ワンルームマンション
わんるーむまんしょん
ワンルームマンションとは、居室とユニットバス、ミニキッチンなどがコンパクトにまとまった20m2程度のマンションをいいます。
ワンルームマンションは、1980年代頃から投資用として注目されたもので、20m
2ほどの空間に住まいとし最低限必要な居室とバス・トイレ、キッチンが配置されているものです。賃貸物件として、独身者や学生などを入居者に想定したものです。ワンルームマンションは、そのようなワンルームが物件の中で大半を占めるものをいいます。
ワンルームマンションは、都心部を中心に供給されました。しかし、入居者の居住期間が短く、近隣住民とのトラブルなどもあり、都心の行政区などでは最低
専有面積を条例で定めるなど、ワンルームマンションに一定の規制が課されました。規制には、物件の一定割合以上をファミリー向けとするもの、住民票を置かない入居者が多いために建築主に課税するもの、などがあります。
このような規制によって地域との調和が求められる一方で、分譲コストや賃料の上昇などによって、入居を想定している単身者のニーズに合わなくなる、などの問題も出てきました。現在では、市場ニーズと地域調和のバランスが課題となっています。
専有面積
専有面積とは、マンションの各住戸の面積をいいます。区分所有者が自分の所有物として自由に扱える部分の面積で、バルコニーや玄関ポーチなどは含みません。
専有面積の計算方法には、「内法(うちのり)面積」と「壁心(へきしん)面積」の2種類があります。「内法面積」は壁の内側の面積で、実際に使用可能な面積となります。これに対して「壁心面積」は、住戸を囲む壁の中心線を結んで測定します。そのため、「内法面積」は「壁心面積」より狭くなります。一般に不動産広告に記載されている専有面積は「壁心面積」です。また、広告に記載される専有面積に車庫や地下室などが含まれる場合には、その旨と面積が表示されます。新築分譲マンションのパンフレットが「壁心面積」で表示されている場合にも、その旨が表示されます。
登記簿に記載されるのは「内法面積」で、税金の軽減措置も「内法面積」が要件となるので、注意が必要です。