珪藻土
けいそうど
珪藻土とは、植物プランクトンが化石化したものです。調湿効果が高く、壁材などに使用されます。
珪藻土とは、およそ1000万年前の植物プランクトンの一種、珪藻の死骸が堆積して化石化したものです。珪藻の種類は10万種類以上といわれ、珪藻土の種類なども数十種類に上り、特徴は異なります。
珪藻土の主成分は二酸化ケイ素で、ダイアトマイトとも呼ばれ、粒子はごく微細な孔を無数に持っています。その細孔の機能によって優れた吸放湿性を発揮します。
珪藻土の利用領域は多方面で、研磨剤やろ過の補助剤、ダイナマイト、七輪などの材料としても使用されます。建材としては、調湿性に加えて耐火性や断熱性にも優れているため、壁材などに利用されます。珪藻土の壁材は、吸水性、吸湿性、調湿効果、耐熱性などのほか、消臭効果や防カビ効果、
結露の防止などに効果を発揮します。
結露
結露とは、建物の室内と室外の温度差によって、窓ガラスや窓枠、壁などに水滴がつくことです。気密性の高い住宅で冬場に発生することが多く、放置しておくとカビやダニ、汚れの原因となり、長期にわたると建材の腐食の原因ともなります。結露は窓やドアなど目に見えるところだけでなく、収納扉の裏側や床下、天井裏などに発生することもあります。
結露対策の基本は、室内外の温度差を防ぐことと、湿度を抑えることです。断熱材や複層ガラスなどを採用した高断熱の家屋は結露に有効です。また、換気や除湿も効果があります。ただし、室温が下がったり、乾燥した空気はのどや肌に好ましくないなどの問題もあります。結露対策として結露防止スプレーやシートなどの商品も販売されています。それでも発生してしまった結露は、早めに拭き取るなどの対処が必要です。