テラスハウスってどんな物件?賃貸の家賃とメリット・デメリット

  • 公開日:
  • 2017年1月26日
テラスハウスってどんな物件?賃貸の家賃とメリット・デメリット
一戸建て感覚で住める集合住宅、「テラスハウス」を知っていますか?テレビの影響でテラスハウスは大きな家をシェアすることと勘違いしている人もいると思いますが、実は2階建てになっている長屋のことなのです。集合住宅ではありますが、一戸建てのような開放感が味わえるので賃貸住宅はどれも一緒とあきらめている人におすすめの物件です。

勘違いしていませんか?テラスハウスの意味

テラスハウスと聞いてどういった種類の住宅をイメージするでしょうか?
人気テレビ番組の影響もあって、テラスハウスを仲間たちと共同生活するシェアハウスと思っている人も多いのではないでしょうか。実際インターネットで検索すると、この番組に関する情報ばかりがあがってくるので無理もありません。「じゃあテラスハウスって何?」という人のために、どんな物件なのかご紹介いたします。

テラスハウスは簡単に言うと2階建て(または3階建て)の長屋のことです。各住戸は土地に接地しているので、小さい2階建ての家が壁を隔てて連なっています。2軒ずつ連なっているものもあれば、中には3~5軒連なっているものもあります。
テラスハウスの室内はメゾネット(二層構造)になっていて、室内の階段を使って1階と2階を行き来できるようになっています。中高層のマンションにもこういったメゾネット物件がありますが、テラスハウスはマンションのように一つの大きな箱の中に納まっていないので、住人で共用するエントランスはありません。その代りに各住戸に一戸建てのような玄関扉が設けられているのが一般的です。

イギリスでは古くからこういったテラスハウスは導入されていて、市街地などで多く見かけられますが、日本ではそれほど普及おらずどちらかといえば希少物件です。しかし、こういったテラスハウスを好んで持ち家として所有している人もいますし、賃貸物件もあります。

テラスハウスはどんな物件を指すの?

賃貸物件のテラスハウスにはどんなものがあるか、実際スマイティで掲載されているテラスハウスを例にとってご紹介いたします。以下は東京都23区の物件例です。
※以下ご紹介しているテラスハウスは、2017年1月10日現在の情報となります。
■杉並区 1LDKのテラスハウス
杉並区にあるテラスハウスです。間取りは1LDKで広さは45.92㎡です。洋室の上に4帖のロフトがついているので、季節外れのものなど収納すれば部屋がすっきり使えます。空間は縦に広がりますが、45.92㎡以上の開放感と広さを実感できるでしょう。また、テラスハウスの敷地内はちょっとした中庭と緑もあり、殺風景になりがちな集合住宅にアクセントを添えてくれます。
■世田谷区 2LDKのテラスハウス
世田谷区にあるテラスハウスです。間取りは2LDK、広さは53.79㎡です。一見すると一戸建てのように見えますが、隣の家とは壁一枚で隔てられている長屋です。1階と2階の2ヶ所にバルコニーぐらいのスペースがあり、物干しなどに有効活用できます。特に洗濯物が多くなりがちな小さい子供がいるファミリーにとって重宝するでしょう。
なんといってもこの物件の魅力は、一戸建てのようなおしゃれな外観です。テラスハウスの敷地内には中庭もあり、自然を身近に感じつつ生活することができます。ゆったりとした空間で心にもゆとりが生まれてきそうです。また、隣の玄関とは位置がずれているので目線が合いにくいのもうれしいところ。長屋でありながら隣家とほどよい距離感が保てそうです。
■世田谷区 3LDKのテラスハウス
こちらも世田谷区にある3LDKの物件です。1階部分にリビングがあり、2階には3つの個室があります。専有面積は89.76㎡とゆとりある広さが確保されています。LDKは2面から採光が確保されているので部屋の奥まで光が届きそうです。また風の通り道ともなるので換気もしやすいでしょう。
リビングの掃き出し窓の前には自転車などを置くことができる専用庭があるほか、2階には広めのバルコニーがあるので専有面積以上の広さを感じることができます。敷地内には緑も多く、2階建てのテラスハウスは圧迫感を感じさせることなく自然に溶け込んでいるようです。
テラスハウス賃貸の特徴
こういったテラスハウスは、どれぐらいあるのでしょうか。東京都の例をとって物件数や、目安となる広さを紹介します。
総務省統計局がまとめた「平成25年住宅・土地統計調査」によると、現在東京都には約11万8千件のテラスハウス(長屋建)があり、そのうち約3万8千件が賃貸物件(民営借家 長屋建)として出回っています。一戸建ての賃貸が約10万件、共同住宅(マンション、アパート)の賃貸物件が約230万件であることを考えると、テラスハウスの賃貸物件数は少ないといえるでしょう。ただし、東京都下にあるテラスハウスのうち半数以上は東京都23区内にあるので、23区内で賃貸探しをしている人は選択肢に加えてみてもいいでしょう。
東京のテラスハウスには、どういった広さにどういった人が住んでいるのでしょう。同調査によると、東京都のテラスハウスの平均的な面積は58.83㎡。1住宅当たりの平均居住室数は2.9室で世帯ごとの人員は2.2人とあります。総合して考えると2DK~2LDKといった間取りにカップルまたは家族3人が暮らしていることが連想されます。さらに、テラスハウスの造りを調べてみると、木造が76%と高い割合を占めています。

さて、さきほどテラスハウスには専用庭があるといいましたが、『スマイティ』で東京都の物件をみるとバルコニーぐらいの広さから庭と呼べそうなものまで広さはまちまち。物干し場や、自転車置き場として利用できるスペースと考えておくのが無難でしょう。中には1階部分にまったくスペースがないものもあります。

テラスハウスを探すコツ
テラスハウスの物件数はあまり多くないので、じっくり探すには『スマイティ』の検索を使うと便利です。「テラスハウス」という項目はないため、二層構造の物件を表す「メゾネット」を使います。組み合わせとしては「メゾネット」+「1階」や「メゾネット」+「アパート」と選択するとテラスハウス物件が多く抽出されます。庭付きの物件を希望する場合は「メゾネット」+「専用庭」といった組み合わせもいいでしょう。ただし、庭付きの物件と記載されていなくても、1階部分に専用スペースが設けられている物件もあります。このあたりは、内見で確かめておくことをおすすめします。

また、テラスハウス物件数は少ないので希望する地域だけでなく、それに隣接しているエリアも含めて検索すると見つかりやすくなります。
東京都23区でテラスハウスが見つけやすい地域は、世田谷区や杉並区、大田区、練馬区といった住宅地。千代田区や中央区といったビルの立ち並ぶ地域にはあまりありません。東京都下では八王子市、立川市、調布市、三鷹市などで比較的見つけやすいようです。ただし物件情報は流動的なのでこちらも『スマイティ』の検索を使えば、楽に調べることができます。

テラスハウスの家賃は割高?

テラスハウスが持つ開放感などその付加価値を考えると、家賃が気になるところです。フラットタイプに比べて家賃は高いのでしょうか。間取りや広さ、築年数、アクセスが近い物件と比較してみます。

下の表は、『スマイティ』で掲載されていた、世田谷区内にある4つの賃貸物件です。どれも小田急線「成城学園前駅」から徒歩25分前後の場所にあり、築年数は1年程度です。
テラスハウス①の家賃は13.3万円で、テラスハウス②の家賃は16.3万円。ただし、②はほかの駅も利用できることと、ロフトがついていることもあり少し高めです。アパート③は木造のアパートで家賃12.7万円、アパート③は軽量鉄骨のアパートで家賃12.0万円です。

家賃を広さで割って1平米あたりの単価を出して比較してみます。テラスハウス①の平米単価は2千472円。テラスハウス②の平米単価は3千125円、アパート③の平米単価は2千174円、アパート④の平米単価は2千376円でした。

■家賃比較 テラスハウスVSフラットタイプのアパート
テラスハウス②はほかの物件より駅に近いため平米単価は3千円を超えていますが、間取り、築年数、駅からの距離などが比較的似通ったテラスハウス①、アパート③(フラットタイプ)、アパート④(フラットタイプ)を比較してみると、テラスハウスはフラットタイプのアパートより若干高めというぐらい。もちろん家賃は設備などの条件にも左右されるので一概にはいえませんが、予算に少しゆとりがある人は、メゾネット物件も選択肢に入れて内見してみてはいかがでしょう。専有面積だけでは計れない開放感ある物件に出会えるかもしれません。

テラスハウス①テラスハウス②アパート③アパート④
家賃13.3万円16.3万円12.7万円12.0万円
タイプメゾネットメゾネット+ロフトフラットフラット
間取り2LDK1LDK2LDK2LDK
広さ53.79㎡52.16㎡58.40㎡50.50㎡
平米単価2,472円3,125円2,174円2,376円
築年数1年1年1年未満1年
構造木造木造木造軽量鉄骨
駅徒歩27分20分25分24分

テラスハウスのメリットデメリット

家賃がちょっと割高かも、と思われるテラスハウスですがそれだけのメリットはあります。
最も魅力的なことは一戸建て感覚で住めることです。共同住宅に比べ自由に出入りできるので外に出るのが億劫になりません。また、敷地内にコミュニティスペースとして中庭を取り入れていたり、洋風の外観だったりと、デザイン性に優れた物件も多くあります。また、テラスハウスは空間が縦に広がるので、リビングと寝室部分を独立した空間として利用することができるので生活にメリハリをつけることができそうです。お客さんを招いてもプライバシーが確保できますね。

メリットがあればやはりデメリットもあります。注意すべき点は音の問題です。一戸建て感覚で住めるといえ、隣とは壁一枚で隔たれているうえ、テラスハウスの多くは木造です。そういった点でも内見の際にはできるだけ確認しておきたいところです。

内見のときに確認しておきたい点

テラスハウスを内見する時に確認しておきたい点をいくつか紹介いたします。まずは音の問題です。
テラスハウスの場合、上下には住人がいませんが隣人からの音がどのように伝わるか確認したいところです。特に階段の上り下りの音が意外と響くことがあります。休日など隣人がいそうな時間帯に内見し実際に音の大きさを確かめてみましょう。また、管理人さんや大家さんに、どういったことが問題になっているかを聞いてみてもいいかもしれません。
また内見の時に隣家と接している壁を軽くたたいて、重い音が返ってくるのか軽い音が返ってくるのか音を聞き分けて、壁の厚みを判断してみることも大切です。
このほか、住戸内の2階の音が1階にどれぐらい響くかも確認しておきましょう。内見時に2人で出かけることもポイント。室内を歩いたり小走りしたり、また電話を鳴らしたりして、音の響き具合や大きさを確認し合うといいでしょう。

階段の使い勝手も確認しておきましょう。テラスハウスの場合、一戸建てほどのスペースが確保されていないため、階段の傾斜がきつくなっているものもあります。特に小さいお子さんや高齢者がいるご家庭は、家族が皆安全に上り下りできるかの確認は大切です。

テラスハウスに向いている人

では一体どんな人がテラスハウスに向いているのでしょうか。
まずは、小さいお子さんがいるファミリーにもおすすめです。専用庭がある物件なら親の目が行き届く範囲で小さい子供を気軽に遊ばせることができます。また子供がいると洗濯物は多くなりがちです。1階と2階にバルコニーがあるタイプなら、物干し場所にも困らないので便利です。その他、1階と2階を独立した空間として利用できるため、自宅を仕事場としている人にもおすすめです。
こういった一戸建て感覚で住めるテラスハウスに興味がわいてきたのであれば、うまく検索ワードを使って物件を探してみてはいかがでしょう。気に入るテラスハウスが見つかったら“みっけ”もの。一度足を運んでみてはいかがでしょう。

※紹介されている情報は、記事公開当時の内容となります。