サブリース
さぶりーす
サブリースとは、不動産物件を一括で借り上げ、オーナーに代わって第三者に転貸するものです。
サブリースとは、土地活用の一つの方法で、オーナーの所有する不動産を不動産会社や
管理会社が一括で借り上げ、オーナーに代わって第三者に転貸し、オーナーには契約した家賃を保証するシステムです。アパートを建設する際に、サブリースを前提とする場合もあります。
サブリースは、サブリース会社が入居者募集から家賃の集金、クレーム対応、滞納家賃の督促など、賃貸経営をすべて担い、オーナーには約定の賃料が保証されるものです。オーナーは、空き室の有無や滞納家賃の有無などに関わらず、一定額の収入が得られます。サブリース会社は、家賃の10~15%程度が管理報酬となり、
礼金や
更新料はサブリース会社が取得するのが一般的です。サブリース期間は、2年程度から30年以上の長期までありますが、経済状況によって家賃の減額や契約の途中解約などもあり得ます。
サブリースは、プロのノウハウによって賃貸経営を行うため、借主にとっては質の高いサービスが期待され、オーナーにとってもわずらわしい賃貸経営から解放され、空き室などのリスクを負うことなく安定収入が得られる方法です。ただし、対象となる不動産が入居者ニーズに合ったものでなければ、安定収入は見込めません。
礼金
礼金とは、賃貸住宅を借りる際に、借り手が貸主に支払う一時金の一つです。敷金と異なり、退去時に返却されるものではありません。
法的には根拠はなく、慣行として行われてきたものです。かつて貸手市場だったときに、文字通り家主への「お礼」の意味で支払われたものといえます。
現在でも、賃料の1~2ヶ月分を礼金として設定している物件は多いようですが、礼金ゼロの物件も見られます。賃貸物件の空室率を下げるために、魅力ある物件にすることと並んで、入居者の初期費用を低減する工夫の一つとして、礼金ゼロ物件や、敷金ゼロ物件、仲介手数料無料などの物件も出ています。
管理会社
管理会社とは、マンションやビルなどの維持管理業務を行う専門会社です。マンションの場合は、管理組合から委託を受けて、清掃や設備機器の保守点検、防火・防犯・警備、管理費の徴収などを行います。管理会社が行う業務は、委託契約の内容によって、多岐にわたります。
マンション管理業を営む事業者は、「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」によって登録が義務付けられています。マンション管理のマネジメント業務を担う有資格者(管理業務主任者)を置くこと、管理受託契約の重要事項説明を行うこと、修繕積立金等を分別管理すること、管理実績や財務諸表などの情報公開などが定められています。
なお、賃貸住宅の管理やマネジメントを行う会社は、「賃貸管理会社」(賃貸住宅管理業)と呼びます。
更新料
更新料とは、賃貸借契約の更新時に支払う一時金ですが、法的な根拠はなく、慣習として支払われているものです。地域によって更新料を徴収するところとしないところがあります。
更新料については法律で規定されたものはないので、賃貸借契約書に明記がなければ、借主は支払義務がありません。しかし、通常は賃貸借契約書に条項が設けられているため、支払わなければ契約違反となります。
更新料について明確な相場はありませんが、新規家賃の1~2ヶ月分が多いようです。ただし、更新料を嫌って、更新のタイミングで引っ越す人も少なくありません。そのため、空室対策として更新料の値下げや廃止をする貸主もいるようです。
なお、借地の場合にも更新料を請求するケースがあり、土地価格の1割相当など高額になる場合があるので、借地契約書の内容を確認しておくことが大切です。