浴槽
よくそう
浴槽とは、入浴のための湯ぶねのことです。
浴槽とは、湯ぶねのことです。
浴槽には高温給湯式と
追い焚き式があります。
追い焚き機能付きは、お湯が冷めたときに沸かし直しができますが、給湯式のみでは差し湯をするか、お湯を入れ直す必要があります。
浴槽には、木製、ほうろう製、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)、ステンレス製、
人工大理石製などがあります。素材により、見た目の美しさ、掃除のしやすさ、傷のつきにくさなど特徴があります。浴槽の形は、肩までつかれる深い浴槽から、足を伸ばして入る浅くて長いタイプ、半身浴用の座席のあるもの、またぎを低くした
バリアフリータイプや、曲線をもつデザインなど、バリエーションは豊富です。また、保温性に優れたものなど、機能や性能も多彩です。
バリアフリー
バリアフリーとは、障壁をとりのぞくことです。障害のある人や高齢者が普通の社会生活をするうえで、支障となる物理的・精神的障壁を取り除こうという考え方です。
建物におけるバリアフリーとは、段差の解消や出入口や廊下の幅を広げるなど、高齢者や車イスでの生活がしやすくなるため配慮がなされます。
具体的には、玄関のスロープの設置、玄関・廊下などの段差の解消、手すりの設置、車イスで使用できるトイレ、介護しやすい浴室、照明やコンセント位置の工夫、車イスで作業できるキッチン、トイレや洗面室・浴室の暖房によるヒートショックの防止、非常連絡装置の設置などがあります。
なお、公共性の高い建築物については、2013年に施行されたバリアフリー法の対象となります。バリアフリー化の義務や努力義務が定められ、認定を受けると補助や税制の優遇が受けられます。
追い焚き
追い焚きとは、お風呂のお湯が冷めたときに沸かし直しをする機能です。ファミリータイプの浴槽では、追い焚き機能のついたものが主流です。
追い焚きと足し湯を比較した場合、メリットとデメリットは一長一短といえます。追い焚きは水の節約になりますが、ガスの給湯器は熱効率が高いため、冬場の沸かし直しは足し湯に比べてかえってガス代がかかることもあります。また、お湯を循環させる場合には衛生面での配慮も必要です。
最近では、浴槽に保温機能のついたものなど、省エネと快適さを両立させる製品も登場しています。
人工大理石
人工大理石とは、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした、大理石に似せた人工建材です。樹脂と無機物を混ぜ、顔料で色をつけてつくります。浴槽や洗面台、キッチンの天板(てんばん)などに用いられます。人造大理石と呼ぶこともあります。
人工大理石は、原料となる樹脂によって、主にポリエステル系とアクリル系があります。価格はポリエステル系が安めですが、耐久性や耐衝撃性ではアクリル系が優れています。また、ポリエステルとアクリルを混ぜたものや、ガラス繊維で強化したものなど、さまざまな人工大理石が登場しています。