蹴上げ/蹴込み
けあげ/けこみ
蹴上げとは、階段の一段の高さのことで、蹴込みとは、階段の踏み板と踏み板を縦につなぐ板の奥まった部分のことです。
階段には、部位によっていろいろな名称があります。蹴上げとは、階段の一段の高さをいいます。蹴上げが低いほうが階段の上り下りはラクで、
建築基準法では23cm以下とされています。
階段の足を乗せる部分は「踏み板」といい、踏み板の踏み幅(上の踏み板の先端から垂直に下ろしたところの長さ)を「踏み面(ふみづら)」といいます。幅が狭いと足がうまく乗せられないので、
建築基準法では15cm以上が必要とされています。
また、踏み板の先端部分を「段鼻(だんはな)」と呼びます。踏み板と踏み板を縦に結ぶ板を「蹴込み板」といいます。「蹴込み板」のない階段もあり、「透し階段」とか「スケルトン階段」と呼ばれます。蹴込み板は、上部が下部より少し前に出るような形となります。この蹴込み板の奥まった部分を「蹴込み」といいます。「蹴込み」が長いと階段を上がるときにつま先がひっかかってしまうので、30mm以下がよいとされています。
建築基準法
建築基準法とは、建物を建てるときの基本的な法律です。建築物の敷地・構造・設備・用途の最低基準を示し、用途地域や日影規制などエリアによって守るべき事項などが定められています。建物の利用者や近隣住民の生命・健康・財産を守ることを目的に、1950年に施行されました。基準の具体的な技術水準などは、建築基準施行令や施行規則などで詳細が規定されています。また、基準が実効性をもつように、着工前の建築確認や工事中の中間検査、完了検査、違法建築物の是正措置なども定められています。
建築基準法はこれまでに何度も改定を重ねています。1981年には現在の耐震基準が導入、2003年にはシックハウス対策の規定導入、2007年には耐震偽装事件を受けて建築確認審査の厳格化が図られました。中古マンションを選ぶ際には、いつ建てられたかによって基準が異なるため、築年は大まかな安全性を見るときの一つの目安にもなります。