不動産投資は、多忙を理由にして
任せきりにしないことが成功の秘訣。
目次
医師に不動産投資がおすすめな理由とは?

医師に不動産投資がおすすめである理由として、主に以下の5つが挙げられます。
節税効果が高い
また、損益通算によって不動産の納税額をさらに抑えられます。たとえば1年間の家賃収入が1,000万円で購入時の減価償却費が1,200万円、そのほかの必要経費が200万円であれば、以下の金額が赤字額として損益通算の対象となります。
1,000万円-1,200万円-200万円=▲400万円
仮に年収が2,000万円の人が損益通算を行うと、申告する所得額は1,600万円で済むでしょう。
開業用地として活用もできる
もし、開業の予定がある場合にはアクセスなどを見越したうえで立地を選ぶことをおすすめします。立地が良く、需要のある土地を選べば、万が一「開業しない」という判断を下した場合であっても第三者に貸し出せるほか、売却して収入を得ることが可能です。
融資が通りやすい
本業以外で資産形成ができる
時間や手間がかからない
不動産投資を行う医師の成功事例

【事例1】本業が好調だが、資産の分散や本業以外の副収入(収入保険代わり)として開始
成功の理由として、自分で不動産投資の勉強をしたうえで信頼できる不動産会社をパートナーにできたことが挙げられます。医師は高収入であるのに加えて忙しいため、悪徳業者からのカモになりやすい傾向があるからです。信頼できる不動産会社の見極め方は、後の章で解説しているので参考にしてみてください。
【事例2】開業医で節税のために不動産投資を開始
このことから、本業が忙しい人は信頼できる管理委託先をしっかり吟味することが大切なことがわかるでしょう。木造アパートが節税対策に効果があるという理由は、次の章で解説しています。
医師に向いている不動産投資の種類

区分マンション投資
また、一棟所有に比べて周辺環境の影響を受けにくいほか、分散投資がしやすいといったメットがあります。そのため、大幅に収入が減少をするリスクを防げます。
とはいえ、アパートやマンションの一棟所有と比べると、家賃収入に対しての管理費や修繕積立金などの経費の比率が大きくなる点に注意しましょう。そのため、思ったよりも実質利回りが小さくなるほか、節税効果が低い点についても考慮しておくことが大切です。
一棟アパート投資(木造)
また、節税対策としても効果が期待できます。区分マンションの場合は47年間かけて減価償却費を計上する一方、木造アパートの場合は22年間と少ない期間で計上できるからです。
しかし、どの不動産投資においてもいえますが、空室リスクや老朽化リスクは避けられません。とくに木造であれば耐用年数が短いため、定期的なメンテナンスを行い維持・管理を慎重に行う必要があります。過去の実績や修繕記録をもとに、出口戦略を考慮した収支計画を入念に立てることが重要です。
一棟マンション投資
このように、一棟マンション投資の場合、初期投資が高額であることに注意が必要です。また、もしうまくいかなかった場合に、大損する恐れがある点も理解しておかなくてはなりません。
医師が不動産投資をするときの注意点

節税だけを重視しない
空室や家賃滞納が発生した場合、家賃収入が思ったように得られず資金計画が狂ってしまう恐れがあります。これらのリスクを防ぐためには、利便性のあるエリアを見極めたうえで物件選びをするようにしましょう。
「節税」「融資が通りやすい」「手間がかからない」という謳い文句で営業をされることが多いと思いますが、それを理由に騙されやすいのも医者の特徴です。しっかり勉強をして物件を選定し、信頼できる管理会社に任せることが大切です。

信頼できる不動産会社をパートナーにする
信頼できる不動産会社を見極めるためには、ホームページなどで実体や実績があるのかどうか確認を怠らないようにしましょう。その際、一社だけでなく複数社を見比べて検討することが大切です。
投資の目的に合わせて物件を選ぶ
また、1つの物件にまとまった資金を投資すると失敗したときに大損する恐れが高まるため、なるべく分散投資を心がけましょう。
まとめ

高収入かつ多忙である医師にとって、不動産投資はおすすめの投資手法であるといえるでしょう。金融機関からの信頼が厚く物件を購入する際に有利であるほか、管理会社に委託することで手間を省けるからです。また、節税対策に期待が持てることもメリットといえます。
とはいえ、節税対策ばかりを重視してしまうと、不動産投資のリスクである空室や老朽化問題に対しての対処が疎かになってしまうケースも少なくありません。物件の購入をする際は、リスクについて十分に考慮するほか、目的に合わせた投資手法を見極めることが大切です。
不動産投資は、多忙を理由にして
任せきりにしないことが成功の秘訣。
この記事の監修者

八木エミリー
【資格】証券外務員一種/2級FP技能士
新卒時に野村證券に入社、投資の勉強を始める。新人時にして営業成績東海地方1位を獲得。2016年より不動産を購入。現在では7棟を所有。2019年より独立系ファイナンシャルアドバイザーとして活動し主に富裕層向けに資産活用のアドバイスを行うほか、一部上場企業の社員向けセミナー講師としても活躍。またオンラインサロン「em会」を主宰し、金融知識の啓蒙に務める傍ら、地域活性事業や障害児支援など活動の幅を広げている。「今からはじめれば、よゆうで1億ためられます!」(ビジネス社)など執筆。
仕事との相関性が低いため、景気に左右されにくい病院と景気の影響を受けやすい不動産業は、副業として向いています。