F☆☆☆☆
えふふぉーすたー
F☆☆☆☆とは、建材のホルムアルデヒドの発散量が最も少ないランクを示すものです。
F☆☆☆☆とは、建材のホルムアルデヒド発散量を示す等級で、最も少ないものです。
ホルムアルデヒドの発散量について、JAS(日本農林規格)やJIS(日本工業規格)の基準による等級を表すものです。Fの後に付く☆の数で、発散量が分かるようにしたもので、等級によって使用制限があります。
F☆☆☆☆は、発散量がゼロかごく微量で、使用制限はありません。F☆☆☆は、床面積の2倍までしか使用できません。F☆☆は、F☆☆☆より発散量が多く、床面積の0.3倍までしか使用できません。記号のないものは、使用禁止となっています。
F☆☆☆☆の建材には使用制限がありませんが、発散がまったくないということではありません。また、自然塗装からもシックハウスの原因となる刺激物質が出ることもあります。使用する建材がF☆☆☆☆および
無垢材や自然塗装のものであっても、換気には十分気を付けることが大切です。
無垢材
無垢材とは、1本の原木から必要な寸法に切り出した角材や板で、集成材のように加工されたものではない、純粋な木材です。正物(しょうもの)ともいいます。
無垢材は自然の木なので、強度や耐火性、調湿性、保温性、吸音性など木本来の優れた特性を有しています。また、ヒノキなど木の種類によって特有の香りがあります。
一方、自然の木特有の課題もあります。木は伐採時に50%以上の水分を含んでおり、乾燥が不十分だと収縮や反り、割れなどが生じ、建物の完成後にひび割れが生じることがあります。十分な乾燥には20~30年必要だともいわれ、高額になります。また、木材の強度や品質にバラツキがあり、一本一本の木にクセがあるため、木の選定や使い方に熟練を必要とします。
なお、無垢材の品質や価格は幅広く、樹種によっても異なり、節が少ないものほど高価です。無垢材でも、節の多いものや未乾燥材は、集成材よりもコストが低くなります。
無垢材を上手に用いるには、長所と短所を理解した上で、熟練した大工さんが建てることが望まれます。