フィットネス施設
ふぃっとねすしせつ
フィットネス施設とは、マンションの共用施設の一つで、健康維持のための運動を行なうことができる屋内施設です。
大型マンションの
共用施設としてしばしば設置されるフィットネス施設は、施設内にフィットネス用の運動器具を置き、入居者が自主的に運動を行なっているケースが一般的です。一部には近隣のスポーツクラブやフィットネスクラブと提携し、そこから派遣されたインストラクターが指導しているケースもあります。
通常、フィットネス用の運動器具には耐用年数があり、設備の更新には相応の費用がかかるので、
管理規約や
長期修繕計画に含まれているかどうか注意が必要です。
管理規約
管理規約とは、マンションの管理運営について定めた基本的なルールです。区分所有法によって規定された、マンション管理の憲法ともいわれる重要なものです。
管理規約には、建物の用途や区分、専有部分と共用部分の範囲、管理組合の業務内容、管理組合の運営方法、総会の議決権や決議の方法、管理費・修繕積立金の使途などが含まれています。また、ゴミ出しのルールやペットの要件など、細かいルールについては細則で定めます。
管理規約は、国土交通省が「マンション標準管理規約」を定めています。新築マンションでは、通常はデベロッパーなどがあらかじめマンション管理規約を策定していますが、管理組合結成後には規約を変更することも可能です。
管理規約は、マンションの住人が心地よく暮らすためのルールなので、自分たちにとって良い内容になっているか検討することや、必要なルールをお互いに再確認することは重要です。
共用施設
共用施設とは、マンションの共有部分のうち、住人が共同で利用できる施設のことで、コモンスペースなどとも呼ばれます。
大規模マンションや高級マンションの魅力の一つに、共用施設の充実があります。例えば、エントランスロビーやラウンジなどが充実していると、来客を自宅に通さずに対応することができます。キッズルームや集会室など、住人同士のコミュニケーションに役立つ施設を備えているものもあります。そのほか、ゲストルームやコンシェルジュ、コンビニ、フィットネスクラブ、パーティールームなど、多彩な共用施設があります。
ただし、共用施設が充実しているほど、それらの維持管理費は高くなります。あまり使用しない共用施設があっても、管理費などの負担が大きくなるだけなので、自分に合った施設があるかどうかを検討することが大切です。
長期修繕計画
長期修繕計画とは、分譲マンションを長期にわたって良好に維持し、快適な住環境の確保と資産価値の維持・向上を図るために、長期的な視野に立って、大規模修繕や設備交換などをプランニングするものです。
確かな長期修繕計画があることは、マンションの維持管理において極めて重要です。新規分譲時には、分譲会社が長期修繕計画を作成し、プランに基づいて必要な費用と修繕積立金などを算出します。管理組合結成後は、管理組合が受け継ぐことになります。
管理組合が長期修繕計画について理解し、比較検討がしやすいように、国土交通省では「標準的な様式」を策定しています。
長期修繕計画は、最低でも20年以上、工事項目や工事時期、工事周期、数量などを作成する必要があるといわれています。