縁甲板
えんこういた/えんこいた
縁甲板とは、床や壁に使われる仕上げ材で、本実(ほんざね)加工されたものをいいます。
縁甲板とは、日本家屋の廊下や壁などに用いられる仕上げ材の一種です。幅が80~120mm、厚さ15~18mm、長さ1.8m超ほどの板で、両側を雄実(おすざね)と雌実(めすざね)と呼ばれる、相互に差し込むための本実加工を施したものです。縁甲板は、縁側など外側の廊下に主に用いられたことが語源です。本実加工をすることで、表面に釘の頭を出さずにしっかりと固定できる造りとなっています。
縁甲板には、ヒノキやナラ、スギ、ブナなどが使われます。縁甲板は
フローリングの一種ですが、幅も長さも大きめで、木目が板目にそろっていてすっきりして見えるのが特徴です。
フローリング
フローリングとは、木質系の床材のことで、LDKや洋室に用いられます。
畳敷きの和室やカーペット敷きに比べて、掃除がラクで、ダニなども発生しにくいのが特徴です。
フローリングには、天然木の無垢材を使った単層フローリングと、合板の表面に化粧材を張り合わせた化粧合板を使った複層フローリングがあります。
単層フリーリングには、硬くて強度のある広葉樹と、柔らかくて肌触りがいい針葉樹があり、樹種によって特徴もさまざまです。木の香りがよく、調湿作用があるため、素足で歩くと心地よく、歳月が経つほど味わいも出てきます。最近では、床暖房に対応できる単層フローリングもあります。価格面では、樹種や節の有無、乾燥処理などによって異なります。
複層フローリングは、商品の種類が豊富で、デザインや色、さまざまな機能があり、無垢材に見られるような品質のばらつきはありません。傷がつきにくいもの、ペット対応、遮音性の高いものなど、多彩な商品がラインナップされています。