タウンハウス
たうんはうす
タウンハウスとは、低層の長屋風集合住宅のことです。
タウンハウスとは、いくつかの建物が連続してつながった低層集合住宅です。1階に住戸の独立した玄関があり、一戸建てと同じような独立性があります。
一般的には2階建てで、各住宅の戸境壁を共有しています。外見は
テラスハウスに似ていますが、
敷地の
所有権は共有となっており、権利形態から見るとマンションに近いものです。
専用庭が付いている場合もありますが、毎月使用料がかかるのが一般的です。マンションと同じように
管理費や修繕積立金が必要な場合が多く、
管理組合が設立されているタウンハウスもあります。
マンションに比べて住戸の独自性が高く、一戸建てと比べると
共用施設や広いコモンスペースを確保しやすいなどのメリットがあります。ただし、
テラスハウス同様に分譲物件の供給は多くありません。賃貸物件では供給数が少ないこともあり、人気が高いとされています。
専用庭
マンションの1階住戸の前に設けられた庭のことです。その住戸の所有者だけが使用できます。他の人が立ち入ることができないように周囲を植栽やフェンスなどで囲い、道路からの視線も遮るなど、プライバシー保護が配慮されています。通常は、専用庭使用料を管理組合に払うことになります。
マンションの1階に専用庭を設けたことで、1階住戸の人気が上昇したといわれています。ガーデニングや家庭菜園を楽しむことができますが、敷地は共有なので、管理規約に定められた以外のものは設置できません。また、穴を掘ったり、高い樹木を植えることも禁止されています。バーベキューなども、2階以上の人に迷惑がかかるからと禁止されている場合もあります。
自分だけの庭を持つ楽しみが生まれますが、マンション暮らしをわきまえたほどほどの使用方法がエチケットのようです。
テラスハウス
テラスハウスとは、庭付きの低層集合住宅をいいます。いくつかの建物が連続してつながっている長屋建ての建物です。
一般的には2階建てで、一戸建て住宅と同じように玄関や庭は独立していますが、各住宅の戸境壁を共有しているのが特徴です。その分、一戸建てと比較して建設コストを抑えたり、オープンスペースの確保や敷地の有効活用が図れます。所有権は土地・建物ともに独立しているので、マンションより一戸建てに近い形式といえます。駐車場やカースペースも、各住戸の敷地内に設けられていることが多いようです。ただ、隣家と壁一枚隔てるだけなので、遮音性能が低いと気遣いが生じます。また、リフォームの際にも、隣家との調整が必要となるでしょう。
テラスハウスの分譲物件はあまり多くありません。一戸建ての雰囲気をもつ賃貸住宅として供給される例が多いようです。
なお、外見上はテラスハウスに似たもので、敷地の所有権を共有しているものは、「タウンハウス」と呼ばれています。
管理組合
管理組合とは、マンションの区分所有者全員で構成される団体で、建物や敷地、付属物などの管理を行うためのものです。マンションを購入すると、区分所有者は必ず管理組合に加入しなければなりません。管理組合は、マンションの管理運営に関する最高決定機関として位置付けられています。
管理組合は、マンションの共用部分の維持管理や管理規約の制定や変更などを行います。実際の管理業務を管理会社に委託する場合には、管理組合が管理会社と契約します。
区分所有者は管理組合に管理費及び修繕積立金を払い、総会においては1区分につき1人分の議決権を有します。管理組合は理事、理事長、副理事長、監事を選出し、最低でも年1回の総会を開催し、懸案事項の決議や組合運営の収支決算、予算の報告、事業計画などを決議します。
管理組合は、長期にわたって、建物と住環境を良好に維持するための重要な役割を担います。資産価値を維持する上でも、地域コミュニティの形成や心地よい日常生活の上でも、管理組合の果たす役割は大きいといわれています。
管理費
管理費とは、マンションの共用部分などの維持管理のための費用です。費用は、共用施設や設備の点検・保守、敷地や共用部分の清掃費、管理人の人件費、共用部分の水道光熱費、損害保険料、管理組合運営費または管理会社への委託手数料などです。費用を1戸当たりの月額に割り振って、マンションの区分所有者が管理組合に支払います。
管理費は月額2万円前後が一般的ですが、管理の内容によって金額は異なります。マンションの中には、住民が持ち回りで清掃などを行って、管理費を節約しているケースもあるようです。
なお、マンションの維持管理に必要なものとして、長期的な修繕費用がありますが、こちらは修繕積立金として積み立てます。
賃貸マンションなどで、家賃と別に共用部分の維持管理費として支払うものも、管理費または共益費といいます。
敷地
敷地とは、建物が立っているか、これから建物を建てる土地のことです。敷地面積は、その土地の面積のことで、水平投影面積をいいます。水平投影面積とは、土地や建物を真上から見たときの面積で、傾斜や凹凸があっても、水平として測定した面積になります。
敷地面積には、登記簿に記載された登記簿面積(地積)と実測面積が異なっている場合があります。そのため、土地の売買契約などにおいては、土地家屋調査士などの専門家による実測をしてからというのが鉄則です。
なお、住宅を建てるために土地を購入するときには、接道条件などによっては、土地面積の一部が敷地面積に算入できないので、注意が必要です。また、敷地面積だけでなく、建物の配置や駐車場のスペースなども考慮しましょう。
所有権
所有権とは、特定の物を自由に使用、収益および処分できる権利です。所有権を持つ人は、その所有物に対して独占的に支配できます。所有権は時効によって消滅することはありません。
ただし、自由にできる権利は、法令上の制限の範囲内です。また、公共の福祉に反する権利は認められていないため、一定の制限を受けます。
また、所有権を有する物件について、所有者以外の人が抵当権や借地権を設定している場合には、その制限を受けます。
共用施設
共用施設とは、マンションの共有部分のうち、住人が共同で利用できる施設のことで、コモンスペースなどとも呼ばれます。
大規模マンションや高級マンションの魅力の一つに、共用施設の充実があります。例えば、エントランスロビーやラウンジなどが充実していると、来客を自宅に通さずに対応することができます。キッズルームや集会室など、住人同士のコミュニケーションに役立つ施設を備えているものもあります。そのほか、ゲストルームやコンシェルジュ、コンビニ、フィットネスクラブ、パーティールームなど、多彩な共用施設があります。
ただし、共用施設が充実しているほど、それらの維持管理費は高くなります。あまり使用しない共用施設があっても、管理費などの負担が大きくなるだけなので、自分に合った施設があるかどうかを検討することが大切です。