位置指定道路
いちしていどうろ
位置指定道路とは、建物を建築できるように、一定の技術水準に則って新たに造られる私道です。
位置指定道路とは、分譲地の開発などで新たに設ける幅員4m以上の道路で、特定行政庁からその位置の指定を受けたものです。道路法や
都市計画法、土地区画整理法などによる道路ではなく、一般的には私道として建設されます。
指定基準となる技術水準などの条件は、自治体によって多少の違いがあります。おもな基準としては、原則として、私道の両端が他の道路に接続している通り抜け道路であること、交差部や屈曲部などには有効な「隅切り」を設けること、道路は砂利敷などでぬかるみにならない構造であること、勾配が12%以下で階段状でないこと、排水に必要な側溝を設けること、などとなっています。行き止まり道路の場合には、道路の長さや幅員などに一定の条件が設けられています。
なお、古い分譲地などで、申請内容と現状に食い違いが生じているケースもあるので、注意が必要です。
都市計画
都市計画とは、都市の健全な発展と自然環境の調和などにより、健康で文化的な都市空間を整備するための総合的な街づくりの計画です。都市計画法の規定による法的な規制力があり、秩序ある整備を図るための土地利用や都市施設の整備、市街地開発事業などが定められます。
都市計画を定める場所を都市計画区域と呼び、一定の開発行為を行う場合には都道府県知事の許可が必要となるなど、規制がかかります。
都市計画には、市街化区域と市街化調整区域の区分、地域地区、促進区域、遊休土地転換利用促進地区、被災市街地復興促進地域、都市施設、市街地開発事業、都市計画区域のマスタープラン、都市再開発方針等、市街地開発事業等予定区域、地区計画等があります。