高圧線下地とは、高圧線の電線の下にある土地のことで、高圧線は不動産取引で「嫌悪施設」として扱われているものです。
電線には、発電所から変電所に電気を送る送電線と、変電所から各家庭や工場などに電気を送る配電線があり、この配電線には高圧線と低圧線、特別高圧線の3種類があります。高圧線の電圧は6,600ボルトで、より高い電圧を必要とする工場などには2万2,000ボルトの特別高圧線で送電されます。配電線は電
柱にかかる配線です。ただし、一般的には鉄塔から鉄塔を結ぶ送電線を高圧線と呼んでいます。
送電線は電圧が17万ボルト以上の場合には架線下および真下から3m範囲内に住宅などの建物を建てることができません。しかし17万ボルト未満の場合には、一定距離を取ると住宅を建てることができます。建築が制限される距離は、6万6,000ボルトで3.6m以上などとなっています。
不動産広告や重要事項説明では、高圧線下(送電線下)の土地および送電線によって何らかの建築制限がある場合には、説明する義務があります。ただし、真下でなく、ごく近くに送電線が走っている場合には、自分で現地を確認するしかありません。
送電線は景観上好まれないだけでなく、健康への影響を懸念する人もいます。災害時の安全性の課題からも、地中化が推進されています。
柱
柱とは、建物の軸組みで、土台に対して垂直に立てて、屋根や床の荷重を土台や基礎に伝えるものです。木造軸組工法やラーメン構造では、梁などとともに建物を支える最も重要な部材です。
柱の太さは、柱の位置や部屋の大きさ、支える重さによって決めます。木造2階建て以上の場合には、土台から軒まで通った継ぎ目のない「通し柱」が建物の四隅に使われます。「通し柱」は、上下階を構造的に一体化させて耐震性を高めるために重要なものです。各階ごとに梁や胴差しなどで区切られた柱を、「管柱(くだばしら)」といいます。「管柱」も各階の荷重を受ける構造体です。このほか、柱と柱の間に壁の補強のために入れる柱を「間柱(まばしら)」と呼びます。また、壁に取り付けた装飾用の柱を「付け柱」といいます。