- 不動産投資の代表的な種別は「一棟投資」「区分投資」「戸建投資」。
- そのほかにもさまざまな投資法があり、新築or中古、都心or地方、構造種別などの特徴も合わせて検討しましょう。
- 初期費用や運用の手間など比較ポイントを押さえて、自分に合った投資方法を見つけることが成功の近道です。
目次
不動産投資の種類は3つ!どうやって選ぶ?
それぞれの投資方法によって、必要となる費用は異なります。また、メリット・デメリットは共通している点もあれば、異なる点もあります。それぞれの不動産投資の概要をおさえ、どの不動産投資の方法が自分に適しているのかを考えてみられるとよいでしょう。
ここからは、不動産投資の種類として代表的な方法である、一棟投資、区分投資、戸建投資を中心にそのほかの不動産投資の方法についても特徴をご説明します。
不動産投資の種類1:一棟投資
初期費用は、敷地購入の有無、新築・中古、構造などによって異なります。自己所有の土地に、アパートを建設する場合であれば敷地面積、構造によっても異なりますが、5,000万~2億円の費用がかかることが一般的です。規模や構造などによっては、2億円以上の費用が掛かる場合もあります。
なお、利回りは条件によって大きく異なりますが、4~8%前後が目安です。
一棟投資のメリット
そのほか、一棟投資では共用部についても自由に運営することができるため、入居者ニーズへの対応やターゲットに合わせた設備投資なども自身のアイデアに基づいて対応することができます。
一棟投資のデメリット
また、建物の修繕費用に関しても、外壁修繕や屋上防水工事などの大規模修繕には多額の費用が必要になります。これらの費用をすべて自身で準備しなければならないため、綿密な資金計画は必須です。
どんな人に向いている?
多額の費用を必要とする不動産投資の方法ですので、事業計画は専門家(不動産会社、金融機関、税理士など)も交えて、入念に考える必要があります。
不動産投資の種類2:区分投資
初期費用は、エリアや築年数、間取りおよび専有面積によって、100万円台から数千万円とさまざまです。1室から不動産投資を始めることができるので、一棟投資より初期費用を抑えることができます。
利回りは条件によって異なりますが、大都市部では3~4%前後が目安です。
区分投資のメリット
また、専有部のみの所有ですので修繕する箇所が少ないことから、一棟投資と比較すると修繕費用は少なく済みます。
そのほか、区分投資は一棟投資よりも売却しやすいこともメリットと言えるでしょう。
区分投資のデメリット
また、物件によりますが、一棟投資よりも利回りが低くなることが多いのもデメリットの1つでしょう。そのほか、建物の共用部に関しては、ほかの所有者と共有している箇所になるため、自由に修繕や変更など行うことはできません。
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不動産投資の種類3:戸建投資
自己所有の土地に、一戸建住宅を建設する場合であれば敷地面積、戸数、構造によっても異なりますが、1~2,000万円の初期費用となるのが一般的でしょう。
利回りは条件や立地により大きく異なります。
戸建投資のメリット
戸建ては、いったん入居すると長期で住んでくれることが多い点もメリットの1つでしょう。
戸建投資のデメリット
また、建物の内装や外装、設備など、修繕費用がワンルームマンションなどに比べ部屋が広い物件が多いため高額となり、すべて自身で負担しなければなりません。そのため、戸建投資の場合は、綿密な資金計画が必要になります。
どんな人に向いている?
そのほかの不動産投資の種類
J-REIT(不動産投資信託)
駐車場・バイク駐輪場
トランクルーム
福祉施設
民泊
そのほかの不動産投資の方法
中古と新築どちらがいい?
中古物件の特徴
ただし、物件状態によっては修繕や建て直しをしなければ入居者ニーズを満たさない場合もあります。その場合には、取得費用に加えて、まとまった修繕費用なども必要となることには注意が必要です。
なお、中古物件を購入する際は、売買価格のみならず、現状の入居率や修繕履歴、修繕や建て直しの要否、さらに重要な事として修繕積立金の未払い状況など、入念に物件状況を確認するようにしましょう。
新築物件の特徴
また、新築物件は入居者からの人気も高く、家賃を高めに設定することが可能です。ただし、初めの入居者が退去した後は新築物件として訴求できず中古物件となるため、家賃が下がる可能性もあります。
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都心と地方どちらがいい?
都心物件の特徴
不動産投資を行うエリアのニーズを把握し、物件の魅力を維持する努力や工夫はエリアを問わず行っていかなければなりません。なお、同じ規模・仕様であれば取得費用は高くなる都心物件の方が表面利回りは低くなります。
地方物件の特徴
しかし、地方物件の場合は、人口減少などの影響による空室リスクに注意しなければなりません。
そのほか、需要が見込めるエリアに位置しているかなど、物件購入前に自身で確認することをおすすめします。
建物構造はどれがいい?
また、家賃相場も構造によって異なります。不動産投資を行う物件として、取得費用と家賃相場を考慮して、利回り計算結果を比較してみるとよいでしょう。各構造の特徴、耐久年数を以下に整理しておきます。
木造
鉄骨造
RC造(鉄筋コンクリート造)
まとめ
不動産投資の方法はさまざま。
メリット・デメリットをおさえましょう!
この記事の監修者
不動産エコノミスト/社団法人 住宅・不動産総合研究所 理事長
(株)船井総合研究所上席コンサルタント、等を経て現職。不動産・住宅分野におけるデータ分析、市場予測、企業向けコンサルなどを行うかたわら、ラジオNIKKEI「吉崎誠二の5時から”誠”論」などテレビ、ラジオのレギュラー番組に出演。また新聞社をはじめ主要メディアでの招聘講演は年間多数。
著書:「不動産サイクル理論で読み解く 不動産投資のプロフェッショナル戦術」(日本実業出版社)など11冊。