処理浄化槽」と、生活雑排水すべてを処理する「合併処理浄化槽」があります。2001年以降に設置する浄化槽は「合併処理浄化槽」のみとなり、認定業者による設置や定期点検が義務付けられています。住宅を新築する際には、
建築確認申請書に「浄化槽設置届」を添付しなければなりません。また、
リフォーム時には「浄化槽設置届」を保健所や役所に提出します。
合併処理浄化槽は、微生物のはたらきを利用したものです。一般的なものは、「嫌気ろ床接触ばっ気方式」と呼ばれるものです。まず、汚水中の浮遊物を分離・貯留し、空気が嫌いな嫌気性微生物が有機物を分解します。その後、「接触ばっ気槽」で空気を好む「好気性微生物」をはたらかせて有機物をさらに浄化させます。
なお、微生物が活発にはたらくために、浄化槽の正しい使い方に注意が必要です。
リフォーム
リフォームとは、住宅を改築や増築することです。壁紙の張り替えなど室内の雰囲気を変える小規模なものから、トイレ、浴室、キッチンなどの設備を丸ごと取り換えたり、壁を取り払って間取り変更をするなど、大がかりなものまで幅広くあります。また、リフォームの目的も、耐震補強や高齢化に対応したバリアフリー化から、ライフスタイルに合わせた快適さを追求するものまで、さまざまです。
リフォーム費用は、既存建物の状態、リフォームの範囲や規模、採用する設備のグレードなどで大きく違ってきます。築年数が古いほどリフォーム目的も多様になり、高額化する傾向にあります。リフォームの市場が拡大するにつれ、消費者の不安を解消するために「リフォーム瑕疵(かし)保険」を利用したり、アフターサービスや保証期間を設けるなど、サービスの充実も見られます。
建築確認
建築確認とは、建物の建築工事に入る前に、その建築物が建築基準法や関連法令に適合しているかどうか、建築計画を審査することです。建築主は、工事前に、都道府県や市区町村に置かれている建築主事や指定確認検査期間に申請して、確認を受ける必要があります。
建築確認が必要なのは、特定の用途(映画館、病院、共同住宅等々)や一定規模の建築物、都市計画区域内や知事の指定区域内での建築や一定規模以上の増改築などです。
なお、マイホームを建築するときには、本来は施主が建築確認申請をしなければなりませんが、実際にはハウスメーカーが代わりに申請してくれるのが一般的です。また、新築物件の販売では、建築確認を受けていない物件は広告も販売もできません。