津波避難ビル
つなみひなんびる
津波避難ビルとは、津波発生が予測されたときに緊急避難する建物です。
津波避難ビルとは、沿岸部で津波発生の可能性があるエリアにおいて、緊急時の避難場所として指定された堅牢なビルのことです。津波避難ビルは、公共の建物と民間の建物があり、民間分譲マンションで津波避難ビルに指定されているものもあります。
津波避難ビルは、新耐震設計基準のRc造またはSRc造の建物で、非常時には
オートロックが解除されるなど逃げ込めるようになっていること、一定以上の避難スペースがあることなどを条件に、指定が進められています。津波避難ビルに指定された建物には、共通のマークが掲示され、自治体の防災ガイドブックやホームージなどで情報が掲示されています。
また、既存の建築物に津波避難ビルの機能を持たせるために、建物の外側を鉄骨構造物で取り囲んで避難場所をつくる技術なども開発されています。
万一に備えて、津波避難ビルがあるのか、位置を把握しておくことは重要です。
なお、津波以外にも、水害などから生命や財産を守ることも重要です。住まいの立地にはどのようなリスクがあるのかを知り、避難ルートをチェックしておきましょう。また、水害などのリスクがあれば、水災(水害)補償のついた
火災保険も検討しましょう。
火災保険
火災保険とは、火災などによって建物や建物内の家具が生じた損害を、補償するための保険です。火災以外にも、風水害や落雷による被害、盗難による事故も補償されます。
賃貸住宅の入居や住宅ローンの借入れに際しては、火災保険の加入が契約条件になっていることも珍しくありません。万一の場合に備えたリスク回避で、仲介会社や融資銀行がパッケージで用意しているのが一般的ですが、他の損保会社で加入することもできます。
火災保険は「建物」「建物の中の家具」など、補償の対象ごとに加入する仕組みになっているため、「建物」だけに保険をかけている場合には家具などは補償されないので注意が必要です。補償される対象や事故の種類は、保険商品によって異なります。そのため、自分にとってどのような火災保険が最適か、保険料、契約期間、補償内容のバランスを考えて加入するのがいいでしょう。
オートロック
オートロックとは、マンションのエントランスなどに用いられるセキュリティシステムの一つで、通常はドアが閉まっており、来訪者はインターホンで部屋番号を押すと部屋につながり、部屋からの遠隔操作で解錠します。住人が解錠する場合は、暗証番号や各住戸のキー、指紋認証、非接触キーなどを使用します。
オートロックは不審者の侵入を防ぎ、防犯上有効といわれています。しかし、マンションなどでは、住人と一緒に入り込むこともあり、エントランスのオートロックだけで安心できるものではありません。逆に、高層マンションなどでは、オートロックによって新聞配達が各階まで入れないといった不便もあります。そのため、防犯面では防犯カメラを設置するほか、二重、三重のセキュリティシステムを組み込んでいるケースもあります。逆に、新聞や郵便物は各階にポストを設けるなど、不便さを解消するための工夫も見られます。
オートロックはマンションやオフィスビルだけでなく、一戸建て住宅の玄関や門扉などにも採用されています。