街区とは、市街地において、道路などで囲まれた一区画をいいます。ブロックともいい、住居表示でいうと、○丁目○番地○号における○番地一帯を指します。
区切りとなるのは、街路のほか、鉄道や河川、水路などで、一般的には1辺が数十mから100~200mほどの距離で囲まれた広さとなります。
街づくりで景観や落ち着きを確保するために、街区ごとの統一感や特徴が重視されます。
地区計画や再開発などの街づくりは、街区をひとまとまりの最小単位としてプランニングします。
地区計画
地区計画とは、地区の課題や特性を踏まえて、市民と市区町村が連携して策定する都市計画です。
地区計画では、道路や公園などの配置、建築物の建て方や街並み(高さ・建ぺい率・容積率・デザイン・生垣・看板の規制など)、土地の利用(保全すべき緑地など)などについて定めることができます。
地区計画は、市区町村の条例に基づいて、地域住民の意見を聞いて市区町村が作成します。例えば、敷地面積の最低限度を定めることで宅地の細分化を防止したり、地区のめざす街づくりのために建物の用途を制限する、景観を統一するために屋根や外壁の色彩を定めるなどがあります。
地区計画の区域内で建築行為などを行う場合には、市区町村に届け出を行い、適合しているかチェックを受ける必要があります。また、地区計画の内容を市区町村の「建築制限条例」に定めることで、強制力を持つことができます。