温泉利用権
おんせんりようけん
温泉利用権とは、温泉を利用するための権利で、権利の種類や費用には幅があります。
温泉利用権とは、温泉を利用するための権利で、温泉付きマンションや温泉地の別荘、温泉利用権付き有料老人ホームなどで、温泉が利用できることを前提とした不動産物件を購入する際など、重要な権利です。
温泉利用権または温泉使用権には、その権利の内容や費用はさまざまです。
温泉に関する権利には、温泉の湧いている土地の
所有権、温泉を汲み上げる権利(湯口権)、温泉を引き込む権利(引湯権)、引湯権を持つ人からお湯を分けてもらう権利(分湯権)があります。温泉地の別荘や温泉権付きマンションでは、分湯権が多いようです。
これらの
権利金は、温泉地によって価格に大きな開きがあります。また、別荘地などで、
敷地内まで
配管工事が別途必要になる場合もあります。別荘やマンションの価格には、温泉利用権が含まれているのが一般的ですが、毎月の使用料がかかるケースや、使用量によって料金計算するものなど、利用料の負担方法や計算方法などは異なるので、契約内容をよく確認する必要があります。
また、温泉利用権の有効期限、
更新料、土地の所有者が代わった場合、温泉利用権を譲渡する場合、温泉を利用しない場合、温泉が枯渇した場合など、温泉に関わる権利は一律ではないので、契約に際しては詳細をしっかり確認することが大切です。
権利金
権利金とは、地代や賃料以外に、借地権や借家権の設定の対価として支払われるお金です。賃貸借が終了しても、通常は返還されません。権利金の授受は、都市部などで広範に行われている社会的な慣習です。
権利金の性格は、地代・家賃の一部を一括先払いするもの、あるいは、将来的な譲渡・転貸に対する事前の承認料、などとされています。借地権の設定においては、借地割合(地域ごとに定められているもので、住宅地では時価の6~7割程度)に応じて権利金が授受されます。また、借地権を売却するときには、権利金相当額が借地権価格となります。
なお、税法上は、権利金は原則として不動産所得となります。しかし、借地権や地役権の設定対価として、地価の2分の1を超える場合は、不動産譲渡税として課税されます。
更新料
更新料とは、賃貸借契約の更新時に支払う一時金ですが、法的な根拠はなく、慣習として支払われているものです。地域によって更新料を徴収するところとしないところがあります。
更新料については法律で規定されたものはないので、賃貸借契約書に明記がなければ、借主は支払義務がありません。しかし、通常は賃貸借契約書に条項が設けられているため、支払わなければ契約違反となります。
更新料について明確な相場はありませんが、新規家賃の1~2ヶ月分が多いようです。ただし、更新料を嫌って、更新のタイミングで引っ越す人も少なくありません。そのため、空室対策として更新料の値下げや廃止をする貸主もいるようです。
なお、借地の場合にも更新料を請求するケースがあり、土地価格の1割相当など高額になる場合があるので、借地契約書の内容を確認しておくことが大切です。
敷地
敷地とは、建物が立っているか、これから建物を建てる土地のことです。敷地面積は、その土地の面積のことで、水平投影面積をいいます。水平投影面積とは、土地や建物を真上から見たときの面積で、傾斜や凹凸があっても、水平として測定した面積になります。
敷地面積には、登記簿に記載された登記簿面積(地積)と実測面積が異なっている場合があります。そのため、土地の売買契約などにおいては、土地家屋調査士などの専門家による実測をしてからというのが鉄則です。
なお、住宅を建てるために土地を購入するときには、接道条件などによっては、土地面積の一部が敷地面積に算入できないので、注意が必要です。また、敷地面積だけでなく、建物の配置や駐車場のスペースなども考慮しましょう。
所有権
所有権とは、特定の物を自由に使用、収益および処分できる権利です。所有権を持つ人は、その所有物に対して独占的に支配できます。所有権は時効によって消滅することはありません。
ただし、自由にできる権利は、法令上の制限の範囲内です。また、公共の福祉に反する権利は認められていないため、一定の制限を受けます。
また、所有権を有する物件について、所有者以外の人が抵当権や借地権を設定している場合には、その制限を受けます。
配管
配管とは、建物内の設備機器と屋外の上下水道、ガス管を結ぶ専用管や空調用ダクトなどを配置することです。配管には、給水管、排水管、ガス管、配水管、空調の換気管などがあります。配管図には配管経路、接続方式、設備機器の設置場所などが示されています。
配管工事は専門職である配管工が行います。具体的には、配管図に即して、管を切断し、折り曲げるなどの加工をして、継手という道具でつなぎ、弁の取り付け、溶接やネジでつなぐなどで配管を完了させ、各設備を取り付けて運転できるようにします。
配管は建物が完成した後では目につかないものですが、住宅の維持管理上重要な役割を担います。清掃口や点検口が設けられているなど、長期的な維持管理が配慮されていることが重要です。